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うちらのkemioに勇気づけられて

もともとYoutubeの動画が好きだったkemio。

現在Youtubeは189万人がチャンネル登録し、twitterは135万人のフォロワーがいます。特に若い世代から圧倒的な支持を集め、その飾らない生活とその言葉、人生観に共感する若者が多いのがわかります。個人的には町田出身というのも親近感がわきます。

そもそも彼のことをあまり知らない人は、変な話し方をするチャラいタレントだと思っているかもしれません。でも実際の彼は、物心つく前にご両親を亡くされてそこから祖父母に育てられ、かなり自由でファンキーな学生時代を過ごした後に、英語もできない状態で単身でアメリカに移ります。そこからの生活はYoutubeでも追うことができますが、苦労の末に築いていった価値観と今の人気なのだと感じられます。

SNS世代がそんな彼の言葉や生き方に惹きつけられているということから、今のロールモデルのあり方についても考えさせられます。


Kemio のチャンネル

▽今の彼(マイルズもいます)

▽2年前の彼(そしてマイルズも)

とりあえず好きな動画を選んだら、どっちも料理失敗するものになってしまいました笑。見るだけで元気が出るんで、時間のある人は見てみてください。


書籍『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』

そんな彼の書籍が出て、文庫版まで出たと言うではないですか。昨年末についに読み、こんなにkemioのそのまんまのユニークな日本語なのに、すごく共感できるその不思議に感動しました。


人なんて悩み事工場だし、自分の力でさばいていかないと出荷が間に合わないよ。(p.45)

ポジティブそうな最初の印象とは裏腹に、今病んでる〜〜という話も多いkemio。悩みなんてどうでもいいよっていうんじゃなくて、その悩み分かるよ、って言ってくれる存在なのかもしれません。だからこそ、彼が安置や悩みに向き合う姿勢に説得力があるんでしょう。


Youtubeは「死ぬ前に残す〜」ってデジタル遺書を作ってる気分。(p.69)

これは、個人的に共感しすぎてびっくりしました。規模は違えど、私自身このnoteが遺書だから。何か自分の個性や存在を残していたいという想いを抱えやすい世代なのでしょうか。


人間関係負け犬状態になるって分かってても人に嫌なことしないのは、ひとつの強さだよ。(p.87)

彼のこういうところが好きです。攻撃されることも多いだろうけれど、そしてそれに傷つくことも多いんだろうけれど、嫌な言葉を吐いて傷つけようとするような人ではないんだろうと感じられます。

彼の言葉で有名な「スワイプして消すよ」は、誰かに攻撃的なことをされたり、SNSでみたくないものが流れてきた時に、自分の中に傷つくことを取り込まないようにするものであって、相手に攻撃を送り返すことではないんだと思わされます。


私の広辞苑に才能って言葉はない。夢の理由は才能じゃなくて「やりたいから」でしょ?

夢への本当のショートカットはね、才能じゃなくて口に出すこと。私は「レディー・ガガに会う」「ランウェイ歩く」「CD出す」ってずっと言い続けて、全部叶えた。(p.163)

これは純粋に尊敬できます。どれもが簡単に叶えられるような夢ではなく、強く願ったところで誰もが叶えられるものだとも思いません。でも、叶えたいという思いを誰がなんといわれようと貫き続け、行動し続けた彼だからこそ言えることだと感じました。



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カジュアルな言葉で伝えてくれるからこそ、長文を読まないSNS世代にも刺さっているのかなと感じます。私が伝える言葉は彼のものとはまた違うけれど、自分の言葉を響かせられるようになったらいいな。





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mayu
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