
「ゾンビ」スタンプラリー開催!いろんな画像生成AIで同じシーンを集めるよ!!
様々な画像生成AIを巡って「ゾンビ」の画像を比較検証するスタンプラリーをやってみよう!
はい、表題の通りであり、何ら説明の余地はないと思いますが、いちおう。
みんな知っている通り、現在、ネット上には様々な"Image generate GenAI"(画像生成AI)のサービスが溢れている。ぼくもそのいくつかを日常的に使っているけれど、今回は、その様々な画像生成AIを巡って、同じシーンを生成するという、いわば画像生成AIスタンプラリー的なことを試みてみよう。
画像生成AI「ゾンビ」スタンプラリー、はじまるよ〜!
では、スタンプラリーをはじめよう。
主催者からの開会の挨拶などはありません。そして、ぼくひとりで勝手にはじめて勝手に終わるので、ルールもクソもないのだけれど(文章に「クソ」って使いすぎるな、下品なので控えよう)、以下がルール。
画像生成AI「ゾンビ」スタンプラリーのルール説明
準備する生成用のプロンプトは1種類で内容は同じもの、いずれかの画像生成AIに特化してブラッシュアップしたものではない(ただし、文字制限あるいはコンテンポリシーなどの問題で同プロンプトが拒否される場合には、適度に文字数を短く、あるいは内容を調整する)
今回は「アメリカ南部の荒廃したショッピングモールをゾンビが徘徊している」という内容のプロンプトを使用する。
生成により発生したハルシネーションなどの修正はしない
画像の比率は16:9もしくは2.35:1とする(ただし、画像比率の指定が不可能な場合には、デフォルトのサイズ比に従い生成する。また、アップスケールが可能な場合にはアップスケールしたものを最終版とする)
多少の寄り道や道草は許容範囲(自身の判断に任せる)
意外と真面目なルールでしょ、こんなもんでいいかな。
では改めてはじめよう。
スタンプラリーのチェックポイントリスト9箇所
Midjourney(ミッドジャーニー)
Google ImageFX(グーグル イメージエフエックス)
Stable Diffusion Online(ステイブル ディフュージョン オンライン)
Freepik(フリーピク)
KREA AI(クレア エーアイ)
Leonardo AI(レオナルド エーアイ)
Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)
Bing Image Creator(ビング イメージ クリエイター)
Canva(キャンバ)
Midjourney(ミッドジャーニー)

リアリティは多少あるが、CGっぽい。FPS「ゾンビ」ゲームのプレイ画面みたいになりました。背後にたくさんいるゾンビの肉体的ヴィジュアルもファッションもほぼ1種類、「雑魚ゾンビA」が大量に湧いてくるステージ1みたいなことになってるなあ。
Midjourneyに特化してプロンプトをブラッシュアップしてゆけば、もっとリアルなゾンビ映画みたいなシーンが生成できるのだと思うけれど、今回の趣旨からは外れてくるので、これでよしとする。
Google ImageFX(グーグル イメージエフエックス)

こちらもリアリティなしのイラストレーションなタッチ。ここにタイトルを入れたら、往年の"PlayStation"(プレイステーション)のゾンビゲームのジャケットっぽいね。プロンプトには「リアルな写真」という要素は入れているけれど、プロンプト自体が比較的長文のため、理解が分散してしまった結果なのだろうか。短いプロンプトを試した時には、かなりリアルでクオリティの高い画像が生成されたんだが・・・、GenAI個別にプロンプトをブラッシュアップする重要性を感じる。
Stable Diffusion Online(ステイブル ディフュージョン オンライン)

プロンプトの文字数が500文字以内のため文字数を調整。
あまりリアルでもないし、かなり崩壊&破綻した画像が生成された。長文のプロンプトを500文字以内に抑えたのだが、プロンプト内の要素が多すぎることが、やはり原因なのだろうか?"Stable Diffusion Online"は、はじめて使ってみたのだけれど、こんなもんなのかなあ。
ちなみに、Free Planはクレジット制で、1日に10クレジット配布される。1枚生成に1クレジット消費なので、日に10枚生成できるね。せっかくなので今日のクレジット使い切っちゃおう!ということで、ちょっと寄り道にはなるが、プロンプトは変えずに設定だけでブラッシュアップできるのか試してみる。

