見出し画像

レ◯プ未遂に遭ってしまい、鬱発症で休職4か月目 その⑨主治医Nが怖い

事件の初まりは以下のリンクから読めます。
スキ、やフォローして頂きありがとうございました!
https://note.com/mujirush/n/n5fa1044dd0d0

2月某日。
ドクターストップの延長を書いてもらう為に女主治医Nの診察を受ける。1年ぶりだ。
前回は数回の忠告を無視して私が薬を止めたので、「今は不安障害でも、今から薬を飲んでおかないとゆくゆく鬱になるわよ。」と脅されたのだった。皮肉にも彼女の見立ては当たってしまったが、薬を飲まなかったせいではなく、原因はレイプだし大丈夫かな、なんて思っていたら甘かった。

彼女はパソコンで私のカルテも見ながら、「今日はどうしました?」と私に聞いた。真っ黒の極太のガタガタのアイラインの濃いお化粧、真っ赤なベロアのショートブーツ(8cmヒール!)に白衣という装いにギョッとした。一年前この女医さんはこんな派手だったっけ?アイライン、もっと自然に引いて縁をぼかしてあげたい…。
戸惑いを隠し、「レイプ未遂に遭ってしまいメンタルの調子が悪くなり来ました。」と、警察の被害届と事件当日に緊急で行った精神病院の手紙を2枚見せる。普段に増して苦手意識がある人とは話せなかったので、もう手紙読んでもらい会話は省略作戦。

女主治医Nは、手紙を読んでカッとなった。
「あぁそう!はぁー。それで?仕事は行ってるの?」と怒った様子で聞いてきた。診察とは思えない激しい感情の吐露に、てっきり犯人に怒りが向いているのだと思った私は、「いやそれが行ける状態じゃなくて3日休んでます。でも上司の一人に仕事に来て集中して忘れろと言われて困っていてー」と話したら、女主治医Nが私の発言をぶった斬り「何で?行けばいいじゃない、仕事。」と冷ややかな表情で言った。

私は固まる。空気がひんやりとする。あ、やばい。この人、やっぱ私に怒っているのだ。怖過ぎる…。と青ざめた。思わず自分がズルして仕事サボってる不届き者みたいに思えてきて、罪悪感が激しく襲って来た。
でもこの体調変化をなかった事にして、あの社畜生活をこなすプレッシャーと恐怖が罪悪感を上回り、目の前が真っ暗になってきた。仕事行けって…。珍しい医者だな。私だって行けるなら行ってるのにな。

「いえ、あの鬱っぽくなって寝込んでしまって、行ける状態じゃないんです。」とやっとの思いで怯えながら答える。「はぁ…。あっそう。じゃ2週間のドクターストップを出すから。2週間後にもう一度診察に来て。」女主治医Nはため息をつき、声も顔も相変わらず怒っている。
たった2週間?と少し焦る。この国では鬱だと4週間更新のドクターストップが出る。私もうここまで悪くなってるのに、2週間置きにここに呼ばれて、こうやって怒られ働けとか言われたら、新しい恐怖生活に治る物も治らない。

「あの…もっと長くもらえませんか?」とへどもどしながら聞いてみる。
女主治医Nは、キッとなって「それは私が決めるの!貴方のやりたいようにはさせない!」とまた怒ってしまった。
私は怖くて一刻も早く帰りたかった。何で私はいつもいつもこんな目に…と自分を責めるアレが始まった。早く横になりたい…。
「体重は?」と聞かれ、答える。彼女はパソコンにパチパチと打ち込む。あ、体重の増減で鬱か詐病かチェックするのか。まるで家畜の管理でもするみたい、と思った。

「さ!これで終わり!」と、出てって!というジェスチャーを手でして、笑顔を一切見せず、主治医はドアを開けた。うわー、嘘でしょ。追い出されちゃったよ。今日は5分以下の診察時間だった。

突然の事に頭くらくらで、ぐったりしてきた。
酷い態度だったしこの医者はダメだー。何であんな怒ったんだろ、薬飲まなかったのそんなに腹立つのか。私はビクビクしちゃうから、余計怒られるんだよな…ほんと自己嫌悪。
まぁ取り敢えず2週間ある。一生懸命休もうと思った。

この傷はまだ癒えていなくて、書くのに気合が必要だった…。

続く

いいなと思ったら応援しよう!