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非ネイティブのライターが英語取材に臨むための準備
ライターになってから、ありがたいことに英語で取材する機会を何度かいただきました。
英語のポッドキャストも日常的に聞いているし、会話もそこそこ大丈夫なはずだと思っていました。しかし、初めて英語取材をした日は何を話したか覚えてないくらい緊張し、ふと浮かんだ疑問や仮説を精度の高い語彙で表現できず、日本語よりも圧倒的に脳が疲れて後半は頷きマシーンと化しました。まじで荷物をまとめて田舎に帰ろうかと思いました。
とはいえ、何度かやっていると慣れてくるもので。特に、やるべき準備が整理されてからは、そこそこ安心して英語取材に臨めるようになりました。その辺をまとめておこうと思います。
1. 質問は全訳して何度も練習をする
基本的に質問はすべて一旦英訳します。(時間が許せばネイティブに添削してもらえると安心です)
限られた取材時間のなかで英語が出てこないゆえのタイムロスは防ぎたいですし、拙さが伝わることで、相手が気を使って語彙のレベルを下げたり、話すスピードを遅くしたりするのを避けたいためです。(とか言いつつ、取材相手の優しさに救われた経験は数え切れないほどあります。反省)
プレゼンテーションと同じで、台本にもとづいて練習を重ねておけば、まず大コケすることはないと思います。とはいえ一言一句覚えられるほど暗記に自信がないかつ、一つでも間違えるとパニックになる性格なので、丸暗記はしません。
(先日取材したときの質問メモの一部)
慣れるまでは、質問以外の挨拶やつなぎ言葉も確認、メモしておくと良いかもです。海外のジャーナリストのポッドキャストを聞いておくと、「ちょっと話戻るんですけど」とか「まずはこの話を聞きたいんですが」的なフレーズが出てきます。その辺りをメモっておくといざという時も安心です(メモってても結局同じフレーズしか出てこないこともあるんですけどね...)
取材相手の話し方を把握しておく
相手の話し方、コミュニケーションの特徴を把握しておくのも何気に大切だと思います。
講演や公開取材の動画、ポッドキャストがインターネットにアップされてる人であれば見ておいて、当日の質問内容や話し方を調整するようにしています。日本人を取材するときも同じかもしれませんが、母国語以外の場合は、その場でパッと対応するのが難しいので、より丁寧に観察しています。
例えば欧米のスタートアップ界隈の人は、とにかく相手の意図を汲むスピードが速い傾向にあるので、結論ファーストで質問文も極力短くするなど調整していました。
取材テーマにまつわる英語のインプットとアウトプット
取材前から、相手の業界や界隈で使われる語彙を浴びるように聞きます。ポッドキャストのアプリやYouTubeでテーマ名を検索すると、関連する番組と出会えると思います。あるいはその分野で名著とされている書籍を英語で読んでおくのも語彙のストックには効果的だと思います。
また、オンライン英会話で取材にまつわる記事を先生に解説、それについてディスカッションするのもおすすめです。
せっかく取材するのだから、「これも聞いてみたい....!」と思いついた質問も伝えたいところです。そこで精度の高い語彙や表現が出てくるかいなかは事前のインプットとアウトプットにかかっている気がします。
相槌や立ち居振る舞いに注意する
お辞儀をする、とりあえず名刺交換、「うんうんうん」と多めに相槌をするなど、日本特有の振る舞いはなるべく避けるようにしています。相手が違和感を持たず、リラックスして話せるようにしたい、というのが主な理由です。あとは個人的に胸を張って握手して「Hi」型の挨拶の方が好きというのもあると思います。
(たまに、相手が「日本ではこうするんだよね」と名刺を差し出して深々とお辞儀してくれるようなケースもあるので、その場合はありがたく両手で名刺を渡すようにしてます)
Had a fantastic day of media interviews yesterday in Tokyo and loved the visit to @shop_TSUTAYA - a store that is completely reengineering retail! #TokyoRetail pic.twitter.com/aedZxkZXGm
— Doug Stephens (@RetailProphet) June 3, 2019
(ちょうど先日英語取材した記事もそろそろ公開される予定です🤗)
英語でも日本語でも、取材は「こんな面白い話聞いてお金もらえるとかおかしい」と、自らの職業を祝福したくなる最高の機会だと思っています。もっと濃い英語取材ができるよう、今後もコツコツと英語学習に励みたい所存です💪
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