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ありがとうムゲンダイナVmax
みなさんこんにちは。愛媛県から愛知県に引っ越したチームライジングフィストのむっかです。
このnoteはムゲンゾーンが発売されてからレギュ落ちまでムゲンダイナVmaxを使い続けた男が当時使っていたデッキや環境で活躍したカードなどをシティリーグやパックから振り返っていこうと思います。
ムゲンダイナを今使っている人、以前使っていた人が思い出に浸れるようにいろんなことを書いていくつもりなのでぜひ読んでいただければ幸いです。
ムゲンダイナ爆誕
「ムゲンダイナ、全てが規格外」のキャッチコピーのもと2020年6月5日に拡張パック「ムゲンゾーン」が発売されました。
その中の目玉カード「ムゲンダイナVmax」のテキストを読んだ全ポケカプレイヤーはその強さに驚愕しました。
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HP340というカビゴンVmaxと並ぶ高HP。
特性「ムゲンゾーン」により悪タイプのポケモンのみという制約があるもののベンチに8体までポケモンを置けるという唯一性。
悪無という軽いエネ要求からベンチのポケモンの数だけダメージが上がり最大270ダメージを叩き出せるワザ「ドレッドエンド」の手軽さ。
テキストの全てが強すぎるとてつもないカードがここに誕生しました。
それと同時にどのデッキにも入るドローソース「クロバットV」もムゲンゾーンに収録されています。クロバットVは箱1確定ではなかったため当時はシングル価格で2000円程度したと記憶しています。僕は5箱買って2枚しか当たりませんでした。
ムゲンゾーンを1箱購入すると「ムゲンダイナチャレンジ」とよばれる限定パックをもらうか2箱分で「ポケモンセンターのおねえさん」のSRプロモをもらうことができました。
カードのテキストから箱の売り方まで規格外のムゲンダイナVmaxは当時弱点を突く闘タイプがいない環境であったため三神ザシアンと共にTier1の位置に君臨します。
僕はこの唯一無二のテキスト惹かれ発売直後に大金叩いて一式揃えました。
この時はまさかこのカードをレギュ落ちまで使い倒すとは夢にも思っていませんでした。
2020年夏〜秋(ムゲンゾーン展開)
カードプールがB,C,DでGXワザを使えた当時の環境、ムゲンダイナの相方は専ら「イベルタルGX」でした。GXワザの「デスカウントGX」はダメカンが4個乗っていれば問答無用できぜつさせられる強力なワザを持っています。「ムゲンゾーン」で収録された「ガラルジグザグマ」と相性が途轍もなく良く単純に特性4回使ってGXワザを使ってもよし、パワーアクセル+かんしゃくヘッドでエネルギー加速しながら倒すも良しと隙がなくまさにアグロデッキという印象が強いものが主流でした。
ダークパッチのようなエネ加速手段が無いもののサイド差によりワザを使う際に無1個分少なくなるカウンターゲインの存在により1ターン目に手貼りができなくてそのまま負けるようなことは滅多に起きなかった印象です。
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2020年末(シャイニースターV環境)
11月20日についにムゲンダイナと切っても切り離せないあのカードが収録されます。
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拡張パック「反逆クラッシュ」に収録されていた「ガラルマタドガス」に後攻1ターン目から進化することができる点が相当優秀です。
仮に先2でガラルマタドガスがきぜつさせられたとしても「カウンターゲイン」のサイド差による恩恵を受けることができるのでデッキの完成度として1番美しい時代がここだったと思います。
僕はこのカードが発売された1週間後に初シティリーグに挑むことになります。
シティリーグS1,S2(マニュダイナ)
当時ムゲンダイナVmaxの相方はガラルマタドガスだと誰もが思っていた時、僕がシティリーグでムゲンダイナと組ませたカードは「マニューラGX」でした。
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特性「シャドーコネクション」により場の悪エネルギーを好きなように動かすことができます。この効果により1ターン目に手貼りができなかったとしてもダークライ◇の「ナイトメアスター」でエネルギーを複数枚場に出すことで2ターン目のワザを安定してくりだせます。
また、エネルギーを動かせるということで従来の型では採用できないような様々な悪ポケモンを構築に組み込むことができます。
