MRIの原理について(試験対策)
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基本的に専門医試験対策のために書いているので患者様の治療情報提供でないことを再度確認しておきたい。
実はこの記事1年前に書いてずっとお蔵入りしてました。なぜならまだ完成じゃないと思っていたからです。
しかしもう完成させる時期にきたと思っています。
具体的には過去問の周辺知識をつけて丸暗記するのがいいのかと思いました。
そもそも専門医試験とはなければ勉強しないですし(私立医の友達が言ってた)なので、そこを勉強しろというメッセージ性が強いと感じています。
ということは過去問を吟味して解くことが重要です。
膀胱壁では尿と膀胱周囲の脂肪織が同一平面にあるために起こる周波数エンコードのみ起こる化学シフトアーチファクト。色々考え方はあるんですが、まず膀胱の先生が作った問題でしょう。でもこれって脂肪抑制法じゃないやつを選べって言っているように見えます。試験中は混乱して(え、え、え知らない🥲)って感じですが、多分b。脂肪と水の信号が両方出てるのbだから。
これなんかはもはや原理関係あるのかという話ですが、DIXONとかSTIRが脂肪抑制だと知った上で仲間はずれを選ぶんしょう。
本当はそこぞれ原理を覚えた方がいいですが、軽く説明すると
STIR法:脂肪以外も抑制される。
DIXON法:水と脂肪の位相差を利用。in-out画像のこと
CHESS法:共鳴周波数の差を利用。
例えばethriveとかwaterlavaとかうちでは使っていますが、GEとフィリップスで名前が違うのでそこは施設の技師さんに確認するなりした方がいいと思います。
いやいや草って感じです。検出感度?実験用ではプロトン以外のMRIもありますが、aしか選べません。皆と同じやつでしょう。なんでプロトン以外のものが実用的に使われてないかは知りませんが、これも検出感度が低いからでしょうか。
以下は昔書いた記事です。
放射線科専門医試験対策のために書いています。
まずは出題範囲から確認していきます。いつもそこからでしょう。
出題範囲だけ見ると簡単ですね。
磁気共鳴現象
まず磁気共鳴現象。
ちょっと調べました。プロトン自体が固有振動数を持っており、それに応じたパルスをかけると共鳴現象が起きますよくらいでいいんではないでしょうか。
パルスシーケンス
どういう風にパルスをかけるかのことですかね。
GE法とスピンエコー法に大別されるあれのことでしょう。
MRI from picture to protonより。どれがSEでどれがGEか覚えるくらいでいいと思います。工学部でもないし、所詮専門医試験対策なので。
MRI from picture to protonは学生時代教授に勧められて愛読しておりました。フリー素材も第3版ならネットに多分あります。
常伝導磁石
超伝導磁石
何が違うんだって思います。超伝導の方がいいようです。また確認します。
MRIに入る時によくピアスは大丈夫なのかという疑問もあります。超磁性体でなければ大丈夫ですが、ちょっとでもあると飛ぶので入れない方が無難でしょうか。小生の同期で、純金のピアスで入った人がいましたが、大丈夫でした。チタンとかそういうのも多分大丈夫。
脂肪抑制法
何種類かあります。STIR?STIRは厳密には脂肪抑制するだけではので違いますが、脂肪の信号をとばします。
拡散強調画像
T2系列ですね。GE法です。GE-EPIで表の右下です。
拡散強調画像にもプロペラ法など信号の取り方にバリエーションがあります。
プロペラ法は体動が大きい患者に有用とされています。またメーカーによって名前違います。
MRCP
脂肪を抑制して水を全面に出したT2WIです。
MR hydrography
MRCPもその一部で胎児などで利用します。
数学や工学は苦手なのでこれくらいにしましょう。原理自体を文系的に理解することは悪くないですね。
補足よくクエンチについて聞かれるので書いておきます。
灰原さんいないですが、クエンチについて灰原さんが劇場内で解説していました。MRIを止める方法です。
ラジエーションハウス7巻でも話題です。