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モンゴル語の、「唇による」4つの母音調和パターン

vowel harmony(母音調和)といえば、トルコ語、キルギス語、モンゴル語などにあり、хөвгүүд(男の子たち)という単語があったら、似たような母音で揃っていることを言う。

なので母音調和のある言語はなんだか綺麗に聞こえると思うことも。

この母音調和。って覚えてしまえば非常に楽なのだけど、英語にも日本語にも、ましてやアラビア語にもない概念であり私は結構つまづいている部分でもある。

モンゴル語には男性語と女性語(西洋語における男性名詞とか女性名詞とは全然違うものです)があり、つまり

Back vowel(後舌母音)である、а, о, у の音が、男性母音= 男性語と呼ばれ、

Central vowel(中舌母音)である、э, ө, ү の音が、女性母音= 女性語)と呼ばれる。

※Front vowel(前舌母音)である、и の音も、中性母音と呼ばれるが、女性語に分類される。

ここまでは割と覚えると思う。

なぜならこれはモンゴル語独特のルールというよりも、世界中の言語に共通する、

Back vowel(後舌母音)=男性語
Central vowel(中舌母音)=女性語(中性母音もここに分類される)

という分け方をしているからである。

で、男性母音と女性母音は一緒になることはないというのが最大のポイントなのだけど、これもわかる。

なぜなら、以下の表を見るとわかるのだけど、

英語の母音表と全く同じで、

GEORGE MASON UNIVERSITY

一番右のBack の縦列が、Back vowel(後舌母音)=男性語
真ん中のCentral の縦列が、Central vowel(中舌母音)=女性語(中性母音もここに分類される)

ということだからである。

で、ここからが問題。。とはいってもこれも慣れてしまえば大丈夫なのだけど、私は結構時間がかかった。

今まで書いたのは舌の位置による母音調和だったのだけど、もう一つ、唇による母音調和というのがある。

それのパターンを書いていこう。

①アラヴが広い型🇸🇦

単語の第1音節が、「а」か「у」だと、後に現れる母音は「а」となる。

ten(10)= арав(アラヴ)
vast(広大な)=уудам(オーダム)

なぜアラヴ型と私が名付けたかと言うと、モンゴル語を最初勉強した時に、なにこの単語!Arab(アラビア半島のアラブ)と発音似てる!って感動したからだ。。

なので私の頭の中では、Arab(アラブ)と、モンゴル語のten(10)は同じ箱に入っている。。

それにしても、何が、アラヴが広いだよって。でも覚えやすいでしょう!?😂

ちなみにモンゴルってアラブの影響も受けてるもんね、たとえばモンゴル文字とか。

②南の老人型🇨🇳

単語の第1音節が、「ө」だと、後に現れる母音は「ө」となる。

south(南)=өмнө(ウムヌ)
elderly man(老人男性)=өвгөн(ウヴグン)

これは非常に簡単なパターン。ちなみに南の老人って、もう誰のことかわかるよね?モンゴル人もいつも注目している。。


③ロシア型🇷🇺

単語の第1音節が、「о」だと、後に現れる母音は「о」がくる。

Russia(ロシア)=Орос(オロス)
short(短い) =охор(オホル)

のように、最初にオがくると、次の母音もオだよってやつ。

これも、簡単すぎる。。

④精神の食べ物がウシ型。。🇮🇳

単語の第1音節が、「э」「и」「ү」だと、後に現れる母音は「э」がくる。

spirit(精神)=сэтгэл(セトゲル)
food(食べもの)= идэш(イデシ)
cattle(ウシ)=үхэр(ウヘル)

まとめ

②と③は同じ母音が次に来るので簡単。問題は①④のパターンであり、その中でも、

vast(広大な)=уудам(オーダム)
food(食べもの)= идэш(イデシ)
cattle(ウシ)=үхэр(ウヘル)

を単語レベルで覚えてしまえば、いいのではないか?というのが私がおすすめするところである。

これだけ覚えてしまうと、モンゴル語の単語を覚えるのは非常にラクになりまっする⤴️

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