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正社員を辞めた後悔

メーカー事務の正社員を辞めてもうすぐで1年になる。
辞めたてのときは晴々とした気持ちで「自由になった!」
「これからは好きなことを仕事にしていくぞ!」と未来に向けて
明るい気持ちでいたものだ。
あれから1年経った今、あのときの選択は間違っていなかった
のだろうかとなんだかモヤモヤしてしまっている。

辞めた理由

そもそもどうして安定の会社員を辞めたのだろうか。
私は5年間ほど基本定時上がり、ボーナス3回、ほぼ毎日雑務しかやらないという超ぬるま湯に浸かったような事務員をしていた。
今思えば待遇良し、プレッシャーのない仕事をよく手放したなと
思う。
けれど当時の心境は違っていた。
せっかく働いているのに何も成し遂げられていない自分には
価値がない、仕事が欲しいのに雑務ばっかり辛い。
自分の無価値感がとっても辛かった。
また、毎日残業がない代わりに休日が驚くほど少なかった。
仕事がないのに休日が少なく、会社に行くのが苦痛だった。
不思議なことだが、仕事がないのに身体も心も疲労でいっぱいだった。

そんなことを思いながらもコロナ禍があり、
転職は今じゃないと思いながら何年も過ごし5年経っていた。
しかし、気持ちよりも身体が限界を迎え病院のお世話に
なったとき、入院しながらふとまだ音楽でやっていないこと
や挑戦したくてもしていないことがたくさんあるのに
もしこのまま人生が終わってしまったら嫌だ!
と強く思い、まだ先のことは決まっていなかったが見切り発車で
退職を決意した。

辞めてから

そんなこんなで退職を決意した2ヶ月後、次の予定は決まって
いなかったが無事に退職をした。
大好きな音楽で再び生きていくぞ!と決意をして。

まずは音楽もそれ以外もとにかくやりたかったことを片っ端からやっていった。
思う存分編み物がしたかったので毎日毎日編み物漬けに
なってみたり、一日中寝たり、毎日夜更かししたり。
もちろん音楽も勉強しなおしたり、カラオケで楽器の練習漬けをしたり。ずっと行きたかった一人旅にも行った。
やったことを挙げてみるととても些細なことではあるが、
明日仕事に行かなきゃいけない、やることないのに毎日行かなきゃいけない自分の無価値感を感じなきゃいけないという
謎の強迫感に襲われず日々を過ごせるのはとても幸せだった。

新しい仕事

新しい仕事は辞めてから1ヶ月後にはじめた。
業務委託で音楽教室の講師だ。
やっと、自分だからできる仕事に就けた!
仕事で自分を必要としてくれる人たちがいることがこんなにも幸せだったなんて、と自分の存在価値があるんだと幸せを噛み締めた。

収入が減ることも十分承知の上だった。
収入よりもやりがい!という気持ちでいた。
だが次第に、どんどん減っていく貯金を見るたびに不安に駆られるようになっていた。

収入を増やすためにアルバイトをいくつかやってみたが
体力が続かない。本業に支障がきたし辞めることにした。

フリーランスとして在宅の仕事に取り組んでみるも、自己管理が甘くていつの間にかダラけてしまう。
会社だと上司が管理をしてくれるのでダラけることはなかった。今になって上司に感謝した。
自分の管理や考えの甘さを痛感し、
こんなにもフリーランス在宅の仕事は大変なんだと身に染みて
感じた。

また、仕事を自分で探しに行かなきゃいけないことも
フリーランスの大変さだと感じた。
会社員時代は基本的に仕事はふられるもので
仕事がなくてもお給料に影響はなかったが、フリーランスとなると別だ。
仕事がない=収入がない
に直結するため、なくならないように自分から探す必要がある。
そういった不安定さも理解しているつもりだったし、
ちゃんと仕事をしてお給料を貰いたい!と思っていたので
好都合じゃんと思っていたが、実際には収入の不安定は心の不安定といったところか、とにかくこの先大丈夫かしらと先が見えない不安に駆られている。

盲点だったのが、華金の概念が良くも悪くもなくなったことだ。
今までは金曜日の夜は身も心も開放され、生きてて良かった!と高揚感いっぱいで過ごす至福の時間だった。
それに比べて今はきっちりお休みの日決めてとっているわけではない。
休みの日でも仕事の連絡が来たり、仕事の準備のために実質稼働していたり。
そんな感じで仕事の日と休みの日がきっちり分けられなくなった。
その代わり朝好きな時間に起きられたりと良いところもあるのだけれど。

そんなこんなでゆるく再就職活動を始めた。
こんなふうにいったり来たりいいのだろうか。
完全に再就職するかはわからないけれど。
とにかく色々行動してみる。






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