メガトン級ムサシ シーズン3を予想する⑦
はじめに
『メガトン級ムサシ』シーズン3を予想します。第7弾となった今回は異次元獣アニマスと『メガトン級ムサシ』の超技術の関係や、ムサシW(ワイアード)の正体を予想します。
(前回の考察はこちらからどうぞ)
アニマスがこちらの次元に干渉できる理由
異次元獣アニマスとは、『メガトン級ムサシW(ワイアード)』で登場する存在です。シーズン2の28話では、覚醒したアーシェムが蝶型のアニマスを召喚していました。他には、『メガトン級ムサシW(ワイアード)』のティザーPV1と2にカブトムシ型のアニマスが登場しています。
物理学の世界には、異次元が存在するかもしれないという仮説があります。また、異次元に生物が存在する可能性もありますが、異次元はこの次元とは異なる物理法則が働く可能性があるので、互いに干渉は出来ません。
しかし、アーシェムが召喚した蝶型のアニマスは、エルゼドの艦隊を破壊していました。本来こちらには干渉出来ないはずの異次元の存在が、物理的に干渉出来るというのは不思議な話です。
何故、アニマスはこちらの次元に干渉出来るのでしょうか。その理由を突き詰めると、『メガトン級ムサシ』に登場する超技術と深い関係性が見えてきました。
今回は、特番である『メガトン級ムサシ徹底解明スペシャル』に登場した技術を元に、何故アニマスがこちらの次元に干渉出来るのか、説明します。
⑴アニマスの情報を転送する『物質転送技術』
まずはアニマスの情報、またはアニマスそのものを次元を超えて送る必要があります。対象の物質の情報を瞬時に送り、目的地でそれを再合成します。
これは『カブキファンクション』で使われる『物質転送技術』の元になっている可能性があります。
①量子テレポーテーションを利用する
まず考えられるのは量子テレポーテーションです。量子もつれという状態を利用して粒子の状態を別の場所に転送するというものです。ペアになった粒子は片方の状態を観測するともう片方の状態が決まるそうです。これは、粒子同士の距離が離れていようと関係ありません。
量子力学の世界は観測されるまで結果が重ね合う状態になることがあります。有名なのは『シュレーディンガーの猫』というパラドックスです。この猫は箱の中に入れられ、放射性物質とガイガーカウンター(放射線量計測装置)、青酸ガスの発生装置が入っています。ガイガーカウンターが反応すると青酸ガスが発生することになっていますが、いつ反応するかは分かりません。この猫は箱を開けるまで生きているか死んでいるかは分かりません。つまり「生きている状態と死んでいる状態が重ね合っている」という訳です。観測されて初めて猫の状態が判明します。
量子もつれの状態のペアの粒子を用意し、片方を遠くに送ると、結果的に粒子の状態が送れるということになります。
②次元を超える粒子を利用する
次の手段は、次元を超える粒子を使うというものです。次元を超える粒子はいくつか候補がありますが、今回は重力子を例に挙げます。
重力子というのは重力を伝えるゲージ粒子ですが、今のところ観測されていません。ゲージ粒子というのは粒子の間に力を伝える粒子の事で、光の粒子である光子もその一種です。
『超ひも理論(超弦理論)』によると重力子は独立した『閉じたひも』だそうです。超ひも理論とは素粒子の正体はひもと考える理論です。通常は開いたひもがブレーンという次元の膜の中にあり、その中から出ることは出来ません。しかし、『閉じたひも』の重力子だけはブレーンを超えられるとされています。
『超ひも理論(超弦理論)』は相対性理論と量子力学を統一する『量子重力理論』の候補ですが、現状は未完成の理論です。
もしアニマスがそのような粒子を扱えるなら、肉体の情報は次元を超えて伝えられるかもしれません。
③重力波
続いて、次元の歪みが波として伝わる現象の重力波を利用する手段です。重力波は次元を超えると考えれられているので、もしかするとアニマスそのものがその力で次元を超えてるかもしれません。
④ワームホール
最後はワームホールを使う方法です。現在は見つかっていませんが、時空の異なる地点を結ぶ穴で、SFではワープの手段として使われています。これがもし異次元にも繋げられるとすれば、アニマスの移動手段の可能性があります。
⑵アニマスの肉体を合成する『質量拡張技術』
続いて、送られてきたアニマスの情報を元にこちらの次元の粒子で肉体を合成します。そうすれば、異次元の存在でありながらこちらの次元に干渉が可能になります。元にする情報は外部のものですが、それを構成する材料は現地調達する事になります。
この仕組みはドラクターことシドルの『ユニット再構成融合』や『カブキファンクション』、『高速フレーム形成』の元になっている可能性があります。また、後述する巨大ローグ『ムサシワイアード』も同じ仕組みかもしれません。
