無料グループが大体破綻する理由はなんだろう?
おはようございます。中崎雄心です。よろしくお願いします。
さて、今日は「無料Facebookグループ」をテーマに「コミュニティ運営」について綴ってみようかと思います。
結論から言うと「アンチを補充出来ないから」に落ち着きますが、コレだと意味不明なのでちゃんと説明させていただきます。
それではいざ、はじまり、はじまり。
■問題①「退会する理由を用意できない。」
いきなりイミフな問題です。
「折角集めたメンバーが減るのはダメだろう。」
「フォロワー数が減って良い訳がないだろう。」
そのお気持ちは最もですが、どうか思い返してみてください。
「“解除していないメルマガ“って、今一体何件あったっけ?」
逆にお聞きしたいのですが、何故皆さんは未だにそのメルマガを解除していないのでしょう?
通知が来るたびに「メンドクサイ」と感じるのなら、本来は「登録解除」が素直な動きだと思われます。
ですが、私たちはおそらくそれを選びません。
「解除する方がメンドクサイ」という事情があるからです。
わざわざ公式ページに飛んで退会手続きを踏む事よりも、「ブロック」「ミュート」といった機能を使えばワンアクションで「見えない」ように出来るので。
当然ですが、メルマガを送った側はその心情には気付きません。
「今月も10000通を送り付けたから、きっとこれで売上がアップだぞ♪」
なんて夢を見がちでしょうが、結局開封されているメルマガが果たして何通あることか。
下手すると「10人」かそこらで終わっているのに、発信した側にとっては「10000人」に届けたつもりになっている。
『退会する動機がない』(ミュートにした方が早いし嫌われない)以上、発信者が『正確な見込みファンの数を把握できない』のがその実情です。
まずはこれが1点目。
■問題②「集客用の発信はまた別で行わなくてはならない。」
当然ですが、「無料グループ」内に投稿された内容を知る為には「グループに参加する」という一手間が必要です。
コレがまたメンドクサイ。
一旦申請しようモノなら管理者に名前が知られてしまう為、「中身がよく解らないモノ」に関わるリスクがデカ過ぎる。
なので原則「Facebookの公開集客記事も“参加したくなるクオリティ“を確保している」のが鉄則です。
グループ内のメンバーがどんどんしれっと「ミュート」を選ぶ可能性が捨てきれない為に、どんどん新たな「新規加入者」を引き込まねば大事なコミュニティが衰えます。
※場合によっては、そのコミュニティの「自称ファン」「主みたいな古参」「管理者バッジをつけた大幹部」などに嫌気が差してしれっと興味を失う事も。
アプリ版のFacebookでは「管理者」タグは表示されませんが、ブラウザ版のFacebookではこのように表示がされるのです。
ただそうなると、「毎回宣伝ブログを書いて」「毎回グループに記事を投げる」という事情から「発信量が2倍に増える」という問題が生じます。
一応youtube等に「最強の広告効果をもつ作品」をしれっと置いておいて、後は適宜その動画&入会リンクをばら撒く手もありますが…
それだけ再生回数を稼げるコンテンツが作れるのなら、それはもうちゃんと「有料コミュニティ」としてグループを運営できるだけの実力が既にかなりある筈です。
コレらの圧倒的なコンテンツは、既に実力者たちによって「全て無料」で陣取られてしまっているのですから。
「集客用のチラシを仕上げるコストがデカ過ぎる」
コレが2点目の問題です。
■問題③「アンチの補充コストが高過ぎる」
コレが最悪です。
というのも、素人がコミュニティ運営を行う際に手っ取り早いのは「愛すべきリーダーが理不尽に迫害されている」という状況が1番美味しいからです。
多分みんな、「自分がアンチに絡まれる」のは嫌がる一方で…「誰かをアンチから守りたい」という。
ズバリ、「正義への欲求」自体は正直相当な数の方々が抱く筈なんです。
だから「応援」が機能する。
だから「鎖国」が許される。
何故ならば、外の世界には“「僕達の敵」が確かに存在する“という事を全員が固く信じる事が出来るから。
「正義」「善行」で人が輝く為には、そもそも「悪」「暴虐」がまず真っ先にあらねばならない、というお話です。
…なのですが…
一応、皆さんにも改めて問いましょう。
「アンチを引き受けるアルバイト」
コレ、貴方だったら…
一体、幾らでそのお仕事を引き受けられますか?
