治療スタート

2024年11月某日
ついにこの日がやってきた。治療の開始だ。
レナリドミド、デキサメタゾンを内服してから1時間後、ダラツムマブとボルテソミブの皮下注射。ダラツムマブは3分かけて注射を行う。それだけに量も多い。
お酒が飲めなくなって暴飲暴食をしなくなったせいか(健康的な生活になったとも言える)体重が2キロほど落ちた。それもあってお腹の肉も薄くなり、注射を打つときにお腹の肉がつまめないと看護師さんに言われた。
ボルテソミブはダラツムマブと比べると細くて一見なんてことのない注射に見えるが、手足の痺れなどの副作用がおこらないか注意する必要があるとのこと。
注射が終わると眠気に襲われて、1時間ほど眠った。その間も特に大きな変化はなかったが、夕食後の体温は37.2度だった。でもそれ以上熱も上がることなく、22時就寝。
以前、まだ治療開始前の血液検査で、腎機能数値が下がってきたため4日間ほどデキサメタゾンを飲んだことがあったが、これを飲むと寝つきが悪くなり夜中に目を覚まし、眠れないまま朝を迎えることが多かった。今回も全く同じく、夜中の2時半に目が覚めるとなかなか眠れなかった。不眠はできる限り避けたいので、薬のスケジュールをチェックすると、デキサメタゾンを飲むのは週に1回だけなので少しほっとしている。

翌日
翌朝、体調は良好。熱も平熱に戻る。
血液検査の結果、退院の許可も下りた。白血球の数が大きく増えていたが、デキサメタゾンを飲むと一時的にそうなるのだと説明された。

毎朝の犬の散歩も、通勤ラッシュも、夕飯の準備も後片付けも、洗濯も、何もかもやらないで済んでいた入院期間は、看護師さんの手厚いケアのおかげと自分の体調もよかったため快適に過ごせた。
しかしそれは日常ではない。またいつもの日常が戻ってくる。