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アダルト小説っぽいものを書いてみた(2)。

リビングのソファでマサキの手を握った。マサキはちょっと驚いた表情で、
どうしたの?
と尋ねた。
何でもない、
と答えるわたしにマサキは顔を近づけた。わたしは目を閉じた。
マサキと舌を絡めた。
愛してる、
とマサキが囁いた。
わたしも、
と返した。マサキはわたしを抱きしめ首すじにキスをした。わたしは小さく声をあげた。
やだ?
とマサキが聞いた。
途中まで…
自分から手を握っておきながらわたしはそう答えた。
それでもいい。
マサキはわたしのブラウスのボタンをはずしていった。わたしはマサキの男性にしてはきれいな手を見ていた。マサキはゆっくりとわたしをソファに横たえた。
マサキの唇が肩から下りていく。指が両肩からそれぞれ2本のストラップをずらした。
ブラが緩みマサキがバストトップを口に含んだ。わたしは喘ぎ声を出した。マサキに揉まれた。
気もちいい…
とわたしは言った。マサキはキスをしながらスカートの中に手を滑らせた。体が熱くなった。
ごめんね。
わたしは泣き出しそうになるのをこらえていた。
愛してる。
マサキはまた囁いた。
もう駄目だ。
涙がこぼれた。
マサキは咄嗟に体を離した。
違うの、
とわたしは言った。
愛してる。中途半端でごめんなさい。
マサキに強く抱きしめられた。
大事にしたい。
マサキの声を聞いていっそう涙がこぼれた。
ポーチにユウシから渡された小型カメラを入れていた。ユウシとミユはユウシの部屋でわたしたちの逢瀬を眺めているはずだ。
ごめんなさい。
わたしはマサキの背中に両腕をまわし精一杯力を込めた。

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