‘Te’amo ネズミの手のふしぎ
こんにちは。ネズミの夢をテーマに作品を作っているMIOMORIです。今回はオンラインイベントいきもにあ出展に合わせて、わたしの大好きなあるものについてコラムを書こうと思い立ちました。
ネズミを飼っていて思ったこと。「手の仕草がかわいい…」
とにかく手が可愛い。なぜだろう。
ネズミは食事をするときに手を器用に使いますが、じっくり観察していると各々が手の使いかたにこだわりを持っているように見えます。
例えばハツカネズミのツマミ君。クッキーの裏表にこだわりがあります。
ラットのテンさんは雷が怖くてネズミらしからぬ行動を…
実は「前脚を手のように使える生き物」ってヒトやサルなどの霊長目、齧歯目(ネズミ目)、アライグマ、それに有袋類など一部しかいないんですよね。なんだか好きになるワケですよ。
いろいろな足・いろいろな手
多くの哺乳類は四足歩行することに特化した前脚をもっています。ネコ、クマ、イタチなどは肉球のおかげで足音を消して歩くことができます。ウマやウシ、ゾウなどは指が退化した代わりに爪先が発達し、ヒヅメで地面を蹴るように走ります。長距離を歩くことが得意ですが、前脚で物を掴むことは出来ません。
手を使える生き物は、抱きつくことが出来るので木登りが得意です。指は長く、物を掴んだり道具を使うことが出来ます。そのため前脚と後脚の形状が大きく異なります。また、腕を安定させるために鎖骨が発達しています。彼らは手を使う生き物であると同時に、歩くときは四足歩行なので前脚だけで手と足、両方の役割を担っているのです。
ラットの前脚をじっくりと観察してみると…たくさんの不思議を見つけました。
ラットの前脚と骨格
指には細かなシワがありますが指紋はありません。したがって物を掴(つか)むことは出来ますが摘(つま)むことは出来ません。
一見、4本に見える指ですが骨格を見ると退化した親指が残っていて、指先には爪も確認出来ました。
指の間には水掻きがあり、泳ぐときに役立ちます。
ふっくらとした肉球もあります。ラットの肉球は歩行の際の緩衝材としての役割だけでなく、物を掴む時にも活用されているようです。
手を使うときは重心を下げ、後脚と尾だけで立てるようにバランスを取ります。ラットは手を使おうとする度に自然にこの重心移動をしています。
手首に生えたヒゲ
ネズミの顔の周りにはヒゲが放射状に生えていますが、実は手首にもヒゲが生えています。手根触毛(しゅこんしょくもう)といって、毛の付け根には感覚器があり被毛とは明らかに違う働きをしていることが分かっています。
では一体どんなときに役立つのでしょうか。
ラットの手首にヒゲを発見
体が入らない隙間に手を伸ばして獲物を探ったり、地面の感覚を探り姿勢を調整したり、歩行スピードを把握するために生えている(仮説)などと言われています。
ネコ科や有袋類にも手根触毛があることで知られていますが、彼らは目や鼻や耳で感じ取れない感覚をこのヒゲで感じ取っているようですね。
いかがでしたでしょうか?
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造語「‘Te’ amo 」には、
「あなたの手が大好き」という意味が込められています。
また青いリボンに書かれている「J' adore tes mains.」もフランス語で同様の意味です。
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