スクールアイドルが好き! Liella!編
最近、スクールアイドルが好きだと実感させられることが立て続けに起きたので、久しぶりにnoteを書きました。
ラブライブ!スーパースター!!3期 5話と6話は可可がスクールアイドルの先のやりたいことを決める話でした。
何を隠そう、Liella!で最初に気になったメンバーは可可ちゃんでした。
そんな可可ちゃんが、ある意味スクールアイドルの終わりとも言えるようなものと向き合う話は、見ていて苦しさもありましたが、最高のものを見せてもらいました。
大好きの衝動
可可ちゃんにとって、スクールアイドルは大きく世界を変えたものと言えるでしょう。
両親の期待を背負い、勉強をずっとしてきた可可。
飾り気のない指定された服を着ている可可と、ショウウィンドウに飾られた華やかな衣装の対比は、それまでの可可の世界と華々しい世界との対比のように感じました。
そんな可可のもとに舞い降りたスクールアイドル。
スクールアイドルは可可の世界に華を与えました。日本風の学生服を自作し、日本語を勉強する等、あの日以来可可を突き動かした衝動は凄まじいものでした。
そしてその大好きという名の衝動のまま、可可は渡日しました。
好きなことを頑張ることにおしまいなんてあるんデスか?
自分の世界を大きく変えたSunny Passion様。そこに並ぶくらい美しい歌声を持つ澁谷かのん。その澁谷かのんが大好きだった歌を終わらせようとする姿に、思わず口をついた言葉。
この言葉にたぶん確信なんてなかった。
このまま好きなことを諦めたくないという願望、やっと見つけた好きなことを頑張りたいという純粋な衝動だけが、敵にまで見えていた、封印しようとしていた好きな気持ちを再び叩き起こすことができたように思います。
スクールアイドルの終わり方
そこから始まり、駆け抜けてきた2年半ー
終わりの時が近づいてきた。
可可はとにかく、今をいちばん大事にしたい。
今のために生きているんです。
本当に今はスクールアイドル活動以外考えられない、考えたくないって思ってしまうんです。
可可ちゃんにとっては、今夢だったスクールアイドルをできているという事実が大きすぎて、その後に自分がやりたいことが見えていないようです。
可可ちゃんらしいなって思ったのと同時に、スクールアイドルだな〜って思いました。
少し昔の話をすると、無印を見ていた時、3年生がこれからどうするかけっこう気になってたんですよね。
でも、1ミリも匂わされなかった。驚いた感覚を今でも覚えています。
それ以降、スクールアイドルの進路は見ている私達にはわからない(知覚できない)もの、スクールアイドルではなくなった彼女達との繋がりは持てないっていうスクールアイドル観が私の中で形成されました。
だから、今スクールアイドルであることを大事にする、スクールアイドルでなくなった後の事を持ち込まない可可ちゃんの態度に、私は一種のスクールアイドルらしさを感じたんですよね。
ですが、可可ちゃんはスクールアイドルである前に一人の人間です。可可ちゃんの人生は、スクールアイドルではなくなった後も続きます。
そして、スクールアイドルではなくなった可可ちゃんの話がこれから始まるわけです。
確かにスクールアイドル活動をしている彼女達の将来そのものには、見ているだけの私達は関わることができません。
ですが、そんな将来に対する彼女達の苦悩を、一緒に背負うことは、どうやら最近はできるようになったようです。
両親との対話
可可ちゃんの話に戻ると、可可ちゃんの考えは揺れていました。
今まで支えてくれた両親は、大学進学を望んでいます。
今まで応援してくれた姉は、歌い続けることを望んでいます。
どちらも可可にとっては無視できない大事な気持ちなんですよね。だから
大学に進学して両親に恩返しがしたい
カワイイもの、キラキラしたものにこれからもなりたい
この可可の2つの気持ちのいずれにも嘘はなくて。
ですが、ここで可可は一度答えを出します。
やっぱり、スクールアイドルとして過ごした日々がタカラモノのようだったから、スクールアイドルをやらせてくれた両親には感謝してもしきれない。
本当に夢を終わらせていいのかと聞き直すかのんに、甘い考え、青春はここまでとまで言うほど、可可ちゃんの両親に対する想いは固かった。
ここ初めて見た時、両親が勉強以外認めないって言ってるみたいで、違和感があったんですよね。
