君が世界のはじまり
なんとなくエモそうだと思って見始めました。ただそれだけだったんですが、ブルーハーツが聴きたくなりました。残念ながら、iTunes musicになかったんですけどね。聴きながら感想書こうと思ったのに。
この作品は高校生たちの群像劇です。それぞれは同じ高校に通っているんで、間接的に関わっています。
全体を通して観ていくと「えん」と呼ばれている女の子が主人公です。しかしどの高校生も悩みながら、生活をしています。
そんなある日、同じ高校の学生が父親を殺したニュースが飛び込んできます。
観ている我々も、含めてその加害者が誰なのか。このもしかしたら?って感じは監督の素晴らしい力量ですね。
この作品は恋愛関係のモヤモヤしたところを描いてるんですが、久しぶりに邦画の複雑な恋愛を観てると、洋画やアニメの方が分かりやすい気がしましたね。
岡田は女子から人気があるのでえんと話してるのに嫉妬してるとか。
表情をはっきりと与えずに、抑えた感情を演技する。日本らしい感じなのでしょうかね。久しぶりに感情を真面目に追いながら映画を見た気がします。
成績の良いえんは成績の悪い琴子とつるんでいて、たまに琴子のタバコをもらってる。このシーンも関係が壊れないためにえんが無理してるんですよね。それを琴子は知っている。しかし直接そこには触れないんですよ。またむせてる笑みたいな感じで反応するんです。
ギリギリで関係を築いているのがそれぞれの人間であるんです。
この作品では駆け足過ぎて、その作品を料理しきれて無かった気がします。強引にぶつ切りになってるんです。だからそれぞれの物語が繋がりきれてない。
最後のデパートまでただの高校生たちの物語なんです。
是非、ドラマなどの形で調理しなおして欲しいですね。
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