ドッグショー云々かんぬん
・ドッグショーの社会的地位
まず最初にお断りしておきます。
ここで使用する写真の犬についてはあくまでも凡例であり、記事内容との関連性はなく、筆者がその犬自体の評価をするものではありません。
それをご理解いただき該当犬の犬体評価などの質問や評価コメントはお控えください。
「かっこいい!!」とか「綺麗~!」とかの主観的感想は大いに結構です。
今後購読を進めていただくことにより、なぜそう思ったのかを理解できるようになっていただくのもこのノートの一つの目的です。
今後、FBなどから来られるDOGSHOW関連の読者の方々が中心にはなるかと思いますが、できうる限りショーなど全くしらない一般のペットファンシャーの方々が正しく理解できる手助けもしたいと思っています。
どうやら近頃は、ショーピープルおよびブリーダー、それを管轄する犬種公認団体などは、一部の愛護団体の働きもあり、世間ではかなり悪い立場にあるようです。
なぜそうなってしまったのでしょう?
長年にわたる、特権意識ですね。「ドッグショーで勝てる特別上等な犬」を扱っているという優越感。正直、自業自得と思います。なぜなら・・・ば
・ブリーダーの種別と能力
ふむふむ、シリアスブリーダーが頂点らしい lol
-----------------
google AI による概要
シリアスブリーダーとは、犬の品質を高め、ドッグショーで優秀な成績を収める犬の作出を目的として繁殖・販売を行う専業者です。犬を愛し、心身ともに健康な純血種を後世に伝えていく仕事として、飼い主とともに子犬を見守り、サポートし続けます。
シリアスブリーダーは、一般的に質も高く、販売価格も高価となる傾向が強いです。これは、繁殖により生活費を稼ぐ必要があり、利益を追求するために無理な繁殖を行う悪質なブリーダーとは異なり、適切な繁殖を行うためです。
ブリーダーには、シリアスブリーダーのほかに、次のような種類もあります。
ホビー・ブリーダー:趣味が高じてのブリーディングを行っており、個人のブリーディングポリシーに則った繁殖を行っている場合が多い
シリアス・ホビー・ブリーダー:シリアスブリーダーとホビーブリーダーの中間で、両方の良い所取りをしており購入先としては良いとされる
バックヤード・ブリーダー:自宅で育てている牡牝が自然交配をし、その仔犬を販売する
パピー・ミル/パピー・ファクトリー:利益を追求する為に子犬を産ませ販売する繁殖屋
生成 AI は試験運用中です。
----------------------
と、google先生はおっしゃっています。なかなか便利ではありますが
まぁ機械が言うことですからそれなりに勘違いや矛盾もありますね。
ちゃんと末尾に試験運用中と書いてあるので良しとしましょう。
で、このシリアスと言われる意識で30数年繁殖を続けた筆者が言えるのは
「最低限のルールを守っていれば
誰であっても生まれてくる犬種は同じ」
その中で良犬を目指すブリーダーにとって一番大切な能力は「選別眼」
数いる子犬の中から個体としての「当たり」を間違えずに引き抜けるかどうか?
その要は天賦の感性であることもあれば
膨大な犬識を論理的に構築できる明晰な頭脳でもある。
俗に言う繁殖理論は「当たり」の確立を上げるものであり
優良種犬の導入も同じ目的だけど莫大な財も必要になる。
最悪は「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」式・・・末はケネル崩壊 orz…
で、「ハズレ」はペット用として市場に出回ることになります。
ブリーディングストックとして抱え込むことも有意義ではありますが
これもまたケネル崩壊へと突き進みます。
「おまえは「当たり」だの「ハズレ」だのと犬をなんだと思ってる!」
と、愛護意識が高めの方はそろそろムカついて来た頃でしょうね。
もう、お分かりでしょう多くの繁殖者にとって
「ドッグショーで勝てる特別上等な犬」が「当たり」なんです。
だから、一般社会に受け入れられ難くなり、社会的地位も地に落ちてしまったんです。それに気づく人は少ないんですけどね・・・
筆者は「当たり」の犬とは、「その犬種として正しい犬」であって欲しいと願います。スタンダード(犬種標準)という仕様書に則った正確な犬。その評価こそが本来のドッグショーの目的です。
勝った負けたと大騒ぎするようなものでは無く、結果的に次世代へつなげる優先順位だと思えばしっくりくるのかな?
・誰にでもブリーディングは出来る
さて、「ハズレ」の犬たちはどうなるんでしょう?
どの種別のブリーダーであってもペットとして譲られていきます。
乱暴な言い方だけど、正直それらは大差ないんですよ・・・
だから、あなたの愛犬も良き父母になり得るのです。
「ペットで繁殖するな」というのは既得権を守るための繁殖者の方便です。
もちろん、あなたもある程度の正しい知識を身につける必要はありますが・・・誰だってどんな犬だって生きているからこそ子孫を作る権利はあるのです。そしてそれを正しくコントロールするのが人間であるあなた。
そこで最低限のルールが必要になるのです。
それが「正しい血統」と「健康」です。
健康な個体で正しくその犬種としての血筋であれば
「正しい犬」を生み出すことは可能になる。
当然、優れた識別眼を持つ繁殖者は立場がどうあれ優れた種犬を手に入れる。そしてさらなる良繁殖(高確率化)が可能になる。
だから、能力(知識)さえあれば誰がどう繁殖しようと「犬種」は保たれる筈なんです。
遅きに失した感はありますがね・・・(謎
つづく
ほんの触りのつもりで始めたんですが結構長くなってしまいましたね。
久々に書いていて・・・いやぁリハビリが必要ですねぇ
言いたいことの半分も著せてないなぁ
次回は、もう少し突っ込んで育種について語ろうかと、MIX犬についても触れます。