オンラインマーダーミステリーについて
こんにちは。椋原メトロです。
今日はマーダーミステリーのその中でももっぱらオンライン上で通話ツールを使って遊ばれる、オンラインマーダーミステリーについて、どうやってお金につなげていきましょうかというお話です
(結論は、webページ形式で作品を発表して、アフィリエイトとか広告収入で少しずつ稼ぎましょう。です。)
オンラインマーダーミステリーてなに?
そもそも、”オンライン”マーダーミステリーて何なのよ、というところから。
ここで言う「オンラインマーダーミステリー」はいわゆる予約→実店舗に行く→楽しむ→帰るという本来の「マーダーミステリー」に対して、新型コロナウイルスの流行によって爆発的に広まったスマホで皆で通話しながら楽しむ「マーダーミステリー」のことを指します。
この違いって多分、致命的な違いなんですが、いかんせん普通のマーダーミステリーが流行り始める直前くらいのタイミングで新型コロナウイルスの流行が起きてしまったので
そのあたりの整理やジャンル分けが行われる前に、「オンラインマーダーミステリー」人口がとても増えてしまって、良くも悪くも取り返しがつかないところまで来ているんじゃないかなと思います。
以下は私見ですが
本来予定されていたマーダーミステリー
「雰囲気の良い場所で」「世界観に浸りながら」「なりきって遊ぶ」レクリエーションで、より気持ちよく世界観に浸るために装飾や小道具、シナリオが存在していてその対価として公演参加料を払う。
オンライン上で遊ばれるマーダーミステリー
「それぞれの家で」「知人と通話アプリを使って」「わいわい遊ぶ」レクリエーションで、かかる費用はせいぜいシナリオ代だけで、あとは自前のスマホと回線、都合が合う日さえあればお手軽にプレイできるゲーム。
という感じだと思うんですが、
本来のマーダーミステリーは人狼ゲームに要素を加えていくことによって、人狼から遠ざかっていく方向性だったのに対して
オンライン上のマーダーミステリーは「人狼ゲームから遠ざかっていく要素」がことごとく薄まっていくので、実質的にはオンライン上で人狼ゲームをやってるのとほぼ変わらないんですね。
理由は簡単、オンラインであるがゆえに「なりきり」要素が薄くなっていくからです。
お金にならないミステリー
なりきり要素が薄くなったっていいじゃん!楽しいんだから!
という意見はその通りなんですが、ここで問題なのはですね、店舗型のマーダーミステリーがお客様からお金を貰うにたる付加価値って基本的にすべて「なりきり」に依存してるんですね。
非日常を楽しめる知らない空間。だからお金を出す。
非日常を感じさせる内装。だからお金を出す。
進行の複雑な部分はお店がやってくれる。だからお金を出す。
面白くなるように誘導してくれる。だからお金を出す。
んですよね、ありていに言って店舗型のマーダーミステリー公演の付加価値は、物語への没入感を増してくれることにあると思います(あとは最低限の作品レベルの保証)
楽しませようとするサービスに対して一人数千円の対価を払っているわけです。
「人狼ゲーム」そのままだとこの辺の付加価値を分かりやすく示しつつ、何度も数千円払って遊んでもらうのってなかなか難しいので、そういう意味でマーダーミステリーは画期的な発明だったんだと思うんですが
オンラインマーダーミステリーではこの強みって全くと言っていいほど活かされてないんですね(オンラインでのGM専業の方はこの辺にとても心を砕いて、高いクオリティを維持されていますが)
実態として、TRPG慣れした人が仲間内でシナリオをわいわいプレイしているわけです。
そうなると、本来付加価値=金銭を生み出すはずの「なりきり」要素で集金するのってほぼ無理筋になります。
グッズをそれぞれの家に送り届けるとか、そもそものGMを専業の人にしかできないようにしてクオリティを担保するとかである程度の集金はできると思いますが、どうしたって自分の家で、自分のスマホを使って遊んでいるのに一人数千円出すのって、めちゃくちゃハードル高いですよ。