特に強力なカードはきぜつさせたときにサイドを1枚多くと来ることができる「アクジキング」、GXワザでトレーナーズを使えなくしエネルギー要求を満たせば強制的にきぜつさせることができる「ブラッキー&ダークライGX」です。
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当時この通称マニュダイナを享受してくれたのがチーム東横線のガエンさん(@gaogaen__)です。彼と一緒にデッキの調整を続けシティリーグに臨みました。
その時のリストがこちら。
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このシティリーグは初出場初優勝した記念すべき大会で今でも鮮明に思い出すことができます。
緊張で三神にかんしゃくヘッドのダメカン置き忘れたり、こんらんしたアクジキングが決め手で優勝したりハラハラドキドキの連続でとても楽しかったです。
この大会をきっかけに僕はポケカを競技として取り組んでいくようになりました。
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コロナにより大会が中止になる前にさっさと出ちまえ!と思い参加した丸亀の会場。2022シーズンはここを除き全てカードボックス福山で参加することになります。
なんとか決勝戦まで行ったものの対戦相手がエネ破壊特化型マルヤクデデッキであり、デッキを回すために博士の研究を使いたいが手札にあるエネルギーを捨てると勝ち目がなくなる二律背反に押されて惜しくも準優勝となりました。
環境にムゲンダイナVmaxや三神ザシアンなど特性を持つポケモンが多く採用されているデッキが多かったためワザ「あくのいましめ」をもつマニューラや後1で特性「ねがいぼし」をもつジラーチを倒すために入れられたアローラニャースやジラーチの逃げるエネルギーを多くできるアブソルなどムゲンダイナ側も環境メタにも徹することができるマニュダイナは強力でこの頃は出る大会ほとんど好成績を残せていました。
しかしながら、苦手なデッキには勝ち越すことは難しくマグカルゴとヤレユータンのコンボで好きなカードを持ってくることができ、且つムゲンダイナVmaxに弱点をつける「セキタンザンVmax」や非GXでありながら一度の攻撃でVmaxポケモンをきぜつさせることができる「ズガドーン」などは脅威そのものでした。
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どちらのシティリーグでもこちらの苦手なデッキは1度しか当たらずマニュダイナの柔軟な対応力により優勝と準優勝を勝ち取ることができました。
特に初シティリーグだった福山では車で2時間かけて1人で行き緊張で吐きそうになりながらポケカしてました。
そもそも、僕はシティリーグに出場するつもりはさらさらなかったのですが同じチームに所属しているうどんげさん(@udongePOKE)がシティリーグS1で初出場初優勝したのを見て「これは負けてられないな」と思い3日前に福山の会場に滑り込み申請したのを覚えています。
そんなこんなでS1,S2はムゲンダイナ大暴れでしたが環境は移り変わるものでムゲンダイナにも冬の時代が到来します。
2021冬〜春(一撃連撃環境)
コロナ禍により世界的に混乱していたこの時期はポケカにもその影響を受けシティリーグやチャンピオンズリーグなどの大型大会が開催されなくなってしまいました。
そんな中で発売されたのが拡張パック「一撃マスター」「連撃マスター」です。2パックとも目玉カードとして闘タイプのVmaxポケモンが収録され、ムゲンダイナに弱点をつけるデッキタイプが多くなってしまいました。
特に、「れんげきウーラオスVmax」には勝つことが非常に難しかった印象です。その理由として…
1.メッソンのワザ「どんどんよぶ」で安定してれんげきウーラオスVを2体ベンチに置ける。
2.れんげきウーラオスVmaxのワザ「しっぷうづき」でムゲンダイナVmax以外のポケモンをワンパンし、残りの体力をインテレオンの特性「クイックシューター」2回で削り切れる。
3.クイックシューター3回をクロバットVに使い、ワザ「キョダイレンゲキ」でバトル場とベンチの手負いのクロバットVを同時にきぜつさせることができる。
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これらの点で圧倒的にムゲンダイナが不利になり全体的な使用率も低下していきました。しかし、ガラルマタドガスの特性「かがくへんかガス」でうらこうさく展開を封じることができればウーラオスデッキに対してはどうにか勝率を3:7ぐらいにまで上げることができましたがこの次に発売されたカードによってムゲンダイナデッキは窮地に追いやられます。
