後悔先に立たず。航海後に気づく。

なんて声をかければよかったんだろ
どうすれば守れたんだろ
どうして壊してしまったのだろ
僕は何を間違えたんだろ

何度も何度も過ちを繰り返して
何度も何度も過ちを後悔して
今まで生きてきてしまって
ここまで生きてきてしまって
聲の形を見て謝るべきなんだって思った。

けど僕は強くないから
弱虫だから 泣き虫だから
どうしようもないほどの
軟弱者で臆病者な敗走者

後悔に押しつぶされて
恐怖に足を取られて
夢物語の甘い蜜に浸って
現実に背を向けて

嫌われていだろうと自覚しながら
嫌われていることを認識したくなかった


だからあの日


ほとんどの人が集まる式で



「変わらないね。」



って言われたんだと思う。

そんな過去を航海しながら
逃げ足だけは一丁前の幼い子供が
今日もまた夢を見続ける
頑丈な戸締りと大きな雨音が
啜り泣く声かき消して
また明日も生きて行く

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