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アクセル・ローズとそのファッション

■ユーズ・ユア・イリュージョン ツアー、スタート


Use Your illusion Tour は1991年の5月からスタートしており、Use Your illusionⅠ&Ⅱが発売される前にツアーがスタートしています。
1stアルバムでハード・ロックやヘヴィ・メタルの勢力図を書き換えてしまうほど勢いのあったガンズ・アンド・ローゼズのニューアルバムのリリースに伴うツアーでしたから、もうアルバムリリース前のツアースタート時からもう話題が沸騰したツアーでした。

■ステージ上でのアクセルのスタイル


先ず、ツアーのウォームアップギグでアクセルがスピーカーの上から飛び降りた時、右足を骨折してしまいます。それでもツアーは続けられ、アクセルがアメリカンフットボールなどの激しいスポーツ選手が骨折してその治療時に使うギプスを装着してステージに上がった様子が写真付きで雑誌に掲載されていたりして、話題になりました。その影響からかどうかは定かでありませんが、その頃のステージ上でのアクセルがアメリカンフットボールのユニフォームジャージをステージで着ているショットを見かけるようになります。アメフトのユニフォームジャージってプロテクターの上から着たりするものなので、基本的に作りがゆったりしているんですよね。なので、こうダブッとした感じのバランスに観えるのですが、何せボトムがピチピチの短パン、靴はコンバースのハイカットのバスケットボール用シューズとかチペワのファイヤーマンブーツだったりしたので、ステージ衣装も当時のハード・ロック系のアーティストの中では異質でした。異質で誰にも真似できないようなスタイルでしたが、あの時のアクセル・ローズだからこそカッコよかったというか、ファッショナブルですらあったような気がします。
なので、Season1の#2で紹介したNine Inch Nails のTシャツもアクセル・ローズ着用ということで急いで買いに行った1994年もアクセルのTシャツスタイルがカッコよかったからなんですよね。
実際にTシャツ買った後に、ナイン・インチ・ネイルズの“The Downward Spiral”を買って聴くと言う順番が逆のような感じでしたし。その後もアクセルの着ているTシャツで印象的なものは色々探して手に入れたりしましたので、印象的で多分、アクセル・ローズが好きな方、ガンズ・アンド・ローゼズが好きな方なら、あぁ、あぁ、観たことある、知ってるというものを2点持ってきています。

■アクセル着用のTシャツ


一つはキル・ユア・アイドルとして同じプリントのものは今でも手に入りやすいプリント柄のものです。
ジーザスがプリントされていて、配色とバックのプリントがちょっとショッキングなTシャツです。
これ、オリジナルのTシャツはテラー・ワールド・ワイドというドイツのブランドのものです。
この、テラー・ワールド・ワイド、ブランド自体、無くなってしまったのですが、このアクセル着用の“Kill Your Idol”は人気で2000年代に復刻されています。その時に購入したものです。そして2022年の最近もまた復刻されているようなので、探されていた方は今がチャンスかもしれません。私ももう一枚買いました。

そんなことやってるから、最近、人んい紹介された時、「Tシャツ、バカの人です」とか言われたんですよね。なんの言い訳もできませんでしたけど。

もう一着はチャールズ・マンソンがプリントされたTシャツです。
アクセルはマンソンのことも気になっていたようで、この柄のTシャツは色違いでこの赤と黒を着ています。
そして、ユーズ・ユア・イリュージョン・ツアー終了後に制作した"The Spaghetti Incident?"という全曲カバーアルバムのシークレット・トラックにチャールズ・マンソンの曲を入れています。

このチャンネルでもマンソンは映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の回でも取り上げているのですが、とんでもない殺人事件をおこしているカルト集団の長ですから、そんな犯罪者に印税が入るのはいかがなものかと取り上げたガンズ・アンド・ローゼズが非難されるというように物議を起こしたりしました。
これもアクセル、ガンズのスキャンダラスな出来事です。
このマンソンTシャツ、肖像権の使用料はマンソンに払われたのでしょうか?

■アクセル、ファッションが街に?!


最後に、もう一度アクセルがいかにファッショナブルであったかの話をしておきたいと思います。

ファッションと言う言葉は多大なる矛盾をはらんでいます。流行と個性です。多くの人が素敵だとかかっこいいとか美しいと感じる装いでいて、かつその人だけが醸し出す雰囲気やスタイルがないとファッショナブルだとは言えないと思うのです。万人に認められえる独自性というか….

2006年にドメスティックブランドのナンバー・ナインというブランドが90年代初期のアクセル・ローズのスタイルをそのままコレクションに落し込んだものを発表したということがありました。
私もそのアイテムを一つ持っているんですが、アクセルが着ていたアメフトのジャージをモチーフにしたスウェット・シャツです。こんなマニアックなところから、ユーズ・ユア・イリュージョン・アルバムのグループ・フォトでアクセルが着用しているジャケットをモチーフにしたジャケットやテンガロンハット、バンダナやコンバースのハイカットのスニーカーのような小物から、そんなのでは街を出歩けないでしょ?というようなあのピチピチのショートパンツまで、あ、デビューのころの革ジャン、タイトなデニムパンツみたいなロックのオーソドックスなスタイルもモチーフにはされていましたが、インパクトは90年代初期スタイルでした。
もちろん、ダブダブのTシャツも。今回紹介したTシャツ2型ともこの顔部分がドクロに差し替えられたものが作られていて、2006年当時も人気だったりしました。
そういう時代性を超えたところにもアクセル・ローズがいかにファッショナブルであったかということが現れているような気がします。

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