2021年春(双璧のファイター環境)
全ムゲンダイナプレイヤーはそのカードを見て絶望しました。
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セキタンザンVmaxやれんげきウーラオスVmaxに対してはウィークガードエネルギーで弱点を消してなんとか対抗していましたが、ここで完全なるムゲンダイナVmaxメタカードが出現しました。
クロバットVで山札を掘る都合上Vポケモンが多く並ぶムゲンダイナデッキに対して特性「とうそうほんのう」により場合によっては闘エネルギー1枚でワザが使えるというぶっ壊れっぷりもありながらダメージを与える前に特殊エネルギーをトラッシュに置けるという謎効果のおまけ付きです。
これからムゲンダイナはどこからともなく飛んでくるガラルサンダーの幻影に怯えながら戦う必要が出てきました。
また、サポートカード「セイボリー」によりベンチのポケモン3体を残し全てトラッシュしなければならないとかいうカードも収録されたためムゲンダイナは完全に全盛期の力を失ってしまいました。
そんな泣きっ面に蜂状態のムゲンダイナですが新戦力もいくらか追加されました。
トラッシュからエネルギーを加速できる擬似ダークパッチ特性を持つ「ガラルファイヤーV」やダークライ◇とほぼ同じ特性を持ち条件を満たしていれば最大270ダメージまで出せる「ガラルファイヤー」が追加されマニュダイナ復権の兆しも見えてきましたが上記2枚のメタカードの前ではそうともいかずムゲンダイナの使用人口はグッと下がっていきます。
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2021年春(白銀漆黒環境)
ただでさえガラルサンダーとセイボリーに対して四苦八苦しているところに更なる追い討ちがかかります。
そう、「頂への雪道」です。
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ムゲンダイナだけに留まらず全てのデッキに影響が出るこのカードの登場は全ポケカプレイヤーを震撼させました。当時はまだCのカードである「混沌のうねり」や特性「リセットホール」をもつ「マーシャドー」などである程度容易に対処することができました。
そのため妨害に特化した「雪道ダイナ」なるものも少なからず存在していました。
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とはいえ特性を止められるというのはキツいもので頂への雪道で特性が止まらないうらこうさく軸の「はくばバドレックスVmax」は特にルール持ちの特性を持つポケモンは使わないためムゲンダイナデッキには脅威そのものでした。
しかし、このデッキとは対の関係にある「黒馬バドレックスVmax」には弱点をつけるので容易に勝てることはこのムゲンダイナメタ環境においては頼みの綱でした。
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こんな感じでムゲンダイナ冬の時代が長く続いていましたがようやく春が訪れます。
2021年初夏(イーブイヒーローズ環境)
ついに!ムゲンダイナにもパワーカードが追加されます。
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このカードが収録されたことでガンガン山札を掘りながら相手のベンチのVポケモンを倒していける超攻撃型ムゲンダイナデッキが誕生しました。
強力な特性、こくばバドレックスVmaxを弱点込みでワンパンできる最低限のワザ、どちらも優秀でこの時期のムゲンダイナVmaxはみんなブラッキーを採用していました。
しかし、イーブイヒーローズと同日に発売された「ゲンガーVmax 」はVポケモンがいればいるほどダメージが上がるワザ「パニックフィアー」はVポケモンが多く採用されているムゲンダイナデッキの更なるメタカードとして立ちはだかることになります。
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そんな新カードが公開されて一喜一憂している頃、ポケカ公式から生放送出演の打診がきます。
むっか、公式に出る(2021/6/29)
今はなき(殿堂入り)ポニータ石井の募集フォームで応募してみたら2回目で出演の打診がDMに届きました。正直出られると思っていなかったので通知が来た時はビビり散らかしました。
対戦希望をななっぷるとライチュ梅川に入れたところ、ななっぷるに決まったので自慢のムゲンダイナデッキをぶつけることにしました。
当時のななっぷるはリーフィアVmaxをよく使用していたためハイド悪エネルギーを多めに入れたブラッキーダイナで勝負に臨みました。
