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9月15日 PH試験紙を使ってみたくて、なすの皮染め
冷蔵庫の中に溜まってしまった、爺が畑から持ち帰るナス。多すぎて食べきれない。処分してもいいというので、皮を使って草木染をしてみることにしました。
アルミ媒染(ミョウバン)できれいな水色に染めることができるようです。
先ごろ、草木染もPHを気にしながら染めた方が上手くできるらしいと知り、初めてのPH試験紙を買い求めていました。
安くて手軽な試験紙を、ぜひ草木染にも使ってみたいと思っていました。ちょうど良い機会です。
以前、ワラビのあく抜きに炭酸を使ったあとの液体が、それはそれはきれいな緑色になっていたことを思い出し、ナスの皮を煮出した染液に重曹をいれました。
鍋の中で、ぶくぶくと泡ぞ出しながら、染液の色が緑色に変化しました。
お~~予想どおりの化学変化! この色に染まればいいのですが・・・
重曹を混ぜた染液は美しい緑色になりましたが、はじめてつかうPH試験紙はアルカリ性を表示しています。その中に布や糸を入れても期待する緑色にはならないだろうと予測し、中性に戻すためにとりあえず食酢を加えました。
草木染をするのに、染液は中性が一番よく染まるという解説を目にしていたので、これも試してみることにしました。
・・・そうです、実はPH試験紙で遊びたかっただけなのでした。
急な思い付きでなので染色用の布を用意していないし、ナスの皮の量もおおくありません。急遽刺し子糸をひとかせ精錬し、その糸を染めることにしました。
中性になったナスの皮の染液を使い、あとはいつものように草木染手順に従って糸を染めました。
途中で加えた重曹や食酢の影響があるのかないのか、なかなかの美し色に染め上がりました。あとは乾くのを待つだけです。
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草木染の楽しいことの一つに、同じ材料でも毎回違う違う色になることがあります。媒染を少し変えたら全然別物になってしまう・・・面白くてやめられません。