『無名時点』第72話。「やぎ」様への旅の扉
■5つの才能。
■イメージ。
「伏線解呪」「待ち合わせ」「罪の告解」「空想濁流」
神の寵愛は此処に在り。「天啓もたらす憩いの教会」といった印象です。
■解説。
ポジティブ:軌道修正の申し子。
着想: 未知啓きの神さま。
内省:ボールキーパー。
運命思考:意味の再集。
共感性:声なき声を拾う者。
の性質に注目すると…
貴方の前では、誰もが”ただの自分”で居られるようです。
■①誰もが求めた、ココロの拠り所。
ポジティブ×着想×内省×運命思考×共感性。
誰もが、ボールの受け手を欲しています。
上司が、話を聴いてくれない。
彼氏が、適当な返事ばかり。
お母さんは、いつもお仕事。
友達にさえ、本気が伝わらない。
多くの人が、今尚抱える普遍の悩み。
どうして誰も、話を聴いてくれないのだろう？
どうしてみんな、忙しいんだろう？
どうして誰も、解ってくれないのだろう？
どうして、みんな………
ソレはもしかしたら、他ならぬ貴方こそが抱えてしまうお悩みなのかもしれません。
新たなアイデアや、さり気ない気づき。ふと感じた、ココロの揺らぎや微かな直感。貴方にとってはとても自然な事で、しかして皆にとっては、どれもが超常なその創造。
ヒトは知らない事を恐れ、未知なるものに怯えを抱く。
ソレはとても悲しい事で、新た産まれた命を、安易に拒む分断。
悲しい事です。
それは、とても。
とても悲しい。
多くの人はやがて折り合いをつけて、その内に希望を黙らせ、遂にはソラを見上げる事を忘れてしまう。
何故なら、そもそも声を上げなければ…いっそ何も、傷つく事はないのだから。
きっとそうするのが1番賢くて、1番生きやすい筈。
ならば、ソレは決して責められる事ではない筈。
…
あぁ、けれど。
ソレがきっと、賢いと。
解っては、いるのだけれど。
それでも貴方は、ついぞ諦めなかった。
誰もが自分の声を受け取ってくれなかったからこそ、だからこそ貴方に備わった、全人類待望の力。
「人々の、声なき声を受け止める」
という才能が遂に宿った！
それが、どんなに突拍子のないアイデアだろうと。(着想)
それが、どれ程巧妙に隠された本心であろうと。(共感性)
それが、例え集団の中の一欠片に過ぎなくとも…(運命思考)
貴方は、必ず。
そのボールを一度、受け止めてくれる！(内省)
勿論、いつも暗い話や愚痴ばかり語る人とは距離を置くべきでしょう。貴方はとてもマトモに全てを受け取ってしまうので、そこはどうか無理をなさらず。
元々明るい事がお好きな、貴方のことです。(ポジティブ)
或いは無意識に、自然と場の空気が、明るく軽くなる様に行動を起こされている事でしょう。
余りに自然で無自覚でしょうが、その楽観性こそが周囲に「話しかけやすい空気」をもたらしてくれるのです。
ただそこに在るだけで、貴方は自然と周囲を癒し、温かな安らぎを提供出来る優しい貴方。
まずはその功績をこそ、どうか誇ってください。
■②天啓クラスター。
ポジティブ×着想×内省×運命思考×共感性。
さて、話は変わりますが…「もしもの空想」はお好きですか？
先の対人/対集団時の優しさが大きく目立つ一方、貴方のクリエイティブな発想はあまりに異次元すぎて。恐らく、周囲にはあまり凄さを理解されていないのではないでしょうか？
コレは正直、どちらが劣っているとか、IQレベルが開いているとか、そういう話ではなくて…
「そもそも思考に用いている回路が、フォーマットからして異なっている」
と解釈した方が良いのかもしれません。
何せ
1、アイデア出しのきっかけに用いる為の「小さな疑問」「わずかな不満」などのネタ拾いの感度が異様に高い。(共感性)
2、そのアイデアを産む為にかけられる時間のリソースが、人より圧倒的に多い。(内省)。