結果はむっかの大勝利でした。というか上手く回りすぎて怖いぐらいの勢いでした。
どのような試合だったのか気になる方は是非公式のアーカイブをご覧ください。
2021JCS出場(2021/7/17)
シティリーグで好成績を残したおかげでポイント上位者の優先権を使い初めての大型大会に出場しました。
マスターリーグだけでも1400人いたこの大会でどれだけ勝ち残れるだろうと胸躍らせながら試合に臨みました。
この時もガエンさんとレシピをある程度共有して出場しました。いつもありがとうございます。
このJCSは超闘悪の三すくみが主なTier1の構成でありこの3タイプどれかを握るか、これらに弱点を突かれないように違うタイプを選ぶかを選択する環境だったと思います。
結局僕はムゲンダイナしか握る予定がなかったので上記を悩む必要がなかったのは他の人よりアドバンテージが取れてた部分だったかなと思います。
当日使用したデッキレシピがこちら。
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れんげきウーラオスVmaxをワンパンしたいという強い思いを叶えるべく、当時はこだわりベルトが無かったため闘タイプ限定でダメージが上がる「穴掘りグローブ」と「ダンデ」を採用した超攻撃特化型ブラッキーダイナを使用しました。
JCSは本当に楽しかったです。トイレ休憩に行ったら3連敗したあばれるくんがフューチャー卓から走り出してトイレ前で転がって泣いてるの見たり、7戦目ぐらいから周りにYouTubeで動画出してる有名プレイヤーがうじゃうじゃいたりと田舎から出場してきた僕にはとても刺激的な大会でした。
その時のnoteも公開しているので是非ご覧になってください。
シティリーグS3(ブラッキーダイナ)
JCSの勢いそのままに臨んだシティリーグ。さぞかし優秀な成績を収めた…かと思いきや、結果は惨敗2-3で終わりました。1戦目でれんげきウーラオスとあたりお互い拮抗状態で先に動いた方が勝つみたいな状況で先に動かれて負けた結果、その負け運を引きずってしまった大会でした。
使った山はJCSと同じです。帰りに食べたお好み焼きが美味しかったのが唯一の救いでした。
シティリーグS4(マニュダイナ)
世はまさに大フュージョン時代。ミュウかそれ以外かを体現した環境だったと思います。ミュウに対して弱点となる闘タイプはほぼ姿を消したことで悪タイプが以前よりも動きやすくなりました。
この時期のミュウデッキにはワザ「ダイナバリア」をもつラティアスが入ってる場合があったため攻撃がVmax主体のダイナブラッキーよりは様々なアタッカーで対応できるマニュダイナを握ることにしました。
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ミュウは確かに多かったですが負けずとも劣らない、それ以上の活躍をしていたゲームフリークと寝た虫「クワガノン」です。逃げエネ0というゲーム本編の種族値を完全に無視し、うらこうさく軸にて安定的な打点形成も可能。
ワザを使うために4エネ必要かと思いきやデンヂムシの特性「バッテリー」により先2から200ダメージをドカドカ出せることに成功するなどやりたい放題のデッキも当時ならではかと思いました。
(準決勝でガノンに潰されました)
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そしてこのシーズンがCカードが使える最後のシティリーグでした。そう、あの三神こと「アルセウス&ディアルガ&パルキアGX」がレギュ落ちするのです。非ルールポケモンからすると願ったり叶ったりで歓喜に沸いていましたがムゲンダイナからすると容易にサイドを3枚取らせてくれるポケモンが1枚いなくなることに少々の切なさを感じました。
三神で思い出しましたが一時期「三神ムゲンダイナ」なるデッキが存在していました。
オルタージェネシスGXを使った後、サポート「クチナシ」を使いムゲンダイナVmaxを着地させサイドをガンガン取っていくってやつでした。
クチナシを使わずとも三神でエネ加速さえすれば倒されたとしても悪タイプだけが残りムゲンゾーンが展開できるようになるという結構合理的な観点から作られた面白いデッキでした。
2022年1月(スターバース環境)
レギュレーションが変更されムゲンダイナも最後の1年となった2022年。最初に待っていたのはまたしてもメタカードでした。
「崩れたスタジアム」によりベンチにはお互い4体までしかポケモンを出すことができなくなりました。この効果は特性「ムゲンゾーン」より優先してはたらくためムゲンダイナ使いは新年早々辛酸をなめさせられていました。
