【体験レポート】ムケイチョウコク×文喫『幻惑するリテラチュア』〜イマーシブシアター『明晰夢』〜
近年話題の没入型演劇、イマーシブシアター。
固定のステージや客席は存在せず、観客は自らの足で移動しながら、目と鼻の先で行われる演者の演技を観ることができます。
まるで自分が作品の中に迷い込んだかのような錯覚を味わえるこの不思議な体験を、今、六本木の本屋さん文喫 六本木にて味わうことができるって知っていますか?
10月27日まで開催している、ムケイチョウコク×文喫『幻惑するリテラチュア』。
・文喫の営業時間内に楽しめるボイスフレンド『Whisper to you』
・週末の夜に楽しめるイマーシブシアター『明晰夢』
という二つの作品が上演されています。
今回は、イマーシブシアター『明晰夢』の体験レポートをお届けします!
★新作イマーシブシアター『明晰夢』とは
イマーシブシアターは作品や団体によって特色は様々ですが、ムケイチョウコクの新作イマーシブシアター『明晰夢』では2つの参加方法があります。
ひとつは、物語の“登場人物”として参加する方法。
キャラクターの一人として役を与えられ、演者と会話をしたり、より主体的に物語に参加することができます。こちらは登場人物チケットで参加します。
楽しみ方を紹介した動画がこちら↓
もうひとつは、演者や登場人物から“目に見えない存在”として参加する方法。会場内をご自身の心の赴くままに移動でき、気になるキャラクターを追いかけたりすることができます。こちらはコトノハチケットで参加します。
楽しみ方を紹介した動画がこちら↓
ムケイチョウコクの登場人物チケットは、毎回公演の開始前に完売してしまう程の大人気!実際に作中の登場人物になれるなんて、他のイマーシブシアターでもなかなかない体験です。
そこで今回、レポーターは見えない存在である“コトノハ”体験をしてきました!
感想を簡潔に表すと・・・
考察しがいがすごい!!あのキャラクターの表情をもう一度見たい!!他のキャラクターも追いたい!!身体が足りない!!!
結論、もう一度体験したい!と心から思える作品でした。
目に見えない存在とは、どういうことなのか、一体どんな体験ができるのか。
本記事では、可能な限りネタバレのない範囲でお伝えしていきます!
★“コトノハ”として生きること
⭐︎一人参加でも大丈夫?
まずはじめに、イマーシブシアターに行ったことがなくて不安な方や、一人参加だと楽しめないんじゃないかなと思っている方、ご安心ください。
本作はまさに、おひとり様参加がめちゃめちゃしやすい!なんせ“コトノハ”は目に見えない存在なのだから!
そう、今回レポーターが体験したのは、物語の世界を漂う<言葉>となる“コトノハ”。
“コトノハ”は目に見えない存在として、自由に会場内を移動しながら、登場人物たちが繰り広げる物語を自分だけの視点で楽しむことができるのです。
入場時にベールが配られ、上演中はずっと被る形となります。ベールには紐がついているので、三角巾を被る要領で、頭のてっぺんを起点に耳後ろで紐を結んで“コトノハ”になりましょう!
ベールを被ることで影武者になったかのような感覚になります。なるほど・・・これは確かに目には見えない存在っぽいかも。
このベールのおかげで、一人参加で小心者なレポーターも堂々と物語を楽しむことができました。
また、もしお友達と一緒に参加する場合でも、それぞれ異なる動きをした方がおすすめです!
というのも、本作は沢山のキャラクターがいて、それぞれの場所で同時多発的に物語が進んでいきます。
そのため、一度の体験だけで物語を完全に理解することは難しいのです。
お友達と参加した方は、公演後の感想戦にて互いがみた物語を語り合いましょう!もしかしたら知らなかった事実が見えてくるかも?
⭐︎どう楽しむの?
目に見えない存在になることはわかったけど、具体的に何ができるの?どうしたらいいの?という方も、ご安心ください。
公演が始まる前には、“コトノハ”として本作品を楽しむための過ごし方やルールなどのレクチャーがあり、その後は、この本屋にどのようなキャラクター達が集まっているのか、人物紹介も行われます。
生まれたての“コトノハ”さんは、直感で気になったキャラクターを追いかけることがおすすめ!
実際に、私はとある一人のキャラクターを最初から最後まで追いかけていったのですが、他のキャラクター達と交わる場面も多々あって、それぞれの物語が交差していくことで話が掴みやすかったです。
もちろん、途中で他の気になるキャラクターについていくことも、ずっと同じ場所にたたずんで、そのエリアに来るキャラクターたちを傍観することもできます。
自分の好きなように物語を楽しむことができる、それが“コトノハ”の特権なのです。
ちなみに、目の前に常にベールがかかる形にはなりますが、細かい文字を見たかったり、視界が悪いときはベールを少しめくってもOKとのこと!
開始前のレクチャーで受けた説明を心に留めつつ、“コトノハ”としての人生を満喫しましょう。
★“コトノハ”レポーターの思い出 ※ネタバレ注意
※ネタバレ無しでお送りしますが、少しでも内容は知りたくない!という方は、この後のまとめまで飛ばしてください!
