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「親孝行ビジネス、案外需要があるのでは?」(98日目)

■概要。(2020/04/05)

「美容室NORAさんのギフト戦略から、まさかのニーズを掘り当てたお話。」

※当時の「西野亮廣エンタメ研究所」の記事を、感想しるしを追記して再掲載します。 

■本日の応援者。 

この記事は、「頂いたご支援は、珈琲に費やします!by中崎雄心」の提供でお送り致します。 

※この記事の”応援枠の差し替え”はこちらで承ります! 

■以下、本文。

4月5日(日) ※4月7日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「ステイホーム」が叫ばれているこのタイミングで、ホームレス小谷が家を手に入れて、誰よりも説得力のある「ステイホーム」のメッセージを届けていることに感心しているキングコング西野です。
#コロナ中はステイホーム小谷に改名して

※マジでしてました。(現在は戻ってます。)

さて。
『美容室の“ギフトショップ化”で見えてきた新しい市場と、勝手にニシノコンサル』というテーマでお話したいと思います。

スマホが普及して、電話BOXを作る仕事が無くなった一方で、スマホの見過ぎによる姿勢の崩れを整える整体師さんの仕事が増えました。

聞けば、コロナの感染拡大に伴い、僕の友人が通っている美容整形外科が繁盛しているそうです。
コロナのおかげで、基本は家にいなきゃいけないし(ステイホーム!)、外に出たとしてもマスクを着用しなきゃいけないので、鼻や口を整形するのは今がチャンスなのだと。

面白いですね。

時代によって大きなエネルギーが動くと、「無くなる仕事」もあれば、「生まれる仕事」もあります。
仕事人は、誰よりも潔く「無くなるを整理し、誰よりも早く「生まれる仕事」に目を向ける必要があります。

そんな中、美容室の『NORA』さんが、どこよりも早く「ヘアカット」や「カラーリング」の前売り券サービス(有効期限3年)をスタートされました。

髪なんて、いずれ必ず伸びるし、いずれ必ず切るものなので、『前売り券』は必ず使うことになるので、そもそも「美容室×前売り券」は相性が良かったんですね。

面白いのはここからで、今度は『前売り券』をギフト(贈り物)として出してみたんです。

つまり、「買う人」と「利用する人」を別にしたんですね。
『絵本』や『ランドセル』のようなビジネスモデルです(※ランドセルビジネス)。

「どんなものかしら?」と思って、「カラーリング」の前売り券を、ウチの女性スタッフに贈ってみたところ、これが、すこぶる喜ばれる(マジで!)。

まーちゃんと田村さんがめっちゃハッピー!

趣味の合わない服を貰っても困るだけだし、基本、『贈り物』は需要と供給が上手くいかないことが多いのですが、「ヘアカット」や「カラーリング」は、『権利』だけを贈れて、「どんな髪型にするか?」「どんな色にするか?」の決定権は、“贈られた側”にあるので、そりゃ「あざーーす!」なのです。

私もマルパクリしました。「珈琲で中崎を喜ばせる権利」です。
実際には普段から珈琲関連を色々実費で試していて、その中でも”1番グッと来た成功時”にメンションをつけて御礼記事を投稿させてもらってます。

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▼ そして見えてきた新しい市場
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僕は女性スタッフに贈りましたが、ところで、この「ヘアカット」や「カラーリング」のギフトは、どういった人が購入されるのでしょうか?

てなわけで、昨日、『NORA』の代表の広江さんに訊いてみたところ、「男性」から「女性」へのプレゼントがやっぱり多いらしいのですが、中でも、「息子」から「母親」へのプレゼントが目立ったそうです。

これ、メチャクチャ分かります!

母ちゃんって、いつも自分のことを後回しにして、時間やお金を子供に割くんです。
だけど、女性だし、お婆ちゃんになっても綺麗でいて欲しいじゃないですか?
幼い頃の僕は母ちゃん(女性)から「お洒落を楽しむ」を奪ってしまったので、やっぱり、それは返したいんですね。

でもね、本当にツマンナイ感情ですが、照れ臭いんですよ。
だからと言って、体温を無くして、「これで、好きな洋服を勝って、好きなヘアスタイルにして」と現金を渡すわけにもいかない。

そんな時に、「友達の店を応援する為に買ったから」という【言い訳】を作って、「ヘアカット」の前売り券を母ちゃんに贈れるのは最高なんです。

むしろ、自動カード引き落としのサブスクモデル(2ヶ月に1回利用できる)とかで、やりたいっす。

「男ってツマンナイねぇ。素直に感謝を伝えれば言えばいいじゃん」と言われるかもしれませんが、“親孝行をしたいけど、照れ臭くてなかなかできない中年”からすると、『親孝行をする言い訳』ってメチャクチャ助かるんです。

こう思っている中年男性は、たぶん僕だけじゃないハズ!どうよ?

『親孝行の言い訳』は新しい市場だなぁ。

で、ここからが、お節介の『勝手にニシノコンサル』なのですが、「母親にヘアカット(カラーリング)を贈る」という文化は、まだ根づいていないので、大切なのは「お客さんに思いつかせること」だと思います。

そこで、商品ページの改善案として、「女の子に贈っている写真」の他に、「息子から母親に贈っている写真」&「娘から父親に贈っている写真」を使われるといいと思います。

美容室は『ギフトショップ』として間違いなく機能するし、『親孝行する言い訳』としての需要もあると思います。

そもそも新型コロナウイルスがパンデミックを起こさなかったら、こんなビジネスには辿り着いていないので、あらためて「プラスであろうとマイナスであろうと、エネルギーが動いた時は商機」ということを刻んでおきたいです。

そんな中、『NORA』さんは「ネイル」の前売り券もスタートされたそう。
このご時世に攻めている(実験をハイスピードで繰り返している)の最高だなww

現場からは以上でーす。


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当時のコメント私のしるし

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■今振り返ってみて。 

実際イケてると思うのが、Amazonギフト。

「コレを贈ってくれれば、私は確実に喜びますよ。」という保証はめちゃくちゃ優しい。

御礼なんて結構ですなんてのは、結局は清貧を気取る為の己の保身でしか無い。

受け取って支援の使い道を明言するのは、応援を集めるモノにとってはめちゃくちゃ大事!

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