「クエスト攻略」case.19「歴史と未来地図」
こんにちは。いきなりぶっ飛んだタイトルで申し訳ない。昨日読んだ「迷った時、「答え」は歴史の中にある。」という本が非常に面白かった。おかげで一つ閃いたので、与太話程度に読んで貰えたら幸いだ。それでは、はじまりはじまり。
「役に立つ」は未来へ進む。
「発明」は時代を大きく変革させる。「産業革命」や「明治維新」なんかもそうだが、文化文明の更新はテクノロジーのアップデートが基本セット。
全世界の「シヴィライゼーション」シリーズのファンなら深く解ると思う。(特に4が至高。うっかり手を出すと廃人まっしぐらなのがたまにキズだが。)
現代ではVRや5Gがそうだし、乗馬や貨幣、交易だって劇的に時代を進めて来た。結果多くの豊かさと多くの弊害が生まれたが、それ程までに「発明」は歴史を変えるのだ。
そしてそれはあくまで「手段」でしかない。
アルフレッド・ノーベル氏はダイナマイトを正しく使って欲しかったのに、しかし世の人々は製作者が望まぬ、実に残念な使い道を選択してしまった。発明自体は、決して罪ではない。
「発明」は「役に立つ」であり、あくまで「手段」。ココを安易に否定、殺してしまうと時代に殺される。
「無料公開」「クラウドファンディング」「オンラインサロン」がそうであったように。
「意味がある」は過去へと進む。
所で、世の娯楽作品で「過去」と「未来」。果たしてどちらを舞台にしたものが多いだろうか?
恐らくは「過去」。歴史は元ネタの宝庫だし、義務教育である程度前振りが済んでいるので新規読者を獲得しやすい。というかSFもファンタジーも、リアリティを出す為には「過去」の事実や資源をオマージュする必要がある。言い換えれば、「人が夢を見る為には、過去を焼き回さなくてはならない」とも言えるのだ。
実際世の観光地は「過去」に想いを馳せるものだし、老後の暮らしで想起するのは「古き田舎暮らし」。ピラミッドの時代から最近の若い者は、なんて「懐古主義」に走る。
とすれば、どうやら多くの人から共感を得るには、「過去」を題材にすれば良さそうだ。
人々は童心に帰りたい。
というか、「将来の夢」という言葉だって、未来から見た「過去の自分」の焼き直しだ。幼き頃は空想でしかなかった想いを、現代になってようやく物質化して「取り戻したい」という発想。結果革新的なテクノロジーになっているだけで、これも一種の懐古主義だと言えるかもしれない。
そう考えると多くの場合、”夢を諦める”というのは退化と考えられがちだが…どうやらちょっと違う。むしろ過去を捨てて、実は最新の変化に適応出来ているとも言えないだろうか?生物が進化によって形態を変えるかのような、受動的な適応。
もしかすると、取り扱う手段は異なれど…皆「過去」にある種の理想を抱いているのかもしれない。
実際、歴史的にもその傾向はある。
例えば「神話」。自分たちが生まれる前の世界への空想。仙道なら「仙人」。修行による若返りを用いた永遠の生。「宗教」もそうだ。始まりの主への絶対性。身近なら「先祖は武家だった」。我が息子は「あんなに可愛かったのに。」社会人なら「学生時代が絶頂期」となるか。
みんな過去に帰りたがっている。
つまり、未来の発展の方向性は…
「過去の理想を、最新のテクノロジーで大人気なく実現させえる」
のが主流と見た。”昔は良かった“を本当に良い物に再現する事で、新たなテクノロジーを世界に浸透させる。
古いモノ程興味が新しくて、新しい技術程古いネタが必要になる訳だ。
どうやら現代の「意味がある」時代には、尚「歴史」を知らなくてはならない。技術の発展がめざましいが故に、即生かせる元ネタのストックが重要とみた。何かしらの参考になれれば幸いである。
おまけ。
ちなみに仙道の「羽化登仙」は…超常の技を身に付けたり、ただこの世にとどまるだけでなく。「肉体的な若返り」と「仙界への昇華」も目的だったりする。結果女性は生理が止まり(赤龍を切る)男性では正規が赤子の状態まで退化する(馬陰蔵相)そうだ。そして見事羽化登仙を果たすと…何とただ生まれる前のあの世に還るだけ。生命のエレベーターを必死で逆走、裏技を駆使した結果。行き着く先はただの老衰とほぼ同義。もはや盛大なコントである。
あんまり過去ばかりを見るのも程々に、という教訓だ。
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