冒頭レクチャーが終わり、自由に“コトノハ”として漂っていると、とあるキャラクターが二人の人物に何やら親しげに話しかけていたので話を盗み聞きしてみることに。
彼女の名前は、取材者の片岡泉。
その日文喫で行われる、エッセイストと起業家のイベントの取材記者として来た・・・というのは建前で、どうやら他の目的もある様子。
彼女が声をかけた二人はどうやら取材のアシスタントとのことですが、秘密の事情があるようで、周りに隠れながらこそこそと動きだします。あまりにも怪しすぎる。
何かが起こりそうな予感を察知し、彼女達を追いかけることにしました。
自分は目に見えない存在であることをいいことに、本棚に隠れてコソコソ話をしている彼女達の近くに寄って、まるで同じ取材班メンバーかの如くしっかりと会話内容を聞いていきます。
物語は突如として動き出すので、最初はわからないことが多いのですが、こうしたキャラクター同士の会話の内容から、段々と物語の内容を掴んでいきます。
冒頭の人物紹介で見たあのキャラクターが関わっているのかな、この後一体何が起こるのかな、いろいろなことを考えていると、会話のなかである言葉が頻繁にでてくることに気が付きます。
「コトノハノモリ」
それは古い民話らしく、取材者の片岡泉は本当にあるとは信じていない模様。
でも他のキャラクターのなかには「コトノハノモリ」を研究している人物がいたり、その場所が実際にあると信じて探している人もいたり・・・
一体「コトノハノモリ」とは何なのか。
それぞれのキャラクターが文喫に来た理由は何なのか。
実際に、あなたの目で確かめてください。
★まとめ
いかがでしたでしょうか。
本作は、さまざまな背景をもったキャラクターが集まっています。
他の方の体験談もこそっと聞いたのですが、追いかけるキャラクターによって、異なる印象を持つ作品になっている様子・・・!
魅力的なキャラクターが多すぎて、本当に一回だけじゃ足りない!また参加したい!と思う作品になっております。
もちろん、一回の体験でみた景色や気持ちを大切にし、一度きりの思い出として心に留めるというのも素敵だと思います。
人それぞれの楽しみ方ができるのがイマーシブシアターの醍醐味。
あなただけの特別な体験を求めて、“コトノハノモリ”に迷い込んでみてはいかがでしょうか。
★世界観をもっと楽しみたい方に
『幻惑するリテラチュア』は、観た人みんながそれぞれの物語を楽しむ作品です。自分の見た物語を大事に見つめたい方も、何度も通ってたくさん考察したい方も。
この公演では、それぞれの楽しみ方の中で、さらにワクワクしちゃう仕掛けをたくさんご用意しています。
ぜひ併せてお楽しみください♪
♪ボイスフレンド
イマーシブシアター『明晰夢』と併せて、ボイスフレンド『Whisper to you』の体験もおすすめです。
それぞれ単独でも充分に楽しめる別作品ながら、同じ世界観のなかに存在しているので、併せて体験することで、互いの作品がより深く楽しめる仕掛けになっています。
もちろんどちらの作品も、文喫 六本木 の魅力ある空間を存分に味わえるのは言うまでもありません。
ボイスフレンド『Whisper to you』は、文喫 六本木 の営業時間内で、20〜30分程度で気軽に体験できるのも嬉しいところ。
実際の本屋さんでちょっと秘密な体験ができるワクワク感、ぜひ味わってみてください。
チケットのご購入はこちら↓
【前半(9月26日(木)~10月13日(日))体験分】
【後半(10月14日(月)~27日(日)体験分】
※前半と後半の体験内容は同一です
♪公演グッズ
更に、考察がお好きな方には見逃せない、関連グッズも販売中。
公演パンフレットはたくさんの素敵な写真とともに、創作の裏側が垣間見える読み応えたっぷりの対談も収録。ネタバレ注意なアイテム集も付いてきます。
ランダムシークレットカードではキャラクターの秘密が知れちゃいます♪誰のどんな秘密が来るかはお楽しみ⭐︎
更には、昼夜でバージョンの分かれるボイス付きアクリルキーホルダーまで!ボイスフレンドを担当された鈴木拡樹さんの声で収録されています。こちらも観た人の体験はもちろんのこと、体験の前後どちらで聞くかでも、見えてくる物語が変わってくるかもしれません。
♪書店ならでは
加えて、書店ならではのこんなお楽しみも♪
各キャラクターのストーリーに登場する書籍が《推薦図書》としてまとめられています。文喫 六本木の無料エリアの #幻惑リテラ コーナーに、グッズとともに並んでいるので、気になった本を購入することも可能♪
推薦図書以外の文喫 六本木のどの本も購入が可能ですので、惹かれた一冊をぜひ手に取ってみてください。
♪アフターパーティ
そしてなんと!
11/7(木)には、 文喫 六本木にて アフターパーティが開催されるとのこと!
キャストもお客様もスタッフも、みんなで作品を振り返りながら、ネタバレも気にせず、みんなの体験をシェアしながら大盛り上がりするイベント。
お客様からの要望が多く、ムケイチョウコクの定番になりつあるイベントだそうです。
それくらい、人を夢中にさせてくれる作品なんですね♪
アフターパーティチケットはこちら(10/17(木)18時〜ご予約開始)
★体験してみたい!と思ったら
イマーシブシアター『明晰夢』は、10/17までコトノハチケットを含む全てのチケットが完売していたのですが、
10/25(金).26(土).27(日)回、コトノハチケットの増枠が決定したそうです!
増枠分のチケット販売開始は
【10/18(金)12:30】
▶︎teket.jp/8123/39393
ご参加ご検討中の皆様!
#幻惑リテラ #イマーシブシアター を体験するラストチャンスです!お見逃しなく!!
今までになかった新しい体験に、ドキドキしてしまうこともあるかもしれません。けれど、きっと素敵な時間が待っていますよ♪
あなただけの特別な体験に、ぜひ飛び込んでみてください。
by コトノハ体験レポーター 水野亜美
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