日本人はお金だけで動かない(2)

「日本人はお金だけで動かない(2)」

日本のお客さんの場合、部品の値段が上がっても、取引先を簡単に変更する場合はあまりありません。でも、韓国の企業は少し日本と違う面があります。少しでも値段が安い部品を探して、取引先をすぐに変えてしまうのです。今まで数年間を取引してきたのにも関わらず、ただ値段が少し値上がりしただけで、ほかの部品に切り替えればずいぶん製造単価を抑えることができるという理由だけで、すぐ取引先を変えるのです。これは僕が日本と韓国のお客さんを対象に営業していた時の経験です。

韓国ではこんな場合もたくさんあります。携帯の通信社からプロモーションの誘い電話がたくさんかかってくるのです。通信社を変更すると、現在使ってる料金プランよりもっと安く使用できるプランを紹介するという話ですね。さらに、通信社の変更によって発生する違約金まで全部払ってくれるそうです。皆さん、日本もそういう場合がありますか。これは完璧に変則なマーケティングですね。こう言った企業間に変則なマーケティングが通じるのは、それに応じる消費者がいるからでしょう。商品の品質やサービスは徹底的に無視した上で、ただ安ければそれでいいというのは、逆に企業が生産する商品の品質を低下させる悪循環にはめることです。

韓国は今、NAVERで商品の最低価格検索ができます。現在、企業と企業間に最適価格戦争が起こっているわけです。いくら頑張って良い商品を生産しても、似たようなもの発売して最低値段で登録すると、そちらの商品がもっと売れる仕組みになっています。

韓国での話ですが、少し違う話をさせて下さい。マートに行ったら卵30個入りが300円か350円する時もあります。では、卵１個当たり10円か1２円くらいになるわけですが、僕たちはコーヒーショップに行って一杯500円もするコーヒーを買って飲んでるわけです。何か約束があってコーヒーショップの中に入り、テーブルまで利用して何時間もコーヒーを飲んでいたら、500円も高くない金額かもしれませんが、ただテイクアウトの場合も500円でコーヒーを買うわけですね。皆さん、これっておかしくないでしょうか。卵1個がたった10円だと、鶏を飼育している養鶏の方たちはどうやって生計を立てて生きていけるのでしょうか。養鶏の生産者から僕たちのような消費者まで卵が来るのに、また「卸売り」や「小売」のような数多くの段階があるのですよね。

私のインスタグラム
https://www.instagram.com/cho_kyungkil/
MUKAN インスタグラム(韓国)
https://www.instagram.com/mukan_official/
MUKAN インスタグラム(日本)
https://www.instagram.com/mukan_jp_official/
Qoo10Japan MUKANショップ
https://www.qoo10.jp/shop/mukan
MUKAN公式サイト(韓国)
https://www.mukan.co.kr/