7/9 無事オランダに到着した
海外に行く前は不安で眠れない。留学したときも、去年オランダに来たときもそうだった。己の小心者ぶりにイラつきつつ、朝の3時ごろから最後のパッキングをして過ごす。10時ごろ、この春からお世話になっていたHafHの施設にさようならして、駅に向かう。
成田エクスプレスの乗車に特急券が必要なのを忘れて一本見送る。無事乗車したら、目の前の席に座っていた外国人の女性も特急券を持っていなかったようで、駅員さんに事情を説明していた。駅員さんも慣れているのか、座ってて良いですよ、と伝えているようだった。
空港に着いたら、お友達が見送りに来てくれていて、とっても嬉しい気持ちになった。動画を撮り、手際よくInstagramのストーリーを更新していた。2012年に留学したとき、友達が素早くツーショットを撮って、Facebookに投稿していたのを思い出す。
毎回緊張するセキュリティを通過して搭乗した。三人席の真ん中だったけれど、左側は誰も座っていなかったので、思いっきり荷物やら色々置かせていただいた。眠ったり起きたりを繰り返しつつ、「ヴェノム」と「The Hate U Give(ヘイト・ユー・ギブ)」を観た。
後者は、黒人の多い地域に生まれながらも、白人ばかりの高校に通い、白人のボーイフレンドをもつ黒人の少女の物語だ。“黒人”としての自分、“白人”としての自分を器用に演じ分けてきた彼女だが、ある日幼馴染の黒人の男の子が白人警官に射殺される姿を目撃。警察や報道の対応、周囲の反応から、依然として存在する差別を目の当たりにし、彼女は自らの誇りを守るために立ち上がる覚悟をする。
黒人が直面する理不尽を父親が説く場面のセリフに泣いた。どれだけ不当な目に遭っても、自らが自らの誇りを失わずにいることの尊さ。
Now, just because we got to deal with this mess, don't you ever forget that being black is a honor because you come from greatness.
(アマンドラ・ステンバーグが輝いていた)
無事に到着したら、出国前に届いていたメッセージやメールをチェックしつつ、入国審査へ。友達や上司の言葉に泣きそうになるが、入国審査で涙ぐんでいるのは怪しいはずなので堪えた。
スタンプを押してもらい、トランクを受け取る。SIMカードとオランダ版Suicaを購入して、滞在先まで電車で移動する。シートがふかふかだなあと思っていたら、駅員さんが見回りに来る。ドヤ顔でオランダ版Suicaを渡したら、「ここは特急券が必要な席だよ」と一言。しぬほど謝り席を立とうとすると、「座ってていいよ」と言ってくれた。申し訳なさでいっぱいになる。本当にありがとうございます。
(きっと成田エクスプレスと同じように間違える人がたくさんいるんだろうな、と想像したりもした)
宿泊先に着いたらとっても優しいホストが迎えてくれて嬉しくなる。安心したのか、猛烈な眠気が襲ってきたのでストレッチとスクワットをして眠った。寝る前は宇多丸さんのヴェノム評を頷きながら聞いた。
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