50万?
100万?
或いは300万?
いや。
そもそも「なんで顔も知らないお前の為になんでそんなお仕事を引き受けなばならんのだ」と憤るのがとても正しい反応ではないかと私は考えます。
だって、「アンチとして活動する」=「ヒーローコミュニティから嫌われる」がセットです。
むしろ「ヒーローがモテる」即ち「アンチの敵対者がどんどん増える」が必然です。
頑張れば頑張るほどに「居場所を失くす」し、ネタバラシが起きれば最後
「八百長疑惑」でヒーロー共々失職です。
コレ、どちらに転んでも結局「無職」まっしぐらなんですね。
※しかも「社会的な信用」までもが枯渇するから、再就職の目処もまず立たない。
安易に引き受ける時点でもう相当頭が悪いし、なら余計にこの八百長がバレるリスクがデカ過ぎる。
よって「アンチを外注で確保する」は実質不可能。
ちゃんと表で発信してちゃんと狙って嫌われないと、「鎖国中のグループを秩序で維持し続ける」という事は実質不可能なんですね。
で、コレが最悪の形で火を吹くと…
■問題④「無料グループ内で魔女狩りが始まる」
当然ですね。
「リーダーの味方をしたい」から集まったのに、「いつまで経ってもリーダーの敵が現れない」のですから。
「正義執行」の欲求は誰でも抱けてしまうから、「捌け口となる悪」はもう「身内から適当にでっち上げて見繕う」しかありません。
だってそうしないと誰も「リーダーの味方」ができないのだから。
敵さえ外から補充できればそこらの素人でもコミュニティは回せますが、鎖国を選んだ以上はすぐに燃料が枯渇し燃え尽きます。
そしてその為なら「手段」も「罪状」ももはやどうでも良いのです。
リーダーが盛大に誤った時には「なぁなぁ」で済ませようとしちゃいますし、誰か住人が「それはちょっとおかしくないですか?」と声を上げようモノならもう嬉々として殺戮に走ります。
論理はとっくにめちゃくちゃで、自分でも一体何を言っているかは分かりませんし、大体「人情」「個人」「自由」「思いやり」といった都合の良いワードで弾圧を仕掛けます。
当然ですね。
ようやく現れたリーダーの敵を前にしては、その永きにわたる“飢え“から即座にその正気を失ってもおかしくはありません。
尚、最初の1人が「正義執行」の口火を切れば…後は周囲も一気に加担します。
だって実質「私刑」の実行許可が降りたも当然なので。
#ブロークンウインドウ理論
ここでリーダーが即座に「待て!」を掛けられたら良いのですが、そもそもリーダーにそんな「危機感知」の実力があればそんなド定番なミスは起きません。
完全無欠のリーダーは世界に存在しない以上、
必ずどこかで失敗が起きることは避けられないし、
そこで誰かが「叱責」を行った瞬間に過激な「私刑」が始まります。
なので、総括すると…
■まとめ。
「無料グループにしか発信しない」
この選択肢を選んだ時点で、そのコミュニティは必ず醜い形で破綻します
#趣味のグループなら最高ですが。
元々が「リーダーの味方をしたい人」だけで埋まってしまったからですね。
この世に「正義」がある限り、人どこまでもひどく残酷になれるのです。
ひどい時には、「管理者バッジ」をつけっぱなしで無自覚に集団がボッチの異端を袋叩きにして周囲がその私刑を無料で視聴してドン引きするというケースもあり得ます。
『職場のユニフォームを着たままで“バイトテロ“を働く馬鹿が本当に実在するとでも?』
その答えは既に皆さんご存知の通り。
残酷ですが、かつての「部活」という組織と同じ結末を辿るのが「無料グループ」の行き着く“宿命“なのかもしれませんね。