【WSレポート】身体で空間を感じ、身体で空間を変えていこう(3/7開催)
ムケイチョウコク「“世界の美しさ”を再発見する」イマーシブシアターワークショップが遂に開幕しました!
この度、ムケイチョウコクでは、3か月に渡ってムケチョ流のエッセンスを十二分に盛り込んだワークショップを開催しております。
月2回、2人の講師によって身体やイマジネーションにそれぞれ異なるアプローチで働きかけます。
【各月のテーマと日程】
1.「空間との対話」➣3月7日/21日
2.「他者との対話」➣4月4日/18日
3.「イマジネーションの世界を旅する」➣5月9日/23日
▼詳しくはこちら!
3月のテーマは「空間との対話」!
第1回目となる今回は、担当講師:美木マサオによる
「身体で空間を感じ、身体で空間を変えていこう」が開催されました。
ここでは、実施されたワークショップの内容から一部をピックアップしてレポートします。
呼吸から空間を認識する
ウォーミングアップも兼ねて、まずは床に仰向けになり、おへそのやや下のあたり「丹田」を意識した呼吸を通して自分の身体を感じていきます。
慣れてきたら、吐く息に「Z」の音を混ぜ、床や足に響く自分の振動から空間へもっと意識を広げてみます。
すると隣の人の呼吸の速度や音の響きも感じられるようになり、徐々に自分の響きとの共鳴や、呼吸の速度の違いを楽しむ余裕も生まれてきました。
今度は立って、自分の手のひらや肩など身体のどこか一部で呼吸してみたり、空間のある地点で吸った空気を違う地点に吐いてみたりと、呼吸の場所を変化させてみます。着々と空間に対する視野が広がっていきました。
スローモーションで見えてくる世界
次は、歩く動作のスローモーション。このワークでは、視線の先の空間を細かいところまで「見る」ことに意識を向けてみることに。
自分の最寄り駅の近くの風景を思い浮かべてみます。ロータリーに止まるバス、そして乗り降りする人々、気になるレストラン、いい匂い、天気など、多くの情報に気づいていきました。
100%、90%、80%、…、50%、…、10%、…、1%、…、0.5、…と、動きを更にスローに。
自然と見えてくる周囲の景色も、目に入るまでの過程や目に入ってから認識するまでの思考速度もスローにしていきます。
そうして到達した動きの「0」地点は、ストップモーションでありながらも停止ではなく、認識の途中ということに気付くことができるでしょう。
参加者からは「ビデオテープが停止と巻き戻しを絶えず繰り返している感じ」、「ドーナツ屋の匂いに美味しそうと気づくところでずっと止められて、食べたくても食べられない状況」などといった意見があがりました。
架空の空間に意識を向ける
最後に、参加者同士で2人組になってのワーク。向かい合わせの2脚の椅子まで、それぞれが異なる方向から「歩いて来て・座り・立ち去る」のムーブをスローモーションで作ります。それを参加者みんなで鑑賞してみることに。
何気ない物体と行為が、スローモーションをしながら周囲への知覚を細かく鋭くしてみるというワークを通して、徐々に物語性を帯び、そこに新たな世界が映り始めました。
参加者の声
・私は呼吸を身体で感じる際は意識した部位が熱く感じられたり、そこから周りを感じる際は部屋中の色、特に黄緑色が鮮明に見えるようになったりしたのですが、他の参加者の方を見ていると、私の感覚とは違ったモーションをしているのがわかり、人それぞれ違った感覚があることを改めて認識しました。
・帰り道、世界がスローであることを想像したら、いろいろな事や人が愛おしいような気持ちになりました。
・後半の、空間に想像を向けながらスローで動くというワークがとても印象深かったです。ほとんどが頭の中で起こっていることなのに、見えるものが変わったり感覚するものが変わったりしたことに感動し、何もない部屋にいながらでもいろいろな場所に行ったり、世界の見方を変えたりすることができてしまうんだなあという大きな発見がありました。
◎次回は、3/21(木)開催!
3月テーマ「空間との対話」は、次回の3月21日がラストとなります。
3/21(木)19:00-21:30 講師:今井夢子
「なにもない空間からイメージを産み出そう」
演技やダンスの経験は不要です。
コミニュケーション力や想像力を高めたい方、イマーシブや体験型のコンテンツに興味のある方、ムケチョについて知りたい、創作のポイントを覗いてみたい、何か新しいことをしてみたいという方など、気になった方はぜひお気軽にお申し込みください!
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多くの方のご参加をお待ちしております👋
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