『何か創り出そうぜ』
CMで何度も聴いたこの言葉と、駆け足なメロディー。待ち望んでいたサビの続きを今日聴くことができる。
星野源の新曲『創造』のリリース日。同時に公開されたミュージックビデオをチラ見した後は、音と向き合う時間。その場所は通勤電車。星野源の楽曲に限らず、新譜を初めて聞く瞬間はいくつになってもワクワクする。iPhoneでポチッと購入。
早速聴き始める。曲の最初は・・・ん?Let's take?「なんかつくりだそうぜ」を期待していた私。そうきましたか。英語の流れるような語感は音に馴染むなあ。その後、サビに突入。ゲームのピコピコ音を引き立てるミュージシャン達、すっげえ。短い音と音との間、余白にグルーヴを感じる。やっぱすっげえ。これが今の語彙力の限界だ。
こんな調子で聴き進めていくと、最後のほうに転調しそうな気配が。(音楽経験者の勘) 曲の最後に転調するのはよくある構成で、やっぱりそうだよね~なんて思っていたらリズムがガラッと変わる。これは予想外。してやられた。マリオカートでゴール直前、一番乗りできそうなところに赤甲羅が飛んできた時みたいな。星野源がきっとニヤニヤしている。
歌詞を見ると『何か創り出そうぜ』と書くそうだ。
創り出すというと、チャレンジするとか、頑張って成し遂げるようなイメージがあって少し身構えてしまう。『何か』が入ることで「ちょっとやってみない?」「飯食いにいこうぜ」ぐらいの気軽さを感じることができる。
また『創り出そうぜ』は「創り出してやろうぜ」にも聞こえる。その後に『非常識の提案』と歌詞が続くことで「やってやろう!」という野心や反骨精神も感じられる。
『何か創り出そうぜ』
この一言に星野源らしさが詰まっているなあと感じた、そんな日だった。