【WSレポート】振付やアイテムから、見えてくるもの(5/9開催)
3ヶ月に渡って開催されている、
ムケイチョウコク「“世界の美しさ”を再発見する」イマーシブシアターワークショップ。
5月9日に第5回が開催されました!
この度、ムケイチョウコクでは、3か月に渡ってムケチョ流のエッセンスを十二分に盛り込んだワークショップを開催しております。
月2回、2人の講師によって身体やイマジネーションにそれぞれ異なるアプローチで働きかけます。
【各月のテーマと日程】
1.「空間との対話」➣3月7日/21日
2.「他者との対話」➣4月4日/18日
3.「イマジネーションの世界を旅する」➣5月9日/23日
▼詳しくはこちら!
5月テーマは、「イマジネーションの世界を旅する」。
第5回目の今回は、担当講師:美木マサオによる「振付やアイテムから、見えてくるもの」が開催されました。
ここでは、実施されたワークショップの内容から一部をピックアップしてレポートします。
振付からキャラクターへ
今日は最初に3人組でグループを作りました。この日は、最後にそのグループで作品作りに臨むためのワークを重ねていきます。
そこでまずはキャラクターを作るワーク。
ひとりひとり、自分の行動の癖や仕草を3つずつ決めます。例えば、腰に手を当てる、ウインクする、指を指すなど。
そしてその仕草を音楽にのせて繰り返しやってみます。日常によくある仕草や無意識の行為が、次第に振付に見えてきました。
さらに要素を加えてみます。「動きの一部を速くする」「回転する」「落ち込んだように」「厳かに」など、性格や動きの指定により、ひとりひとりの個性が見え始めます。その動きを使って、今度はグループ全員でコミュニケーションを取ってみます。言葉もなく、ついさっき決めただけの動きにも関わらず、相手のリアクションを拾ったり、自分の動きの幅が広がったり、行動が洗練されていきました。
このワークの最後に、「最初に決めた癖や仕草」と「後から加えた要素」を元にグループで話し合い、各人の「名前・職業・性格」を決めました。このキャラクター設定を、最後の作品作りに使用します。
見立てる
次は、用意されたアイテムから各々好きなものを選び、それを何か他のものに見立てるワーク。ペットボトルやノート、段ボール、メジャーなどが並んでいます。
見立てのポイントは、「形」「音」「そのもののもつ意味や性質」の3つ。何に見立てられるか、思いついたアイディアを自由にいろいろ試してみます。
続いて、今度は全員半紙を他のものに見立ててみます。先ほど自分で選んだアイテムより情報が少ない、真っ白な一枚の半紙。
一体どんなものに見立てられるでしょうか?
参加者からは「頭に乗せてみたらお風呂のタオルのイメージが湧いてきた」「ぐしゃぐしゃにして肌につけてみたら火傷や傷跡のある肌に見えた」「鳥が羽ばたく音を紙で出そうとしたとき、その紙の形は全然鳥っぽい動きをしていないと気づいた」といった声が。
情報が少なくなることで、より多くの視点を考え、試すことに繋がっていきました。見立てから広がるイマジネーションの世界に限りは無いようです。
シーンを作ってみよう
最後はもとの3人組に戻って、いよいよ作品を作っていきます。この日のワークを積み重ねて、どんな作品ができるでしょうか?
グループごとに大テーマを決め、そのテーマに沿った起承転結を、話し合って考えます。それを元にグループでシーンを作り、最後にそれをグループごとに発表。発表するときには、他の参加者は空間内を自由に回遊しながら鑑賞します。
各グループの大テーマは、半紙のワークで得たインスピレーションを軸に、それぞれ「運命」「黒子」「戻らないもの」に決定。どんなシーンになるのか、ワクワクします。
言葉も実際のものも使っていないにもかかわらず、目の前にありありと情景や人物の姿が浮かんでいき、各グループ、とても美しく壮大な物語が繰り広げられていきました。
限られたアイテムや登場人物の身体を通して観客の動きや興味を促進させる演出など、イマーシブの片鱗が随所に見られ、講師陣も感動するほどでした。
◎次回は、5/23(木)開催!
3ヶ月に渡って開催されてきた今回のワークショップ、次がいよいよ最終回です!
5/23(木)19:00-21:30 講師:今井夢子
「架空の世界の中で生きてみよう」
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ムケイチョウコクの新たな試みとして、学生割引を導入しております。
次回がラストとなります。この機会をお見逃しなく!
お友達やお知り合いをお誘いの上、ぜひご参加ください。
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皆様のご参加をお待ちしております😊
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