シャニマスを捨てたプロデューサーが月ノ美兎によって改心した話
2020年、私は一度は離れてしまったシャニマスにもう一度向き合うチャンスをもらいました。そんな機会を与えてくれた月ノ美兎委員長、お気持ち表明プロデューサー諸氏、シャニマスの素晴らしい絵を投下してくれる絵描き諸氏への感謝、そして自らのプロデューサーとしての立ち振る舞いを改めて振り返ります。
この記事は
などを読んで、これらがいずれも心に刺さると同時に「自分とは微妙に境遇が違うな」と思ったため筆を執ってみたという趣旨です。上記記事へのレスポンスとしての意味合いもあります。
画像を挿入したりするのが苦手(というかセンスがない)なので、基本的に文章だらけですがそれでもよろしければお付き合いください。3700文字くらいあります。
なにが「違う」のか
上記の記事の執筆者と私が明確に違うのは、
私が当時、月ノ美兎(もとい、にじさんじの箱)を追いながらも
それ以前からすでにシャニマスをプレイしていたという点です。
アイマスはシャニマスのローンチ以前、もっと昔からのプロデューサーであったので当然サービス開始と同時にプレイをしていました。
そしてもう一つ「違う」のが私がシャニマスに飽きて完全に放置していたと言うことです。
内面を評価せずに切り捨てるは容易い
何故アイマスPである私がシャニマスに飽きて放置してしまったのか。本記事を執筆中(2021年1月2日時点)の私はシャニマスにガッツリはまっており、朝起きてはTwitterを開き画像を漁り、いい絵があればいいね+RTをし、PCからシャニマスを開いてデイリーをこなし、イベントがあれば走り、コミュを読んでは深い感慨にふけりお気持ちをツイートしています。
飽きて放置していたゲームに気まぐれで復帰することはままあっても、ここまで「はまり直す」ということはあまりないと思います。
それはひとえに、シャニマスの内面を見ることなく浅い部分でしか理解をしていなかったからです。
”原点回帰に失敗したアイマス”という誤った理解
シャニマスがサービスインした頃のことを思い出すと、まずプレイしてみて「昔ののアイマスに似ている!」という感想でした(アーケード版はプレイしたことがないので、コンシューマーと比較して)。当時はデレステ・ミリシタの音ゲーが盛り上がってましたので、あえてここで戻してきたか~なるほどね~などと知ったような口をきいていました。浅いですね。
もう現在となってはゲーム側のサポートも充実し、W.I.N.G.優勝はそんなに難しいことではなくなりました。サービスインの頃を知る人も少なくなってしまい、攻略Wikiやインターネットの一部にその痕跡があるだけですが、初期のW.I.N.G.攻略は至難の業で様々な攻略法が模索されていました。「メンタルを上げまくって他のライバルが死ぬのを待つといいらしい」といった今から見ると明らかに不適な攻略法が編み出されたりして面白かったことを覚えています。
私はゲームが下手なのでW.I.N.G.優勝なんて夢のまた夢、届かない目標でした。それ故にだんだんとモチベーションを落としてしまい、自然とゲームから離れていきました。その頃の私のシャニマスに対する評価は上記小見出しにあるような「原点回帰を志すも難易度設定を失敗し、新規ファンを逃したアイマスの新コンテンツ」という理解にとどまってしまいます。
ソシャゲのシナリオに対する偏見
じゃあシャニマスの強みであるシナリオはどうだったのかというと、お恥ずかしい話ですがほとんど読んでいませんでした。いや、正直言うと覚えてないので、ほとんどどころか全く読んでいないかもしれません。
何故かと言えば所詮はソシャゲのシナリオ、読む価値もないものだろうという誤った思い込みからでした。偏見と言うべきでしょうか。これは他のアイマス、他のソシャゲにおいてもそうなのですが、正直言うとシナリオへの力の入れ方が弱い、厳しい言い方をしてしまうと魅力がないというのが理由です。
こういう言い方をすると他のアイマスPから怒られると思いますが、私はシャニマスPであると同時に765も346も315も876も全部好きです。だからアニマスのアニメは好きでBlu-rayで全巻持ってますし、やや賛否あったデレマスのアニメも私は大好きです。それ故にソシャゲのアイマスに対してシナリオの力不足さを感じられずにはいられませんでした。
