「クエスト攻略」case.56「飲み屋でZOOMを並行運営してはいけない理由」
お久しぶりです。熊本県が黒川温泉でリゾートバイト中の中崎です。
GOTO停止で仕事は暇なんですが、探検、探索、対話が面白すぎて更新をサボっとりました…!申し訳ない!!まさかの「マニュアル作り」にハマりそうです。(ボランティアで趣味と独断ですが、実はちゃんと狙いがあり。そこはまたいずれ。)
さて、今回はかなり大事な学びを得たので、ちゃんと記録に残そうと思う。
「ZOOM飲み」と「スナック」の掛け合わせの危険さについて、だ。
それでは、はじまり、はじまり。
そもそも、何故ヒトはスナックに行くのか。
そこにスナックがあるからだ、と浮かんだ貴方。ありがとう。そういうボケを期待していた。ありがとう。ナイスリアクション。
が、今回は結構大切な話なので、もうちょい真面目に深ぼってみよう。
思うに、スナックでは別に「食事」とか「お酒」を補給したいわけでは無い。
うん。ぶっちゃけ…「美味しい食事」は「レストラン」「居酒屋」でバッチし。
「美味しいお酒」なら、それこそバーとか。ノンアルならカフェでも良いわけだしね。
「スナックにしか出せない味」って奴は、「味覚」とはまるでジャンルが異なるんじゃな。
スナックに行く理由は「コミュニケーション」一択。
勿論、「空間デザイン」やら「音楽」「飲めるお酒」「周辺の立地」「営業時間」なども絡むがね?まぁそこはどの商売も外しちゃいかんとこだし、割愛。
そもそもスナックという業態自体が、「ママ」と呼ばれる人の人柄にかかっている。
商店街や裏路地に、沢山のお店がひしめき合っているあの光景…
アレは即ち、「ママの人柄とそのコミュニティに、大幅な多様性がある」からこそ成立している。
例えば、役に立つコンビニだと…。うーん、ああも密集すれば潰れるだろうね。
実は、コロナで生き残ったのは「スナック型」の飲食店。
で、実際にそこらのスナック街を歩いてみてほしい。
…正直、そんなに潰れていたりするかな?
中には新しく出店した所もあるけれど、なんだかんだで今なお生き残っている。
「アレ程狭く、密な空間なのに」だ。
結局このコロナで生き残ったのは…「コロナに対応しきった」or「そもそも新しい事をする必要が無かった」お店が殆ど。
前者の経営手腕も相当なものだけれど、基本多くの経営者が打つべきは後者の「スナック型」だろうね。
じゃあ、ZOOM呑みも組み合わせたら最強じゃね?
と、もしかしたら思い付いた人も居るかもしれないね。
うん、結論から言うと「お店に居るのがママ1人」なら全然オッケーだ。
基本、みんな「話を聞いて欲しい」「自分を尊く尊重してほしい」という欲求が根底にある。
あくまで参加者を数人に絞るのであれば、ママさんが聴き役に徹せるので大丈夫。例え黙ったままでも、お店の背景や制服といった「視覚」でもてなす事も出来る。それはそれで、「美術館」として機能するから良いと思うな。
ならば更に、通常営業しながらZOOM開催で客席を増やせるな!
そう思った貴方。
残念。
やってみて分かったが、実は最悪の一手である。
実はもう、7月に正解は出ている。
まずはこちらの動画をどうぞ。
コロナ期に色々と模索していたお店への、的確なコンサル動画だ。
12:20〜が大事!
はい。
要はお客さんに、「え、オフラインでここに足を運んだ自分より、オンラインのどっかの他人を優先するの、此処のママ?」と感じられてしまう。
しかもZOOMは、音を出している側に優先権があるので…画面の向こうにいるお客さんがひたすら喋る事になる。
つまり…
「すんません、お客さん。今ZOOM接客してるんで、ちょっと黙ってもらって良いですか?」
と。
なる…
はい。
わざわざお店に来て、「黙ってろ」といわれたら。
元々「味覚」を期待していなかったお店、というか「コミュニケーションを取りにきたお店」でこんな対応をしたらどうなるか?
うん。
「二度と来るかバカヤロウ」
と。
そりゃそうなるよなぁ…
だってもうなんの魅力もないもん。
例えば、貴方が4人位で、居酒屋に集まって飲み会をしたとして。
貴方含めて3人が盛り上がっているのに、しかし残り1人が電話で誰かと盛り上がっていたらどう思う?
