「クエスト攻略」case.18「ギフト性を付与するには」

こんにちわ。サロンの相談室への返答がいよいよ最優先スケジュールと化してきました。あわよくばレターを沢山補充したいです。(全部使い切って残り0っす。)

さて、とはいえやるからにはちゃんと利益の設計があるわけで…その内の一つとしては、こうして「クエスト攻略編のネタ探し」に転用させてもらっています。

そして今回は、「レッドオーシャンの市場で、尚自社を使ってもらうには？」というお話を改めて。それでは、はじまりはじまり。

まず、GAFAに勝てるわけがない。

多くのサービスは二極化している。「苦痛を取り除く」ペイン型と、「顧客の価値を高める」ゲイン型だ。(分断を煽るエジソンより。)

「役に立つ」と「意味がある」の違いでもある。

この内「役に立つ」は結局大手の独壇場だ。単なる人類の幸福を望むのなら、むしろ彼らに買収してもらって世界中に拡散してもらった方が良いくらいだ。

インスタグラムがFacebookに買収された様に、私のお気に入りのヘッドホンbeatsがAppleに買収されたからこそ今手元にある様に。

各中小企業の「特化した理念」×大企業の「圧倒的な腕力」が現代の王道の攻め手となった。もはやGAFAに認められれば世界市場に乗り込める時代だ。めでたしめでたし。

…いや、そうじゃない。

意地悪な展開をしてしまったが、勿論こんな分かりきった事が聞きたい訳では無いだろう。

まずGAFAに見つかるまでが大変だし、そも“大企業に買われる為に努力する”なんてモチベーションではさして良い物はできない。というか「老後の心配をしたくない」という土俵でさえ、既に多くのインフルエンサーが占領している。「苦痛を取り除く」という分野である以上、結局はここも大手の独壇場だ。

であれば…

自社の理念はなんだろう？

もうここしか無い。

ゴリゴリに変態じみたニッチな欲求を、一切のブレなく極める。10000人の内、あわよくば1人位には心の臓まで貫く位の尖りとエゴ。まずココを社員全員で共有する様な変態集団でなくては、どう足掻いても無理。

“どうマネタイズするか”は当然だが、そも”何がしたいのか”がブレていると全部霧散する。求人も集客もスポンサーも、全てがこの「理念」次第。尖りに尖った”この指とまれ”。ギリギリまで時間を使って、限界まで研ぎ済まそう。

「理念」×「支援」がギフトの鉄則。

いよいよタイトル回収だ。

例えば、パタゴニアが売り上げの一部を環境支援にまわしたり、煙突町のSHIBUYAコーヒーが売り上げの一部をラオスの支援にまわしたり。

こういった「その企業で買い物をすると、巡り巡って誰かへの支援になる」という付加価値が今は強い。単に自分の「役に立つ」だけでなく、誰かを幸せに出来る事に「意味がある」。これにより、ギフトの分費用を上乗せしても、それ以上の価値を顧客が感じてくれるので利益が出る。

「ギフト」とはある意味で、「お客様の慈悲(自費)による自社の合法ビラ配り」でもあるのだ。

「理念」と「ギフト」は一貫していなくてはならない。

ただ、ギフトならなんでも良いわけでは無い。

適当に「スポーツジムの人が困っている人にマスクを配ります」ではイマイチだ。関連性が不透明だし、マスク自体も「役に立つ」なのでたやすく埋もれる。これでは広告にならない。

しかし「理念」が明確だとどうだろう？例えば…

私たちがスポーツジムの運営を通して成し遂げたい夢は、”全ての人が、己自身の成長にこそ熱狂する世界を作り上げる”事です。

ただいたずらに肉体を痛めつけるのではなく、正しい理論、適切な戦略、合理的な食事法、そして我が社の精鋭トレーナーによる実践指導を提供し、世界最高のトレーニングをお約束致します。

こうして肉体を通して顧客の可能性を限界まで引き出す事で、「貴方には己が人生を切り拓く力があるのだ」というメッセージを我が社はお伝えしています。

それはこうして、コロナという未曾有の世界規模の大災害にあっても尚変わる事はありません。

多くの方が、世界の為に自宅での自粛を強いられている事でしょう。これでは今まで通りに、肉体を鍛える事がもはや難しいとさえ感じられているかもしれません。今までの弛まぬ努力が、たやすく否定されてしまったと。深く絶望されておられるかもしれません。

しかしそれでも。例え短時間のランニング程度しか許されていなくとも。貴方が内包する、”成長する権利l”は今尚決して奪われてはおりません。

今回私達は、このクラウドファンディングを通して、私たちの顧客だけでなく、可能な限り国内中にマスクの無償提供を行いたいと願っています。何故ならば、これさえあれば今でも己が肉体を鍛え上げる可能性が一気に広がるからです。

例え今は触れ合う事が出来なくとも、私達はこのマスクを通して互いを鼓舞する事が可能です。いつか再び、共に我らがスポーツジムにて、皆様の成長を喜び合える日々を。社員一同、全員が心より待ち望んでおります。

どうかこのプロジェクトが、全ての成長を愛するみなさまへの応援となれれば幸いです。　　　　　　　　　　　　〇〇スポーツジム代表、⬜︎⬜︎ ⬜︎。

といった感じに。ちょっとは筋が通って、関心を惹かないだろうか？

(ちなみに現在即興で書いた。私は一体何をしているのだろうか。)

要は、伝えたいメッセージが明確で無いと、ギフトという合法チラシは一切機能しないと言う事だけ伝わればOKだ。

まとめ。

まずは「理念」を明確に。ここさえハッキリしていれば、

①多少高額でも「意味がある」のでブランド価値が上がる。
②ブランド価値が上がれば、「役に立つ」をギフト化して「無料チラシ」が打てる。
③結果深く刺さった人に、高額の「意味がある」商品が売れる。

という循環が狙える。

※ちなみにサロンの相談室に投稿される際、投稿される「理念」が明確だと露骨に私の筆が乗る。もしかしなくても他の回答者の筆も乗る。良いリアクションが返って来る内容ほどここが上手いので超オススメだ。

※相談室はこのサロンの中の限定コンテンツです。超おススメ。

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