ハレの日の遊びのはずが、ケの日の遊びになっちゃってるんですね、オンラインだと。
というわけで、オンライン上のマーダーミステリーは(付加価値をつけてお金を得る上での)長所が見事につぶれていて、プレイする側としてお金を払う意欲が全然わいてこない状況にあるのかなと思います(少なくとも自分はオンラインセッションで一回三千円と言われたら、後日小説一冊くらいは届くのかな?と思います)
で、ひとまずのプランB
というわけで、オンラインマーダーミステリーはプレイ人口こそ多い(劇団21世紀枠の無料三作品は半年で多分5000~6000プレイされている)ものの
プレイヤー側にお金を支払わせる動機があんまりにもなさすぎる→わざわざアカウント登録してまで、Boothとかでシナリオを購入する気にはならない(値段が100円だとしても)
という状況のような気がします。まあ当然です。
まあここで終わっていたら、プレイする側にとってもこれ以上快適になることもないし、作ってる側も儲からないんで打開策を考えてみます。
結局問題なのは
①お金を払いたくなるような分かりやすい付加価値がない
②お金を払うためにアカウント登録やクレカ決済するのが面倒
③ブログにアクセスさえすればプレイできるシナリオの方がプレイが楽で課金アクションするのがだるい
②と③は似たようなもんですが……
プレイヤー視点で見れば、そのページのリンクさえ分かってればその場でプレイを始められるwebページ形式の作品がプレイアビリティにおいては最強なんですよね。
Discordのサーバー立ち上げて、そこに一つだけwebページのURLを貼り付けといてあとはリンク先の誘導に従ってプレイする。チョー楽です。
ゆえに、今後ともこのwebページ形式は勢力を拡大していくと思います(実際にうちの作品もnote上でのプレイの方が多いです)
余談ですが……ユドナリウムのルーム配布のシナリオもたくさんありますが、実経験から言って、IT端末の操作への習熟度がある程度均一な集団でないと、快適にプレイすることは不可能です。そもそも集団内に一人だけPC持っていない人がいたり、持ってても化石みたいなやつで挙動が遅いとか、地獄の様相を呈します。
webページ形式がお手軽という意味で絶対正義かつ、多くの人は課金する額以前に課金するためのアクション自体が重いという状況下……どうやってお金にしていくか。
そう。アフィリエイトです。広告収入です。
これらなら、課金アクションは最小(というかプレイヤー自体は課金していない)で、プレイアビリティは最大です。
せっかく物語に没入しているのに広告が邪魔? 作品の世界観を壊す?
大丈夫です!そもそもwebページ上で無料のマーダーミステリーを楽しんでいるプレイヤー達はそういう物を求めていない(もしくはそういう欲求があることを認知していない)ですから!
彼らは自らが特別なアクションを極力せずに楽しめる娯楽を求めているのです!画面上に広告がある事なんてさして気にしていません!
たかだか数千ビューのアフィリエイトじゃろくなお金にならない?
それはそうですね。でもそれはただ漫然と広告を表示した場合の話です。
そう!プレイしたら思わず土地や車を買いたくなったり、脱毛エステの予約をしたくなるようなマーダーミステリーにすればいいのです!(?)
というわけで、死ぬほど長くなりましたが、以上の結論を持ちましてひとまず、椋原メトロ作の三部作をプレイするためのブログを作りました!
ここまで読んでいる人で、この三作品のことを知らなかった!やってみたい!って人はなかなかいないと思いますが、ぜひプレイしてみてください!
今なら、PCならほぼ広告なし、スマホでも広告は最小の状態でプレイできて快適です!(まだアフィ的なものについて、なんも追加していない)
はい、というわけでどうにかオチまでたどり着いたので今日はここまで。プランC以降についてもいずれ書ければ、と思います。
それでは。また会う日まで。
椋原メトロ
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