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🇨🇳中国のEC決済方法

越境EC初心者の方にとって、中国のECサイトやマーケットプレイスでの支払い方法を理解することは、スムーズな購入体験を得るために重要です。中国国内のEC決済手段は多様で、特に電子ウォレットやQRコード決済の普及が進んでいます。以下に、中国で一般的に利用されている主要な決済方法についてご紹介します。

Alipay

1. Alipay(アリペイ)

Alipay(支付宝)は、アリババグループが提供する中国最大級の電子決済プラットフォームです。中国国内だけでなく、世界各国でも利用されており、越境ECでも多くの店舗で対応しています。AlipayはQRコードを使った支払いが中心で、利用者はスマートフォンにインストールしたAlipayアプリを介して迅速かつ簡単に決済を完了できます。事前にチャージする必要がなく、銀行口座やクレジットカードを連携することで直接決済できる利便性が特徴です。

2. WeChat Pay(ウィーチャットペイ)

WeChat Pay(微信支付)は、Tencentが提供する電子決済サービスで、メッセージングアプリ「WeChat」に組み込まれています。利用者はWeChatアプリ内から直接支払いを行うことができ、ECサイトや実店舗での決済に広く利用されています。中国国内では非常に一般的で、QRコード決済も簡単にできるため、多くの消費者がWeChat Payをメインの決済手段として利用しています。

3. 銀聯(ユニオンペイ)カード

銀聯(UnionPay)は中国の主要なクレジットカードブランドで、VisaやMastercardと並んで中国国内および一部の海外で利用されています。UnionPayカードを使っての決済は、特に高額な商品を購入する際やクレジット払いを希望する際に有効です。越境ECサイトでもUnionPayを利用できる店舗が増えており、カード番号を入力することで通常のクレジットカードと同様に簡単に決済できます。

4. Apple PayやGoogle Pay

Apple PayやGoogle Payも一部の中国のECサイトや国際的なプラットフォームで利用可能です。ただし、AlipayやWeChat Payに比べると対応店舗が限られているため、中国国内の利用者にとってはやや知名度が低いです。しかし、外国人ユーザーや国外からの購入者向けに利用しやすい手段として、今後の普及が期待されています。

5. その他の決済方法

その他、クレジットカード決済やPayPalなども一部の越境ECサイトで利用可能ですが、中国国内の利用者にとってはあまり主流ではありません。クレジットカードでの支払いを希望する場合は、VisaやMastercardのような国際ブランド付きのカードを用意するとスムーズです。

6. 決済方法の最新トピック

中国ネット大手のテンセント(騰訊控股)は2023年5月、スマートフォン決済アプリ「WeChat Pay(微信支付)」に掌紋認証による決済機能を正式導入しました。同サービスは、認証用端末に手のひらをかざすだけで、デバイスなしで決済できる非接触IDサービスです。事前に掌紋を認証用端末に登録し、「WeChat Pay」アカウントと連携させることで使用できます。

掌紋決済には、手のひらの静脈などをスキャンする認証技術を採用し、指の表皮のパターンを読み取る指紋認証とは異なり、掌紋認証では手のひらの血管のパターンを読み取るため、個人情報の流出や偽造を防止できるほか、顔認証と比較しても安全性や精度が高いのが特徴とのことです。

中国のEC決済の特徴と利便性

中国ではモバイル決済が圧倒的に普及しており、特にQRコードを用いた決済が標準化されています。このため、購入者は事前に対応するアプリをスマートフォンにインストールし、アカウントを設定しておくことが推奨されます。WeChat PayやAlipayを利用することで、購入から支払い完了までシームレスに行えるため、越境ECの初心者にとっても分かりやすく便利です。
越境ECで購入する際は、対応する決済手段がどれかを事前に確認することが大切です。

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