
海に聳え立つ夢の城・バブルの遺産ホテル川久に恋した話
和歌山にずっと夢見ていた城がある。
透き通るコバルトブルーの海に囲まれたオレンジ色のその城を知ったのは数年前。
調べれば調べるほどその美しい城の魅力に引き込まれていった。
その城の名はホテル川久という宿泊施設で、なんとこの城に泊まることができるという。
行かない選択肢は無かった。
コロナ禍になりいろんなモノや場所が突然失われる今。昨年ニューアカオが告知無く宿泊施設としての営業を終了するなど何が起こるかわからない時代になっていて、「いつか」の危うさを身をもって体感したことで、今夏ずっと忘れられないホテル川久へ行くことを決めた。
沢山切り取ってきた美しい景色をせっかくなので記録としてnoteに残そうと思い半年ぶりに記事を書く。
バブルの遺産 ホテル川久
ホテル川久があるのは和歌山県の白浜町。
東京から飛行機で約1時間ほどで行くことができる。
近くには白良浜があり、初めて見る真っ白な砂浜と透き通る複数の青が混ざった海の景色が忘れられない。
海沿いを車で進んでいくと突然あのオレンジの城が目に飛び込んでくる。

絶対的存在感
ホテル川久の歴史
1991年バブル期に世界各国の一流職人・クリエイターを集結させ総工費400億円をかけて造られた夢の城。1993年には優れた建築作品と設計者に贈られる「村野藤吾賞」を受賞している。
ちなみに、開業当時は会員制のホテルで会員権はめちゃくちゃお高かったとのこと…。
また、客室は全室スイートルーム&オーシャンビューという贅沢さ。
しかし、立地的な問題もあり1995年には経営破綻。
数年後カラカミ観光が買収した事によって私たちのような一般人でも宿泊できる高級ホテルになった。
ありがとうカラカミ観光様!
アクセス
南紀白浜温泉 ホテル川久
〒649-2211
和歌山県西牟婁郡白浜町3745
TEL:0739-42-3322 FAX:0739-42-2666
夢の城へ侵入
ついにずっとずっと夢見ていた城に侵入していく。



この黄金色に輝く屋根には47万枚の瑠璃瓦が使用されていて、この瑠璃瓦の色は皇帝以外使用を許されなかった”老中黄”というらしい。
エントランスホール
川久のメインと言ってもいい金と青のコントラストが美しい唯一無二のエントランス。このエントランスをずっと生で見たかった。

この1200平米の金箔天井は2020年にギネス世界記録に認定されたらしい。



階段を登ったその先






客室
今回宿泊した予約した部屋は広さ約80~90m²の川久スイート。
しかもなんと最上階だった感無量…。
(これが一番お手頃のものだと思っていたけどもう少しコンパクトなサイズの部屋もあったみたい)

客室に入るとその広さにとても驚いた。
海見える!贅沢!
と、シャッターが止まらない。



永遠に眺めてしまう
外の景色見ながら飲むナギサビールは最高の贅沢だったな…。



(こことは別にメイクルームもありました)
ちなみにナギサビールとは南紀白浜の地ビールで、白浜だったらコンビニでも売っていました。地酒は旅の醍醐味!
あとがき
写真は撮っていないが、夕食はビッフェスタイルで”王様のビッフェ”と名付けられているだけあってとても豪華。
最高の食材とシェフの実演で普段ビッフェを避ける私も大変満足することができた。
温泉も明るい時間に入るのがおすすめで、あの綺麗な海を見ながら入る温泉は贅沢すぎる時間だった。あと、流石高級ホテル。タオルが脱衣所に積まれていて都度替えることができる。最高!
今回は利用していないけれどプールもあるそう。
ずっと夢見ていた城で過ごした時間は間違いなく今までの体験の中で一番贅沢な時間を過ごすことができたし、古いモノ好きな私はこの御伽噺の世界に迷い込んだような非日常な空間に魅了され虜になった。
平凡な会社員にとって決して安くはなく、奮発して思い切って行ったこの旅だったけども、やっぱり経験や体験に投資することは大切だなと改めて実感することができた。
またいつか行けたらいいな。
ありがとうホテル川久。
この先もずっとそこに聳え立っていてください。
おまけ


ホテル川久の可愛い床シリーズ




Twitterもひっそりとやっております(不定期更新)何卒!
唯一無二の夢の城、ホテル川久 pic.twitter.com/oL2DaILFZ5
— 𝑚𝑢𝑚𝑒𝑖 (@ma_tou__) August 4, 2022