改めて、口(くち)マスク(鼻出しマスク)を推奨します
大学入学共通テストで、口(くち)マスク(鼻出しマスク)が話題になったので改めて考察します。
不織布、布、ウレタンの違い
スーパーコンピューター富岳のシミュレーションや実証実験の結果、次のことが明らかになっています。
飛沫の拡散防止、吸入抑制の強さは素材によって次の順
不織布 > 布 > ウレタン
なので、素材として不織布が望ましいのですが、飛沫を通さない性能は、イコール空気を通さない性質なので、(医療用の高額なマスクを除き)、息が苦しくなる問題があります。
このため、布マスクやウレタンマスクでは、鼻から顎まで覆う立体形状のマスクが実現できますが、根本的に通気性があるので、飛沫拡散、飛沫吸入防止の効果は相対的に低下します。
鼻の横の隙間問題
他方、不織布だと効果があるが息苦しいため、通勤途中で観察していると、鼻の横に隙間ができているひとが多く見られます。
朝のうちはまだしっかり押さえているひとが多いのですが、帰宅時にははっきりと隙間が多数、観察できます。
これでは、いくら不織布の性能が高くても、すきまを通って呼気、吸気によりスイスイ飛沫が出入りしてしまいます。
口呼吸と鼻呼吸は根本的に違う
普段から口を開けて呼吸するひとは、カゼを引きやすいと言われています。
口は外気を吸い込んでも、唾液以外、細菌などをブロックする作用はなく、ほとんど素通りで体内に侵入されてしまいます。
他方、鼻は鼻毛や粘液により鼻腔内で外気に対する生来のフィルター機能を持っています。これは動物としての防疫機構と言えます。
また、鼻は鼻水ずるずるだったり、クシャミをしなければ飛沫をほとんどバラマキませんが、口は話をするときに唾液が飛沫となり拡散するので、口のほうを覆うことが重要になります。
マスクをして息が苦しいと口で呼吸をしたくなりますが、鼻の横に隙間がある状態だと、隙間を通して飛沫を口から出し、口で吸いこんでしまい、逆効果になってしまいます。
口マスク(鼻出しマスク)は効果が高く持続可能
口のまわりはフラットなので隙間ができにくく、口マスクなら話をしても口から飛沫が飛ぶ量を大幅に減らすことができます。
また、口マスクは、口を不織布で覆いますが、鼻で呼吸できるので苦しくなく、長時間つけおくことが可能です。
つまり、口マスクは相対的に高い効果が見込め、かつ、持続可能な対策なので、推奨されてもよいと思います。
手洗い、鼻チン、+できればうがいを
口マスクは、鼻腔により飛沫をブロックしていますので、その分、鼻の中にウィルスが溜まります。そのため、私は外から帰ったら手洗いとともに、鼻をかむ、鼻チンを習慣にしています。
このように、動物本来の鼻による防疫機能を鼻チンでリフレッシュしながら、口マスクをすることが、誰でもできる最も有効な対策と考えます。
まとめ
鼻チン習慣を前提にまとめると下記になると予想されます。
飛沫拡散防止効果
不織布の口マスク > 布マスク > ウレタンマスク
感染予防効果
不織布の口マスク > 布マスク > ウレタンマスク
持続可能性
不織布の口マスク > ウレタンマスク > 布マスク
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