可可の両親は、動いてるところの描写がありませんでしたが、それでも写真を見る限りは柔和そうな印象でした。
可可から聞く話も、感謝によるところがだいぶ大きいにせよ、概ね良い親みたいな印象でした。
そんな両親が、高校3年間好きにやらせたんだから今度こそ勉強しろよみたいな怖いこと言うとも考えにくいんですよね。
なにより高校進路の時は日本に送り出してくれたわけだし。
そこまで考えた時に、可可がこの結論に至ったのは、可可の両親が厳しいって話じゃなくて、ただ可可が両親に恩返ししたいだけじゃないかなって思ったんですよね。
一方で、可可の話を聞いていると、両親が勉強していい大学に行くことを望んでいるからといって、勉強以外のことをすることに対してうっすら罪悪感を感じているようにも聞こえました。
実は両親に恩返しがしたいという気持ちにも、失望されることを恐れていたり、両親に対して臆病になっている気持ちが混ざっていたのかも知れません。
だから、大学へ行かないと両親を安心させられない、ガッカリさせるって考えに凝り固まった結論をここで出してしまったのかなって。
でも実際には、可可の両親は可可の幸せを願っていることには間違いないけど、大学進学なんてその為の手段に過ぎないんですよね。
可可にしたって、大学進学は両親に恩返しする為の手段に過ぎないということになるはずです。
大学に行かなくても、可可が幸せなら、たぶん両親はそれでいいし、それが一番の恩返しになると思うんですよね。
だから可可がこの後意見を翻して、ステージに立ち続けることに決めましたが、こっちの方が実は両親の恩返しにもなると思います。
まぁ可可はそう思ってない(気づいてない)でしょうけど。
スクールアイドルの先へ
上海フェスのステージの前、すみれは可可の笑顔が硬いことに目敏く気づきます。
この温度感、衝突を乗り越えた後って感じがしていいね…
可可とかのんが話しているところを見たというすみれ。
可可がかのんに悩みを打ち明けた以上、すみれまでもが可可のプライベートな話を聞くわけにはいかない。すみれ自身も、純粋に可可を心配しているので、かのんに相談できるならそれでいいって思ってるかもしれません。
でも、可可にはやりたいことをやってほしいって気持ちはきっとすみれも同じ。
ここで少し話を遡ると、可可がすみれをセンターにしようとする話が1期にありました。私はあの話を、スクールアイドルなら夢を叶えるべきだという考えのもと、すみれをセンターに推したのだと解釈していました。
ですが最近になって、もっと単純にセンターやりたいならやれよってだけの話だったのかなって思うようになりました。
やりたいことがスクールアイドルの物語の軸になっていると考えると、自身もやりたいことをやりに渡日し、かのんにもやりたいことやらせた可可が、やりたいことから逃げてばかりのすみれにムカついていたことにも、納得度が増します。
そして、詳しい事情までは知らないまでも、可可と少し会話しただけでも、可可が今やりたいことをやろうとしているかどうかはすみれにもわかります。
そんなすみれができることといえば、ステージに立つ姿(やりたいことをやる姿)をもっと見たいと要望を伝えること。
そんなすみれの言葉がよく効いてる…
そして、可可が大学進学の道を選んだことを萌萌から聞かされたかのん。
そのこと自体は前日にも聞いていたかのんですが、たぶん前日の時点では、両親に恩返しがしたいという気持ちが前に出ていたから、言い返せなかったのかなって感じました。
たぶん、前日にかのんに言ったとの同じような感じで萌萌にも言えていたとしたら、萌萌も少なくともここまで取り乱すことはなかったでしょうね。
だから、かのんもそう考えて、やっぱり可可ちゃん自分の気持ちに嘘ついてるって飛び出していったのかな。
好きなことを頑張ることにおしまいなんてあるの?
そして今、可可ちゃんにもらったタカラモノを可可ちゃんに返す時。
可可ちゃんは、やっぱりカワイイもの、キラキラしたものが好き。その気持ちと最終的には向き合い続けることを可可は選びました。
可可にたくさんのものを与えてくれたスクールアイドルにとても感謝しています。
私自身も、この素晴らしいコンテンツに報いる為に、日々頑張れています。私はスクールアイドルが大好きです。
可可の行く道に大好きと煌めきのあらんことを!