粒子に質量を与える粒子というものが存在します。それが『ヒッグス粒子』です。ヒッグス粒子はヒッグス場と呼ばれる場に存在し、他の粒子とぶつかっています。本来粒子は高速で飛び回りますが、ヒッグス粒子が抵抗することによって質量が生まれました。
もし、ヒッグス粒子が存在しなければあらゆる物質が無数の粒子となって散り散りになってしまうそうです。
アニマスはヒッグス粒子やヒッグス場に干渉し、周囲の粒子を集めて肉体を形成しているのかもしれません。
アニマスと超古代文明の関係
以上の理由から、アニマスがこの次元に顕現する仕組みが、『メガトン級ムサシ』に登場する超技術と酷似しているのが分かります。それだけでなく、ワープ航法やシドルの『異スペクトル光子技術』、それを元にしたローグの『ムサシフレーム』や『超光子タキオンエンジン』もアニマスを元にしたかもしれません。
エルゼドとカムウが生きていた『超古代文明』では、アニマスが信仰されていたのではないでしょうか。その一方で、アニマスの生態を分析し、超技術を生み出したのかもしれません。
この仮説は、あらゆる謎を説明出来ます。何故エルゼドとシドルは酷似した技術を持っているのか、超古代文明が現代以上の技術を持っているのか。その理由がアニマスにあるとすれば、点と点だった事柄が一つの線で繋がります。この考察が間違っている可能性はありますが、現地点で一番納得がいく答えだと思います。
アニマスがもたらした可能性がある超技術は軍事利用されました。それをアニマスは憂いていたかもしれません。地球とシドルの間に『二つ星同盟』を結んだアーシェムは蝶型のアニマスを召喚しましたが、もしかすると蝶型のアニマスはエルゼドとカムウの共生を願っていたかもしれません。
異次元獣アニマスの対抗手段
異次元のアニマスに対抗するのは困難です。ですが、技術を使えば対抗できるかもしれません。シドルの機体『ブラックハンター』のスキュラメタルも地球の武器では傷一つつけられませんでしたが、後に出来るようになりました。このようにアニマス特効の技術を元にした技が出る可能性があります。
①次元滅キャノン
次元滅キャノンというのは『宇宙戦艦アメノムラクモ』に搭載された最終兵器です。人工ブラックホールを形成し、対象を次元の狭間で圧壊させてしまうというとんでもない代物で、地球の地軸を歪めるとされています。
私は最近量子物理学や宇宙論の仮説を読んでいますが、この次元滅キャノンは、地球の地軸を歪めるだけで済むとは思えません。人工ブラックホールがどのような大きさかは不明ですが、『ホーキング輻射』ですぐに蒸発しないほどの規模とすれば、場合によれば地球、太陽系がブラックホールに吸収されてもおかしくはありません。
現状、人工ブラックホールの実験に成功はしていますが、非常に小さい為、蒸発してしまいます。
こちらは子供向けの質問コーナーのサイトなのですが、太陽系にブラックホールがあると、地球どころか太陽系に深刻な影響を与えるのではないかという予想が掲載されていました。
次元滅キャノンで次元を歪められるのならば、アニマスを異次元に送り返せられるかもしれません。アメノムラクモを再出撃させるわけにはいきませんが、小型化すればローグに搭載できます。しかし出力を間違えると地球や太陽系が壊滅する危険があります。
②新カブキファンクション
『メガトン級ムサシW(ワイアード)』では新カブキファンクションが登場する予定です。もしかするとその中にアニマス特効の技があるかもしれません。
③重力波
先程とは逆に重力波を使ってアニマスを異次元に送り返すという手段です。
ムサシワイアードの正体②
公式X(旧Twitter)でムサシワイアードは敵機体として登場する事が判明しました。ムサシと似た超巨大な機体です。前回も考察しましたが、今回もその正体を予想していきます。
ムサシのプロトタイプ
まずはムサシのプロトタイプという説です。ムサシワイアードがムサシに似ているのではなく、ムサシワイアードを元にムサシを作ったのではないでしょうか。ムサシワイアードは超古代文明の兵器で、シドルの機体やローグの原型になったと予想します。
未来のムサシ
次は先程とは正反対で未来から来たという説です。そうなるとムサシ以上の技術が使われているかもしれません。
異次元のムサシ
もう一つは、アニマスのように異次元の存在という説です。これならムサシと似て非なるデザインなのも納得いきます。もしかするとムサシワイアードと戦うのは異次元かもしれません。
あとがき
今回はアニマスや『メガトン級ムサシ』の超技術の考察でした。まだまだ謎が多い『メガトン級ムサシ』の世界ですが、シーズン3に向けてこれからも考察しますので楽しみにしてください!それでは次の記事で会いましょう!