「クエスト攻略」case.8「“メッセンジャー”の戦略」
さて、今回は「1→100」に持っていく表現者「メッセンジャー」と呼ばれる人の戦い方について。池田ハッピーバースデーさんやセトちゃん、「無名時点」の目指す戦い方についておさらい。それでは、はじまりはじまり。
誰しも、自分の足跡を刻みたい。
さて、人間誰しも抱く夢がある。勝利や夢、家族や思い出。形は色々とあるが、総じて根幹は一つだと思う。すなわち、「自分の生きた痕跡をこの世に刻みたい。」という欲求だ。子孫を残したり作品を残したり。新たな概念を刻むのもこの一環だ。
それは正しい。というかそれが正しい。他ならぬ私が「誰かの生きた痕跡」=「碑文」を刻みたいと考えている。生命をもって生まれて来た以上、それはとても正しい行いだ。
とはいえ、いきなり「0→1」ではかなり厳しい。
「個の時代」とは何か?
これが2000年前後だったらまだ現実的だった。CD業界の隆盛や、ライトノベル、ビジネス本の大ブーム。いわゆる、「個人の実力によるサクセスストーリー」が乱発していた、群雄割拠の戦国時代。
起業したり、芸術一本で戦えていた「個の時代」は、「0→1」の人間が生まれやすかった。下克上が現実的な時代だったのだ。
「戦国時代」の終わり。
しかし一方で、もう時代は天下統一されてしまっている。音楽業界ではAKB48が「群」として制圧してしまったし、ライトノベルも「異世界転生モノ」で制圧。ビジネス本も「GAFA」で制圧。勿論まだまだ才能溢れる「個人」は生まれ続けているが、単純に「競技人口が多すぎる」。トーナメント戦を挑もうにも、戦闘回数が多すぎて資源が足りないのだ。もはや個人で戦うのは圧倒的に不利。どうやら少なくとも、「シード権」を獲得する必要がありそうだ。
「1→100」というシード権。
となると、まず土台にすべきは「あやかり力」だ。セトちゃんが提唱する、「すでに強きもののメッセンジャーとなる事で、自身の力を蓄える力。」
長いので、個人的には「名代システム」で通させてもらう。
これは実際、YouTubeで良くある手法である。鬼滅が流行れば主題歌をカバーしたり、米津玄師が流行ればやはりカバーをしたり。「0→1」の覇者の力を借りて、まずファンを増やす。
池田ハッピーバースデーさんは「著名人」に「バースデーソング」であやかる。
セトちゃんは「西野亮廣さんたち」に「新入社員」としてあやかる。
無名時点は「未来の成功者たち」に「個人鑑定」であやかる。
詰まるところ、「己の武器」×「強者の知名度」=「作品」が鉄則だ。
実際に豊臣秀吉が実践した、天下統一の為の戦略。何も恥ずべき事はない。
自らがプラットフォームになる強さ。
そして面白い事に、こうした作品を作り続けると生まれるものがある。「美術館」だ。
1、作品に登場した誰かが有名になると、美術館もあやかれる。
2、美術館が有名になると、作品の登場人物も有名になる。
つまり、メッセンジャーとしての力が強まる程に「株」としての強さが身につく訳だ。「対個人の広告代理店」と化すので、一定のラインから先はファンが爆発的に増える事になる。もし貴方が「0→1」の作品を世に出したければ、ここで仕掛けるのがいいだろう。
まとめ。
まずは「あやかる」。自身がプラットフォームになったら、そこで初めて「0→1」を仕掛けよう。現代は、「集落の時代」。
まずは自身が国となってから、世界に戦いを挑むべし。