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関東子連れ狛犬の系譜

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2020年1月の記事一覧

(進捗あります)堤方神社の狛犬再奉納のこと

(進捗あります)堤方神社の狛犬再奉納のこと

 とても書くのが遅いのだがとにかく数文字づつでも書いている。1月もざっくりまだ1週間ある。次章の公開予定日である2月15日まで諦めずに書き続ける。

 今日は狛犬が新しく奉納された例が近所にあったのでそのことを書きたい。

 池上本門寺の近くで呑川と池上通りが交差する辺りを堤方と呼ぶ。橋の名前も堤方橋である。堤方神社は堤方から池上本門寺の墓地の方に、めぐみ幼稚園の前の坂を上ったところに鎮座している

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(進捗あります)有職故実云々の話

 次章は元々最初の章にするつもりで書いていたものを書き直している。2月15日を目標に改稿を進めている。それまで週一か隔週ぐらいで進捗を書いていきたい。

 今日は「礫川」で最終的には脚注にでも書きたいと思っている、

拝殿に向かって左の吽形は角を持っている「狛犬」、右の阿形は「獅子」という姿であり、これは平安時代の有職故実以来の形に添うている。

 についてのもう少し具体的なことを書いておく。

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礫川

礫川

 弥右衛門は牛天神門前に店を構える酒屋の主人である。
 氏子の総代を務めているため当然のように節目節目で天神様に詣るの弥右衛門が境内の狛犬一対をみるとき、いつも微かな痛痒を心に覚える。
 あれは若気の至りであったか、やり過ぎてしまったのかという後悔の念にいつも苛まれる。
 まだ彼が若者組の頭であった時の出来事を思い出してしまうのだ。

 弥右衛門は茶屋に入ると主人を見つけて礼を言ってから奥に入って

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はじめに

はじめに

『関東子連れ狛犬の系譜』というタイトルで書こうと決めたのは昨年2019年の初頭で、一年経ってやっと発表し始めることとした。一年間何をしていたのかと言うと、当初は章立てを決めてそれを全て書いてしまい、書いてからどのように発表するのかを考えていこうとしていた。半年経っても進められなかったのだが、言い訳としては昨年中にも新しい発見があって、書く内容がどんどんずれてしまっていた。これでは一生書けないぞと焦

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