なんか淋しくないか?
やたらと疎外感を感じないか?
しかもよりによって
「おい!今こっちは電話で盛り上がっているだろ!みて分かんねえのか!ちっとは思いやりを持てよ!」
なんて言われた日には…
トドメに最後にその電話で
「ごめん、今話聞こえなかったよね?ちょっと現地に空気読めない人がいてさぁ…」なんて謝罪されたら、
もう、惨めじゃない?とんでもなく。
絶交するには十分な理由だし、もう二度と飲みにはいかないと思う。
ましてやコレが、ママさんが電話対応している側だったとしたら…?
完ッ然にッ!詰みである!!
いやもう取り返しがつかん!罪も罪、大罪も良い所!!
FacebookやYouTubeで「覗き見」という立て付けなら良かったんだけれど、ZOOMの「一方しか喋れないシステムで外部とコミュニケーションを図る」というのは特大の地雷だ!
加えて更に悪い事に…
「無料のZOOMでお店の空気に参加できる場所」は、罠である。
コレ、自宅でZOOM参加している人にはメリットしか無さそう、と思う筈。
移動の必要もなく、飲み物は自分の好きなもの。衛生やツマミの量も自由自在。トイレもご自由に。ぶっちゃけ、大半を離席していても良いしね。
うん。。
でも違うんだ。
もしも「オフライン組もオンライン組も仲良くしましょうー!」なんて話題が出たら、もう最期。
「自己紹介という名の公開処刑に晒される」
と考えて欲しい。
だってほら、
「わざわざ時間を割いて」
「現地に足を運んで」
「滞在にお金を払って」
「なんなら差し入れも持って来て」
ここまで対価を差し出して…
「じゃあ、今から(なんも差し出していない)ZOOMの方をCMとして流すから、30分くらい黙っててね。あ、2分くらいは貴方の宣伝タイムを設けるよ。ちゃんとみんな平等に!みんな仲良くね!」
と、言われたら。
『アンチ、爆誕。』
するのも止むなし。
もはやママもZOOMの向こう側も、まとめて嫌いになる事必至。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」理論が適用される。
そういう訳で…
『ZOOM会話先にお客さんがいたら、直ちに逃げろ!!』
というのがせめてものアドバイス。
ZOOMは素晴らしい発明だが、何事も使い方次第。
幸運を祈る…!
オマケ
なんでココまで熱く語ったかというと…
「とある映画の公開初日」
「そのスナックは、その映画監督さんの暖簾分け」
「本店では映画で語り明かす会をやってる」
「公式ページにある通り、差し入れも持参した」
「映画も満喫して、語り合う気満々だった」
「道中の飲み屋や風俗街も割と怖かった」
「そもそもクリスマスなんで、職場の人に結構な根回しを済ませて時間を作ってきた」
なんかの事情があったので…
いくらママ不在とはいえ、
挨拶なしで、消毒の指示だけ受けて画面前に座らせられて、声を上げれば制されて。ただただ同調圧力に抑えられて、自己紹介という形で謎の宣伝画面を黙って見せられた…
というのは、本当におぞましかった。
本当に、みんなあの違和感に気が付かなかったのだろうか…?よりによってあの名作映画を観た後で…?声を上げる事が許されないあのせかいの、原作再現…?そんなリアリティは、完っ然にいらん!!!!!!
一応クレームは入れておいたので、もしかしたら何かしらの改善は見込めるのかもしれない。
残念ながら私は既にママにブロックされているので、その後の改善はもう知る事は出来ない。
せめて、コレからのお客さん(映画監督さんの大ファンも、地元の方たちも!)たちが楽しく過ごせるスナックになってくれていれば幸いである。
それでは、さらば…
余談。
今回は非常に辛かったので、今度は県を変えて(距離的に、福岡かな?大分も近いが…調べてみよう。)リベンジ予定!
その時はまた告知するので、機会があれば!
※今度は、この映画についての考察記事を出すかも!超面白かったー!!
▼『お喋り』はstand.fmで配信中!(朝10:30に毎日更新) https://stand.fm/channels/5eed41ab9c38bc03262bcf1b 実は割と、爽やかな声をしてる(らしい)。 ギャップが気になる方は、是非どうぞ!