よこまこ生まれ、よこまこ育ち
「暗がりにほうる」の稽古の最初の方にツンさんから言われたこと。
「遥くんは、よこまこ生まれ、よこまこ育ちなんだね」
言われた時密かに嬉しかった。
振り返ってみたら確かにそうだったからだ。
高校1年の時(2019年)の1月に、自分が所属している 劇団ざくろうの本公演「みちのりのまじわり」が行われた。
これが自分の演劇のスタート。
それまでも演劇大会などで舞台には立っていたが初めて演劇の楽しさを知った作品だった。
その時の自分には照明や音響、そして演出が衝撃だった。演出はよこまこさん。楽しめる方向に導かれている感じ。とても楽しかった。
それから自分が演劇にハマっていく時にはずっとよこまこさんがいた。石川裕人さんの戯曲に出会った時も、石川組に入るキッカケになった「修羅ニモマケズ」の時も。
だから「よこまこ生まれ、よこまこ育ち」なのだ
そして、演劇のスタートである「みちのりのまじわり」から今回の「暗がりにほうる」までの期間がちょうど5年なのである。
日付も「みちのりのまじわり」が18日-20日
「暗がりにほうる」が19日-21日でほぼ一緒
実は会場も10-BOXのbox-1で一緒
運命か…
きっと前の時とは感覚が全然違うだろうと思う。今回生田さんに演出され、目からビームを出そうとしたり、足裏から地面に根っこを生やしたりしている。そんな感覚はなかったから新しい感覚を手に入れ、とても楽しい。
自分の成長をとても感じることができ、今回の企画に関われて本当に良かったと思う。本番始まってもないけど...
ありがたいことに5年の間に多くの舞台に立たせてもらった。劇団ざくろうの公演はもちろん。高校の演劇部。高校生と創る演劇。石川組。多くの出会いもあった。ただその中でもよこまこさんとの出会いは大きかった。
今回の公演に対して直接的な関係はないかもしれない。けど出会えていなかったら今の自分はなかったかもしれないくらい大事なことなので、勝手に名乗るが
「よこまこ生まれ、よこまこ育ち」代表として
これからも演劇を楽しんで行く。
田川遥
劇団ざくろう/演劇ユニット石川組