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「クエスト攻略」case.17「個の時代と集客」

こんにちは。気紛れな考察シリーズも、なんやかんやで続いている事に驚きを隠せない。やってみるものである。

さて、今回は「個人」というブランドで「集客」を行う際の大事な事を振り返り。予め断っておくと、目新しい情報は一切無い。それでも書くのは、先日目にした「集客爆死3人組の供養をしたいから」だ。彼らはもう実名、顔出しで活動出来ないので、「人は皆死ねば仏」の精神で綴りたいと思う。

あんまり愉快な話でもないし、CASE3種はすっ飛ばして大丈夫。

当然ながら、彼らを死体蹴りしたいわけでは決して無く。せめて彼らの死に様を、今を生きる生者の学びとしたい。それでははじまりはじまり。

※ぶっちゃけると、「成功例」の項目だけ読んでくれたらオッケー!

CASE1。ガラスの靴は印籠ではない。

さっくりと説明すると…

①ある場所にAさんが新たに引っ越して来ました。Aさんは右も左も判らないけれど、手探りで自治会長さんへ貢献を試みました。

②ただ、その手段がちょっと無作法だったので…見かねた住民のBさんが、頑張って拙いながらに「暗黙のルール」「マナー」をもって忠告を試みました。なんとかして住民の平穏を守りたかったのです。

③しかしAさんは猛反発。見知らぬ土地での、いきなりの接触に怯えてしまったのかもしれない。あくまで正しい裁きは、自治会長さんが行うべきだと主張。AさんとBさんの間で対立がおこってしまいました。

④ただ困った事に、古くから住む住民の方が数も多いので…自然、Bさんの味方が増えていきます。Aさんは更に怯えます。パニックになってしまったのでしょう。自治会長さんZに助けを求めました。

ただし、自治会長さんが住民に対してスピーチを行う公開会場の場で。

⑤自治会長さんは謝罪します。「それはお気の毒に。不快な思いをさせてしまい申し訳ない。良ければ、これからもよろしくね。」と。

この立派な対応に住民たちもますます惚れ直し、本来ならここで物語はグットエンドを迎える筈でした。

⑥しかしAさんは止まりませんでした。あろう事かBさんの家の扉をガンガン叩き、こう叫びます。

「どうだ!自治会長は私を許したぞ!これが証拠の録音だ!間違っているのはお前の方だ!謝罪しろ!」

⑦Bさんは謝罪します。自治会長さんの録音を持ち出されると、ひとたまりもありません。近所の人たちの目線もあります。とても悲しい光景でした。

⑧Aさんは満足しました。「私は正しい」と証明されたからです。

けれども、周りの視線に気がつく事は、最後まで無かったので…「実は自分の言動も、同じ様に録画されていた事」を知りませんでした。

⑨当然それは”正当防衛の悪意ある切り抜き“だと主張しますが、しかし当のAさんが、自治会長さんの思いやりを暴力に転用しました。

シンデレラを迎えに来た王子様が目にしたのは、自らが贈ったガラスの靴で継母へ報復しているヒロインの姿だったのです。

解説。

新参者が快く溶け込める様に配慮出来なかったのが1点。
対立が起きた時点で正義VS正義なので、必ず敗者が生まれるのが2点。
人前でお偉いさんに謝罪させたのが3点。
正義を振りかざしたのが4点。
報復の際、部屋の鍵すら掛けなかったのが5点。

結論。

Aさんは今後、愛や正義を語る度に当時の録画を持ち出される。

人前で正義を振りかざすべからず。

CASE2。我が子を正義の盾にしてはいけない。

省略。

さっくりというと、「私は正しい事をしています」という姿勢で、県規模のコンサートの公開放送の場で県議員C氏の不正疑惑を突然糾弾し始めた。

ちなみにこの際用いたのは、「実名」「顔出し」「住む土地」「仕事」「プライベート」などが全公開のFacebook。周囲が「やめとけ」「場所が間違っている」「ファンが無駄に減る」と忠告したが止まらず。

また、肝心の糾弾内容も信憑性に欠けており、単なる読み込み不足の可能性が濃厚。「自分専用の集客の知恵を、ほんの少額の出費で時間を割け!こちとら必死なのだ!」という自己中心ぶりも不味かったので、案の上ファンが激減。