しかしながら、これは当然のことといえます。なぜならソシャゲのアイマスシリーズはいずれもビジュアルノベルゲームではないからです。あくまでもシナリオ部分はアイドル個人への人気誘導や音ゲーなどのメインコンテンツへの味付けに過ぎない脇役だからです。しっかりしたシナリオが読みたければアニメ版や漫画版を読めばいい、そうやって棲み分けされているのです。そう、ソシャゲのアイマスにはシナリオは不要なもの。それは当然のことであり、またそういうものなのだ。じゃあ仕方ない。
こうした偏見を打ち砕いてくれたのがにじさんじ所属、バーチャルアイドル月ノ美兎でした。
シャニマス伝道師としての月ノ美兎
ご存じの方も多いですが、月ノ美兎委員長(以下、委員長)はアイマスに対しての造詣が深い人物です。そんな人物故に私ごときが気づかなかったシャニマスの魅力にいち早く気づいており、自らのチャンネル内でプレイしたいとかなり以前から動いていたらしく、2020年4月17日に初めての実況プレイが行われます。
そこからの活躍ぶりは
こちらの記事に詳しく紹介されているのでご覧ください。大変読みやすくまとめられています。
委員長の配信を見て私は衝撃を受けました。そして自らの愚かな行い(攻略中にスキップボタン連打など)を深く深く反省しました。
シャニマスのシナリオ、メチャメチャ深くね?、と。
他の記事でも言われていることですが、やはり委員長はシャニマスというコンテンツへの”解像度”が高く、聞いていてスッと入ってきます。自分の思ったこと感じたことを言語化するというのは思った以上に難しいことです(今こうしてnoteを書いていてより一層実感)。そこを委員長は気持ちのいい言葉でズバズバと言語化してくれるんですね。
潜在的シャニマスユーザーの背中を押す存在
彼女は丁寧にシナリオを読み進めてくれましたので、私が知らない魅力にも気づかせてくれました。ぱっと見の外見だけで言えば摩美々はオシャレ陽キャの怖い姉ちゃんだし、愛依は色黒ギャルだし小糸はビビり倒してる中学生(高校生だけど)です。ぶっちゃけ私もそういった理解しかしていない部分もありました。ですがこれを読んでいるシャニマスPの方々は「違う!そうじゃねえだろ!お前浅いんだよ!」と言いたくなることと思います。
実際、Twitterのタイムラインなどでシャニマスの画像だけは見たことある人たちは多かったでしょうし、上記の例に近い理解しかしていなかった方々も相当数いたと思います。そして私のような表層的シャニマスに触れただけで離れてしまった人も。
そうした「シャニマスはキャラの外見と名前くらいは知っているけど・・・」という層をプレイユーザーに引き込む一助となったのが委員長の配信であったのだと思います。
月ノ美兎と、チエルアルコおじさんと、ノクチル。
委員長が配信を始めたタイミングは絶妙でした。ちょうどシャニマスでは3月22日の生配信にてノクチルが発表、いよいよ4月にはゲーム内に実装されて、にわかに活気づいていた状況でした。ちょうどこの記事を執筆している時にはノクチルの2つめのイベントシナリオ「海に出るつもりじゃなかったし」が公開されています。
このシナリオと前回の天塵においてもそうですが、ノクチルというのアイドルマスターシリーズにおいても非常に異質なユニットとメンバーになっています。このあたりについてはnoteでたくさんのお気持ちが表明されていますので検索してみてください。
このノクチル実装で、私は浅倉透と樋口円香がぶっささりました。
さらに以前から生息していたチエルアルコおじさんことシャニマスシナリオ有識者らがお気持ち表明文を繰り出してきたため、私の興味はさらに加速します。
ノクチルで興味を持ち、有識者による見解を読み深め、委員長の実況で各アイドルへの興味を加速させる。こうしたループにより無事私は再びシャニマスに入門することができたのです。
まとめ
1.私はシャニマスを以前からやっていたが、よくコンテンツを知ろうともせず飽きて離れてしまった。
2.月ノ美兎委員長のシャニマス実況配信で改めてシャニマスの魅力に触れられた。
3.実況配信と同時期頃にノクチルの実装、お気持ち表明文ブームなどもあり燃料が供給されて加速がついた。
具体的に委員長の配信のここがよかった、ノクチルのこれがいいんだ、このお気持ちがすごい!、摩美々がかわいい😇的なものは、気が向いたらまた別の記事として書くかもしれません。
以上