3、そのアイデアを肉付けする為に拾ってくる、伏線探しのジャンル(土地)がやたらと広大。(運命思考)
4、というかそもそも「アイデア出し」という行為が好き過ぎて、もはやとっくに中毒。(着想×内省)。
えぇ、残念ながら、この点があまりにも変態すぎます。
誰よりも多くの意見を聞き入れる才能がありながら、しかし当人は誰もが思い付けない事ばかりを思い付いてしまう。
極めて特殊な変態です。
例えるのなら…
今までテレビしか観てこなかったおじいちゃんにいきなりオンラインサロンやクラウドファンディングの話をした所で、帰ってくる返事は「宗教」か「新手に詐欺」というド定番のコントに近い位にむちゃくちゃです。
SNSなどで趣味で語る分には問題ないのですが、コレでいきなり職場の方に語り出すとドン引きされるかもですね…
ちなみに副次的な効用として、「やぎさんの前で思い付きを語る内に、なんだか自分もクリエイティブになっちゃう！」という現象が発生しがちです。
自分の内に秘めたアイデアを出すという行為は、慣れない人にとっては「人前で服を脱ぎだす」位に躊躇われるものです。まだ関係性が浅い人や、職場の新人さんなんかが特に。とはいえ慣れてくればアロハや褌一丁級でもチャレンジ出来るのですが…
うん、まぁ。何せ目の前にブーメランパンツ一丁でも堂々としているやぎさんが居てくれるので。
「目の前にもっとヤバい変態がいるんだし、多分コレくらいは良いんじゃね？」
と警戒を解いてくれます。
※例えとしては何か非常に問題がある気がするのですが、そこは一旦目を瞑って頂いて。
「自分が居る場を、クリエイティブな変態の巣窟に集団変態させられる」
というその能力。
最高に変態的です。
■③圧倒的ファンタジー。
ポジティブ×着想×内省×運命思考×共感性。
そうそう、失礼ついでに、割と見落としがちな才能をもう一つだけ。
実はやぎさん、
「過去のなんでもない事を、新たに”実は伏線だった事”にこじつける力」
が尋常で無いですね。
どんな行いにも、必ず成果と失敗はセットになるもの。当然、結果が不発に終わる事もあれば、過程で何も得られない事もある。ソレは全ての挑戦に付き纏う、とても辛い事です。
無論、「結果だけが全てではない。」とはよく言いますが。「じゃあ聞くけれど、今回の過程で得たものはなんだったの？」といざ訊かれると。
…まぁ、多くの人はお茶を濁してしまうんですね。所詮上っ面の常套句を慰めに用いているだけなので、そこに言葉の重みは決して宿らない。えぇ、宿らないのが普通。なのですが…
やぎさんの「当時の失敗から次のアイデアへ回収、転用、いやむしろ発展させる力」が、どうにもバグっているんです。
「着想」も「運命思考」も、「そこに見えざるつながりを見出す」という点では非常に近い。
一応、前者はA×○→Ωε、という「強制異種合成」。後者は種→苗→草→花→花粉…と言った「万物の流転」(表層は異なれど、その本質は同一)といった方向性の違いがありますが。
で、そうなると…過去の戦争からインターネットが生まれたり、過去の疫病から新たなワクチンが生まれた様に。とにかくどんな世の不幸にも、決してタダでは転ばない。
万事何が起ころうとも、必ずそこで得たものを見出して正解にする力が、ほとほと尋常ではない。
コレはあくまで仮説ですが…
やりようによっては、過去のトラウマをその解釈替えで解消も？
或いは創作の題材にして、空想にて救いを提示する、という方向性も？
いや、いっそ…
もはや全ての悲劇も悲しみも、やぎさんの手に掛かれば何かしらの光あるモノへと転生し得るのでは…？
と。
そんな期待と空想を抱かせてくれる才能の偏りです。
勿論、実際に行うかは全くの別のお話ですが。
