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ココロかよわすヨロコビ、感じていますか?

はじめまして、「無塾」代表の浅田 です。長野県松本市を中心に「対話」を学ぶ塾を立ち上げました(オンライン教室もあります!)。無塾のこと、今だからこそ対話が必要なワケ、対話の技術のこと、対話にまつわる時事ネタなど、お伝えしたいことを少しずつまとめて発信していきます。どうぞよろしくお願いします。

”ココロかよわす”って?

”心を通わす”。何だか聞きなれない言葉かもしれませんね。似た意味に”意思疎通”という言葉がありますが、それは頭のレベルでお互いの考えを共有していること。それに対して、”心を通わす”は心のレベルまで落とし込んで、気持ちまで互いに分かち合うってこと。

さて、みなさまの身近な人を想像してみてください。家族や友人、学校や職場など…その方々と、

”心を通わすこと、できていますか?”

できていなくて、ふとした時に、孤独を感じたり、人間関係がイヤになっていませんか?

そんな方であっても、心を通わすことの悦び(心の底から湧き上がるよろこび)自体を味わった方は多いのではないでしょうか。そう、オリンピックやパラリンピックなどのスポーツ観戦、ライブや映画、舞台などで、選手や歌手、俳優と感動を分かち合った経験です。

もしそんなことが、日常の場面で身近な相手とできたのなら…

きっとあなたは、孤独を感じることはないでしょうし、人間関係がイヤになったりはしないでしょう。なぜなら、

あなたは”人間”だからです。

心を通わすことで進化してきた人間

ここでは人間=ヒトと変換してお話しします。何万年ものヒトの進化の歴史をたどると、そのほぼ全ての間、集団という世界の中でヒトは暮らしてきました。家族の枠を超えた顔の見える複数の相手と日々接する中で、心を分かち合い、信頼関係を築いてきました。

その関係はヒトを孤独から解放し、”安心感”という感情を生んできました。共感もそうでしょう。目の前で酸っぱそうな梅干しを食べられると、食べてないのに自分も唾液が出てくる、例えばそれです。盆踊りのようなお祭りもそう。皆で同じことをして、楽しいという気持ちを肌で感じる、そこに言葉では表現しづらい安心感があるんです。

ところでここ数十年の変化はどうでしょう。地域のお祭りは縮小、村社会も消滅傾向、都市化・少子化が進行、便利なサービスの普及で独りで生活できちゃう、誹謗中傷が怖くて人間関係を敬遠しがち、自分が所属する集団が曖昧になってきて、それでは寂しいからネットのコミュニティでつながるけど意外と関係は薄くて…気づけば自分を本当に分かってくれる人は周りにいない…なんてことも。

そんな急激な時代の変化にヒトの体がついていけていないんです。

この時代の変化はこれからも続くでしょう。もしこの激流に対して、”そういう時代だからしょうがない”、と無抵抗に身をまかせるなら…その先で待っているのは、

「超孤独社会」かもしれない。

ずいぶん誇張しすぎでしょうか。みなさまはどう感じられますか?

無塾はこの流れに”あえて”あらがい、孤独から解放されて安心感を得られる方法があると考えています。それは、

「対話」です。

そんな時代だからこそ無塾を立ち上げました。

無塾を立ち上げるワケ:今こそ学ぶべきは「対話」の技術

このタイトルを読んで「?」と感じた方は少なくないでしょう。なぜわざわざ対話を学ぶ必要があるのか、まるで箸の持ち方でも学ぶような、日常的にやっていてそれなりにできそうなことをなぜ?そう感じたからではないでしょうか。そこであえて強調させていただきたいことがあります。それは、

「対話」と「会話」はレベルが違う

ということです。ここでいうレベルとは「解像度」のレベルです。

「会話」は2人以上の間で言葉を交わすこと、です。雑談も対話も、大きな意味で会話です。つまり解像度としてはとても荒いレベルの言葉です。

「対話」はその会話の中でも、互いの考えや気持ちを重ね合わせねることで、一致した考えや気持ちを分かち合う会話です。そこには相手に寄り添う傾聴力、時には引き込むプレゼンテーション力、問いを交わしながら話題を掘り下げていく質問力、ベースには集中力や粘り強さなどの様々な能力が必要です。お分かりの通り、雑談などの軽い会話に比べてとにかくエネルギーを消費する会話なのです。ですが安心してください。

対話は「技術」です。

技術は学べば身につけることができて、身につければ消費するエネルギーも抑えることができます。楽に対話ができるようになれば世界が広がります。それは高度なバランス能力を要する自転車に乗ることと同様です。

代表は100名を優に超える方々へ対話型のインタビューを実施してきました。現在もソシャティというメディアでインタビューを継続的に取り組んでいます。

これまでのインタビュー経験を通じて、試行錯誤しながら得たノウハウや産業カウンセラー養成講座で培った傾聴力などの経験に加え、認知心理学や社会心理学などの心理学の知識を織り交ぜて、独自の対話力向上のプログラムを開発しました。

子どもと大人と共に学ぶ

コースは2つあります。3歳から小学3年生までが学ぶ「ネストコース」、小学4年生から大人までが一緒に学ぶ「フレッジコース」です。

まず、フレッジコースでは対話の技術をステップバイステップで学びます。このプログラムの最大の特徴は”子どもと大人と共に学ぶ”ことにあります。異なる世代と対話するには、思いや気持ちをしっかり言葉にして伝え、意識してその言葉に寄り添うことが求められます。もし同じ価値観を持つ間柄の関係で対話をしようとすると、言葉にしなくても想いを伝えることができてしまうため、対話力の向上にはつながりません。

ましてや村社会が崩壊した今、一歩外に出れば価値観の異なる人間ばかりです。その中で自分の想いを言葉にして伝え、相手から発せられた言葉に寄り添っていくために、様々な世代の方々との対話の機会が欠かせないのです。

小学3年生以下は頭ではなく体を使って

ネストコースでは、体を使った遊びを通じて経験的にコミュニケーション力の基礎となる自己肯定感や自己効力感などを養います。この年代の子どもたちは身体的経験を通して脳が発達していきます。知識を詰め込むのではなく、運動を通して認知能力を発達させるのです。

子ども同士で遊ぶ機会がますます少なくなっている今、そして子どもが手にするおもちゃや遊具に創造性の入る余地が少なくなってきている今、子どもの認知発達の遅れやコミュニケーション力の低下が危惧されています。子どもの創造力を刺激しながら運動への意欲を掻き立てる独自のプログラムを提供します。なおこのプログラムは「NPO法人 GRIT BASE」に委託して行います。

まとめ

いかがでしたか、無塾のこと、ご理解いただけたでしょうか。

人類の長い歴史の中で、これまで集団の中で親密な関係を構築することで孤独から解放され、安心感を得てきた人間が、急速な社会環境の変化によって孤独の危機に瀕しています。この危機を乗り越えるには「対話力」が欠かせません。無塾ではその「対話力」を技術として捉え、独自のプログラムで対話力の向上を支援します。

次回は、対話力が低下傾向にある現状について、データに触れながら解説していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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