トドメに、「自分のやらかしはあくまで自分で背負います」と宣言したが…実はそもそも、肝心のプロフィール写真に「娘の顔写真」まで掲載している自覚が無かった。

結果、父親母親世代から、「娘さんの苗字、父の職業、住居、父の人間性、無能さ等を勝手に公開される絶望」を想起させたのであえなく爆死した。

我が子の幸せにさえへ配慮出来ないマヌケに、己が顧客の幸せへの配慮など出来るはずもなく。

結論。

正義を振りかざす際には真っ先に家族の安全を確保すべし。

CASE3。相談という最高の集客装置。

省略。

自信満々でクラウドファンディングの草案をプレオープンで投稿した所、あまりの低クオリティで爆死。とはいえここで十分に告知を行なったので、真摯な対応、クオリティアップを行えば、後日正式稼働初日から支援金、支援者数もかなりの数を獲得可能だったのだが…

まさかのふてくされコメント頻発。

YouTubeでいうと、高評価:低評価が1:10。書かれた忠告コメントについた”いいね”の数が「動画自体の(高評価プラス低評価)ボタンの合計より多い」という異常事態になった。

ここでアンチとして固定された人はもう二度と支援しないので…もはや完全に詰みである。後々友人が彼の情報をシェアしてきても、当時の悪評が即広まってしまうので。今尚批判コメントに反応が来てしまうが、もうただの死体蹴りでしかない。彼は既に死んだのだ。

結論。

クラウドファンディングは応援シロが肝。最低限のファンを作れないなら手を出すべからず。

成功例「手を貸したくなる大阪のおばちゃん」

非常に長くなったが、本題はこっち。

5月のクラウドファンディングで250万円を調達した、魅力ある40後半のオーナーさんの話だ。

先日、なんとオーナーさんを支援したい方から「このままコロナが続くと、折角の資金があっても維持費を払うばかりでジリ貧。支援をいただいた手前、どうにか打つ手が無いだろうか…?」という相談が来た。

最高である。既に1人、こうしてわざわざオーナーさんに力を貸したい「濃いファン」が現れているのだから。

加えてクラウドファンディング成功済みというのも破格。あれは決して資金調達の手段ではなく、最も重要な「お金を払っても良いと思える程の濃いファンを可視化する装置」だ。これからの時代で確実に通用する、「物語性」「コミュニティ性」を選別するフィルター機能が本質である。

回答。

今回のケースでは、オーソドックスに「YouTuberデビュー」を提案。

ただしここに「ダイレクト課金」を絡めさせてもらう。

具体的には、「サムネに当時の自分との記念写真を使って貰える権」の販売だ。

理由は5つ。

1、クラウドファンディングの支援者は、熱を持ってオーナーさんの「物語」を見たがっている。

2、支援者はみな、自分と同じ「オーナーさんとダイビング、ボラカイ島が大好きな同好の士」である。

3、故に、クラウドファンディングのリターンのアドレスに

「以前はご支援ありがとうございます。この度は頑張ってYouTube活動でダイビングの魅力をもっと広めたいと思います。拙いですが、どうか一度ご覧になってくれると嬉しいです。コメントも頂けたら幸いです。どうかよろしくお願いします。」

なんてメールが来たら?絶対に見る。ならばそこは最強の広告場所だ。

4、コメント欄は同好の士で盛り上がる。共通の話題に満ち満ちている。つまり、「コミュニティ」としての機能が確立する。単純な再生回数以上に、再び現地で共に過ごしたいと熱量が尚上がる。

5、実際現地で同好の士と話す際に、絶対にモテる。となるとサムネはかえってクソダサフォントぐらいが丁度いい。一種のゲレンデマジックが機能する。

加えて動画の魅力はあくまでコミュニティの親しみ、オーナーさんの手作り感が重要。なんなら徐々に支援者から編集、宣伝を助けてもらって「BBQ型コンテンツ」に仕上げた方が良い。

ちなみに、究極は「オーナーの日記ラジオ」だ。いっそ割り切って音声だけのコンテンツにすれば、動画部分は再生時間丸ごと「依頼者というダイビング愛好家の写真」の宣伝に化ける。画像はちゃんと現地のダイビングの光景なのだから一切の不自然さは無い。

まとめ。

「濃いファン」をひたすら作ろう。愛嬌こそが「キャラ経済」では最も価値がある。

ちなみに現代では、「正義」などただの標準装備。幾ら高価なパンツを履いていても、肝心の本人に品と美学がなければただのハラスメントだ。

クラウドファンディングの成功者になれるのなら、個の時代として絶対に上手くいく。ただ「役に立つ」以上に、多くの人に応援される「意味のある」人になるべし。

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