ともあれ、こういう「もしも」の仮説、仮物語りというのは、実に楽しく。
いや全く、創造という行為は…コレだから止められない！ですね！
■今回のご質問。
理学療法士をしております(西野亮廣エンタメ研究所内の相談室ではお世話になりました)
今後自分で事業を始めたいと思っています。
仕事における自分の才能の活かし方を深く知りたいので、宜しくお願い致します！
とのことです。
ありがとうございます。そんな訳で、上記にて長文にて解釈を綴らせて頂きました。(相談室の案件も、むしろこちらこそ！職務を超えたその熱意、最高でした！)
※詳細はこちらのオンラインサロンの1コンテンツですので、気になる方はグループ内の「相談室」をお尋ねください。salon.jp/nishino
というわけで纏めると、
①しっかりと話を受け止めてくれる傾聴力。
②自分も周りもクリエイティブになってしまう空間に成る力。
③失敗でさえ失敗でなくしてしまうほどの、現実の塗り替え力。
この辺りは割と自覚し易い筈です。
(当然、あと何百もの才能はお持ちですが…流石に記述スペースが足りません。ソコは上手いこと、コレから思い付いて下さい。)
なので、とりあえず「人々の想いを受け止める機会がある場所」ならまず活躍出来るのですが…困った事に、これって人間社会であれば、何処でも大切な能力。どうにも万能過ぎるんですよね。
これだけで業種を絞るのは難しそうなので、ひとまず「コレを犯せば、直ちに全てが台無しになるモノ」をリストアップしておくと良いかもしれません。
「しない事を決める」というヤツですね。
それと…
どんなサービスであれ、全ての事業はお客様からお金を戴くものです。ソコに金銭のやり取りが発生する以上、故にこそ、そこには必ず感謝と喜びが付随する。
なので、最初期にはお試しでサービスを提供するとしても、ゆくゆくはちゃんと正当な対価を頂戴してあげて下さい。(内省×運命思考×共感性)
例え恐れ多いと感じても、それはそれで寄付なり応援に用いれば誰かの幸せに繋がります。
「正当なサービスに正当な対価を払える」という行為もまた、お客様の自己肯定感を満たせる一手なのです。どうしてもギバー気質なのは間違い無いので、どうかソコは、努お忘れなき様に。
■喜ぶ事。
「面白語り」(ポジティブ×着想×内省)
「深層理解」(内省×運命思考×共感性)
「真相理解」(着想×内省)
「神話作成」(着想×内省×運命思考×共感性)
「優しい上書き」(ポジティブ×着想×内省×運命思考×共感性)
「逆に話を聴いてもらう事」(ポジティブ×着想×内省×共感性)
■避けたい事。
「考察不足」(着想×内省×共感性)
「でっち上げパッチWork」(着想×内省)
「皮肉ありきの話し手」(ポジティブ×内省×運命思考×共感性)
「無知戦争」(ポジティブ×着想×内省×運命思考×共感性)
「前提脆弱」(着想×内省)
■アドバイス。
さて、「とはいえいきなり自覚しろといわれても！？」となるのもまた無理からぬ事。むしろ周囲の方が納得してくれるかと思いますが、そうなると…
第一歩として、こういうエピソードが参考になるかもしれません。
勿論、その因果関係を証明する事は非常に難しい。同じ様に環境を整えたからと言って、ではやなさんの職場も今より更にステキになるか？というのも未知数。(何せ既に、無自覚にもっと良いことをされているかもしれない！)
そんな訳で即効果が実感出来るかは微妙ですが…とはいえ、正直な所。
「もしもソレが、本当だとしたら？うん。なんだか、面白いんじゃないかな！？」
なんて空想は。えぇ、きっと、お好きでしょう？
■Gate.72「やぎ」様への旅の扉。
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