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9月9日 宮津伊根航路を利用して伊根の舟屋めぐり

夏季、しかも土日祝限定、一日2往復だけという宮津⇔日出間の航路を偶然見つけ、どうしても乗りたくなりました。コロナでの5年間休止から再開されたとのこと。運行は9月29日が最終です。

青春18きっぷが使えるのは9月10日まで、手元にあった切符の未使用日数は、2日。これを使って休日の丹後半島に行き、伊根航路を移動するという計画を立てました。
土日を組み込めば伊根航路の利用が可能です。

松江駅を6時12分の普通列車に乗って豊岡まで行き、そこで丹後鉄道に乗り換えて宮津駅まで行って14時35分発の午後の船に乗る! という行程にしました。

あとになって、駅が近い、寄港地天橋立桟橋から乗ればよかったとわかりましたが、船にはできるだけ長い時間乗っていたいために、宮津港から乗る計画にしたのでした。

乗船してびっくりしたのは、乗客がひとりだったこと。
離島への定期航路などで、最後の乗客が一人になってしまったことは何度か経験がありますが、最初から最後までひとりというのは、瀬戸内の小さな島からの数分の移動のときくらいしか記憶にありません。

最初の寄港地でびっくり仰天しました。
天橋立桟橋付近で、こちらに向かってスマホを向け、手を振る集団・・・川べり、回転橋、それから砂の道にも、付近を遊ぶ小舟からも、おびただしい数の人たちがこちらを見ているではありませんか。いったいなにごとなのだ・・・

めったに通らないこの船の寄港を見ようと集まった観光客たちだと理解しました。何しろ夏季2か月間の休日だけ、しかも一日2往復の真っ白い船、レアな寄港に間違いありません。
手すりだけの甲板に隠れることのできる場所はなく、天橋立港を離れるまでの恥ずかしかったことと言ったら・・・

桟橋のスタッフに尋ねると、この港からの乗船客はゼロとのこと、つまり、終着日出港まで1時間20分間を、乗客一人のまま就航することになったのでした。

舟屋のある伊根湾では、大小の遊覧船が何艘も就航していました。
乗客が投げる餌を狙って、どの船もたくさんのカモメが船を取り囲んでいます。カモメの鳴き声と船のスピーカーから流れるアナウンスの声で、湾の中はとてもにぎやかでした。

ところで、舟屋の中には船がなかったのですが、漁師さんの船はどこに?
遊覧船がいなくなったらガレージに戻ってくるのでしょうか?

@宮津港  乗り場のスタッフ、船長さんも船員さんも全員が女性でした。
切符は下船時に回収されるとのことだったので記念写真を撮影

船は舟屋が並ぶ湾内をめぐり、終着の日出港に接岸。路線バスで天橋立駅まで引き返して、そこから丹後鉄道で西舞鶴まで移動して宿に到着、一日目が終わったのでした。
朝6時からスタートした丹後半島の旅一日目は、疲れてぐっすり眠れたのはもちろんです。

コロナをくぐったおかげでか、どこの宿も清潔になり、ホテルのかたたちの接遇もていねいになった気がします。この日の宿も快適でした。

今日は、18きっぷ最終の5日目、列車を何回も乗り継ぎながら、松江に向かって移動中の普通列車の中から発信です。

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