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そのかわりにVポケモンに対してダメージが上乗せできる「こだわりベルト」が同時に収録されました。これでタイプ限定でしか効果を発揮しなかった〇〇グローブくんたちともお別れすることができます。ムゲンダイナにとっては最大ダメージが300まで見込めるとあって個人的にはさらに強さに磨きがかかったなと思っていました。
環境としてはまさに大アルセウス時代。エネ要求が高くて使いづらかったポケモンたちに日の目がどんどん浴びてきます。
その中でも特に注目されたのは「ジュラルドンVmax」でしょう。トリニティノヴァにより安定したエネ加速、特性「スターバース」により足りない要求値を埋め、「マスタードいちげきの型」でVポケモンを狩られるリスク無くVmaxを着々とさせることができるなどなど、デッキの完成度が特に高かった印象です。
また、アルセウスVSTARはアルセウスと組ませることに特化したうらこうさく軸は未だに環境でも見かけるデッキタイプです。
これらのデッキに対してムゲンダイナは5分ぐらいには戦えてたかなと思ってます。相棒「マニューラGX」を失いガラルマタドガスかブラッキーVmaxかでデッキを組まなければならず選択肢が少々狭くはありましたがどちらの強みもありましたが次第にムゲンダイナの相棒はガラルマタドガスに固まっていくことになります。
シティリーグS5(ドガスダイナ)
バトルリージョンが発売される前にシティリーグに出なきゃ!という使命感のもと出場したシティリーグ。当時はアルセウスVSTARとはくばバドレックスVmaxを組み合わせたデッキがとても強力で僕もそのデッキに1戦目にあたり「これはダメな日か?」と思いながらプレイしてました。
しかし、そこから切り替えて3連勝したあとの最終戦に待ち構えていたのは「れんげきウーラオスVmax」でした。正直絶望しか感じませんでしたが特性「かがくへんかガス」でどうにか相手を妨害して最終ターン、残りの山札9枚の状態で「博士の研究」を使い、その中にあるこだわりベルトを引ければ勝ちという状況で引くことができず敗北してしまいました。その時には大声で叫んでしまいました。対戦相手の人ごめんなさい。
負けてはしまいましたが勝ち越しで終えることができたので結果オーライと思うことにしました。
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2022年春頃(バトルリージョン環境)
ここにきてムゲンダイナの相棒枠に名乗りをあげてきたポケモンが収録されました。
「ヒスイダイケンキVSTAR」はVSTARワザ「ザンゲツスター」がとても優秀で自身の技のダメージを上げるのもよし、ムゲンダイナVmaxが倒しきれなかったポケモンに対しても使うもよしと痒い所に手が届く素晴らしいカードです。
進化ラインが多くはなってしまいますがドガスダイナにこのヒスイダイケンキを入れたデッキが当時のムゲンダイナのトレンドでした。
また、同時期発売のハイクラスデッキ「ダークライVSTAR」に収録された「ダークパッチ」は従来のじゃえんのつばさ+エネルギーつけかえで擬似的なエネ加速よりも単純明快で使える場面も多く存在していて最高の再録カードでした。
2022年春頃(タイムゲイザー/スペースジャグラー環境)
ムゲンダイナデッキはベンチにポケモンを多く展開する都合上、場にいるポケモンの数に比例してダメージが上がるワザを持つ3犬たちには割と苦労した思い出があります。それを超絶強化したのが「パルキアVSTAR」です。VSTSRパワーの「スターポータル」でワザが即起動でき、ムゲンダイナデッキに対して出せるダメージは脅威の320であり特性「クイックシューター」や「こだわりベルト」を絡めることで弱点を突くことなくワンパンしてきます。特性「うらこうさく」との相性も凄まじく安定性の高いポテンシャルを買われ一気にTier1に躍り出ます。
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これと同時に環境入りしたのが「レジギガス」
レジを6体並べるとトラッシュから好きなエネルギーを3枚まで加速できる特性「こだいのえいち」により毎ターン安定してダメージを出すことができました。ムゲンダイナデッキに対してはVmaxポケモン相手だと300ダメージ出せるレジギガスの「ギガントブレイク」やレジロックの「ギガインパクト」がよく使われてました。サイドが1枚ずつしか取られないためサイドを取り切る前に相手に殴られ続けて負けることが多かった印象があります。
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ディアルガVSTSRはどうしてたかって?
向こうの茂みでザシアンと寝てたよ。
シティリーグS6(ドガスダイナダイケンキ)
新カードの猛攻によりムゲンダイナも狩られる側になり風当たりが強く初めてムゲンダイナを握ることに躊躇しました。それ以外何を握るのかというとミュウぐらいしか無いので練習してましたが、最後のシーズンなのにムゲンダイナを使い切らないとはどういうことかと奮起し結局ムゲンダイナを使うことにしました。
結果的にこの選択は正解で1戦目にあたったのがドガスダイナでした。ミュウ握ってたら確実に負けてましたね。予選はダイナ2回、ミュウ2回あたり最後にパルキアに負け4-1で決勝トナメへ。
初戦でパルキアにあたり一進一退の攻防を繰り広げ残りサイド2枚。ザンゲツスターで非ルール(何かは忘れました)を倒してこのサイドからガラルジグザグマを引ければ勝てる状況でしたが1/2を外し負けてしまいました。悔しいですがこれで、優勝、準優勝、ベスト4、ベスト8の決勝トナメの順位をコンプリートできたのでプラスに考えることにしました。なんだかんだで6回中4回もトナメに上がれることってすごいことですからね。
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2022年夏頃(ロストアビス環境)
公式からまさかのロストゾーン復活の知らせが届きました。以前ロストマーチを使ってブイブイ言わせてた時期があったので感慨深いなぁと思いながらカードリストを見るとロストマーチのようなロストに枚数があればあるほどダメージが上がるというものではなく、あくまでデッキを回すにあたってトラッシュではなくロストゾーンに置くというリスクを背負いながら「ミラージュゲート」や「メリッサ」などのハイリターンを得るようなコンセプトでした。
その中でも後1から110ダメージ出すことができる「ウッウ」や非ルールメタの「ヤミラミ」、デカブツには「ギラティナVSTAR」の「スターアビス」できぜつさせられるなど隙のない強力なデッキタイプとして登場します。
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特に「スターアビス」はVmaxポケモンでも問答無用できぜつさせるためあらゆるデッキに「ビッグパラソル」を差すようになります。このカードが出たばかりの頃は「ドラパルトVmax」の「ダイファントム」ぐらいにしか使い道がなかったのに大出世しました。
ムゲンダイナデッキとしては「キュワワー」の特性「はなえらび」を無効化できるためこの時期からはドガスダイナ型が流行の最前線を行くことになります。
2022年秋〜冬(パラタイムトリガー環境)
今までバランスよく使われるデッキがバラけていたこの環境に「ルギアVSTAR」が殴り込みにきます。ここに書くまでもなくポテンシャルが強すぎて「ルギアVSTAR」は一気に環境トップに躍り出ました。
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環境初期こそムゲンダイナデッキの活躍は見る影もありませんでしたが「ガラルマタドガス」による特性ロック+「シンオウ神殿」+「マリィ」との相性の良さ、「ムゲンダイナVmax」が「ルギアVSTAR」のパワフル無色エネルギー×4+こだわりベルトつきの「ストームダイブ」を耐えることを評価されてドガスダイナは京都CLを皮切りにどんどん数を増やしていきます。2022年晩年には決勝トナメにムゲンダイナを見ない日は無いほど今までにない強力な活躍をしてくれました。Dレギュレーションの中盤、2年半前のカードが今の環境でも通用するなんて考えられませんがそれをムゲンダイナはやってのけたのです。
シティリーグS2(ドガスダイナ)
シーズン1は引っ越しなどの影響により抽選数を絞った結果、全て落ちてしまったので参加できずS2からの参加となりました。
今までの集大成をこのデッキにかけるつもりで挑戦しました。愛媛から愛知に引っ越してきたにも関わらず参加する場所はカードボックス福山。ラストダンスを思い出の場所にしてくれた公式に感謝です。はじめは京都CLにベスト4に入賞したドガスダイナをそのまま持って行こうと丸パクリしたのですが自分の肌には合わず結局最後まで自分の信念を貫いた構築でシティリーグに臨みました。
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練習の甲斐あってベスト4まで登り詰めることができました。ムゲンダイナが使える最後の大会でこのような結果を残すことができて本当に嬉しかったです。
ありがとうムゲンダイナVmax
シティリーグ7回出場の内5回決勝トナメに残り、JCSでも完走するなど日々僕に力をくれたムゲンダイナVmaxですが2023年1月でスタンダードレギュでは使えなくなってしまいます。本当に悲しいです。このデッキ以外本気で調整したものなんて片手で数える程度ですし「かがやくムゲンダイナ」も新規収録されましたがコレジャナイ感が否めなくてここで僕とムゲンダイナの道は終了になるかと思います。
このデッキのおかげでルカリオが好きなのに「ムゲンダイナの人」だら覚えられたり、県外の自主大会に出た際に名前を覚えてもらったり至れり尽くせりで感謝しかありません。
スタンダードでは使えなくともエクストラレギュではまだまだ現役なのでこちらの方で頑張らせてもらったらと思います。
こんなところでこのnoteを締め括ろうと思います。こんな駄文をここまで読んでいただきありがとうございました。
ありがとうムゲンダイナVmax!