スタイルを「なし」ではなく「デフォルト」に設定することで、かなりリアルになってクオリティも上がったぞ!ロメロあたりの昔のゾンビ映画っぽくてよい。これが、画像生成AIごとの使い方の個性ってことなのかな。上位の有料プランではアップスケールができるっぽいので、さらなるクオリティ向上が想定できるね。
Freepik

リアルである。クオリティもけっこう高い。ゾンビのヴィジュアルも、ショッピングモールのディテールもはっきり、なかなかよいですね。プロンプトの要素がかなり明確に伝わっている様子、要素がある程度きちんと表現されている。Freepikは"Flux"モデルを搭載しているので、もしかするとこれから巡るラリーポイントでFluxをモデルに採用しているImage GenAIに関しては、同様のクオリティで生成されるのではないのかと推測される。
FreepikもFree Planは1日のクレジット制、16クレジットもらえて、1回の生成に4クレジット必要、1回で4枚の画像を生成できるので、16枚の画像が生成できる。つまり1枚1クレジットってことだね。
またFreepikでは、生成の際に様々な設定が可能。

"Model"、"Size"、"Style"、"Color"、"Camera"、"Lighting"など、Free Planで使用できるものもけっこうある。今度試してみよう。
さらにFree Planでアップスケールができるので、使ってみる。

ちゃんとディテールがアップしたね。Free Planでは出来ないっぽいけど、この倍くらいまでアップスケール可能、"4k"っていう選択があるもんね。

Freepik、なかなかいいね。
KREA AI(クレア エーアイ)

クオリティ高いです。ゾンビのヴィジュアルとディテール、ショッピングモールのディテール、全体的によい。前述のFreepikと同様にKrea AIもFluxをモデルとして搭載しているので、ある程度似通ったクオリティなのであろうことは予測できた。ただ、KUREA AIのほうが、クオリティで言えば上のように感じる。
Free Planでアップスケールも出来るのかな?と思ったが、1日の使用制限に到達してしまったので、今回は見送ろう。

でもKREA AI、なかなか良いです。
Leonardo AI(レオナルド エーアイ)
アプリの障害が出ていて、現在使用できないとこのこと。
Application error: a client-side exception has occurred (see the browser console for more information).
またあとで再トライしてみるか。
追記:再トライしてみたら生成はできるようになっていたけれど・・・、
Free users are subject to stricter filtering. As such your prompt has been blocked as it may result in inappropriate content. You may modify your prompt and try again.
「無料ユーザーにはより厳しいフィルタリングが適用されます。そのため、不適切なコンテンツが表示される可能性があるため、プロンプトはブロックされました。プロンプトを変更してもう一度お試しください。」
なにっ!
有料ならフィルタリングが緩いだと!どういうことやねん、なんだか嫌なサービスだなあ。ゾンビを生成するには有料の上位プランを使えということだそうだ。そんなことに負けてたまるか。
というわけで、プロンプトの内容を調整して、改めて生成にトライ。

なんとかブロックされずに生成は出来たけれど・・・。「廃墟スラムで生活している住人」みたいな画像が生成されたよ。なんだか切ない画像だなあ・・・。百歩譲っても五百歩譲っても、「ゾンビ」には見えない。残念な結果である。クオリティ自体はリアルっちゃあ、リアルだけどね。
Adobe Firefly

Fireflyでは生成出来ないと思っていたけれど、いちおう生成はされる。しかし、なかなか酷いクオリティである。Firefly、ゾンビとか苦手分野そうだもんなあ。まあこんなもんでしょ、雰囲気は伝わってくるから、よしとしよう。
Bing Image Creator(ビング イメージ クリエイター)
"DALL·E 3"を使ってみたくてBing Image Creatorで生成してみたんだけれど、"Zombie"という要素が規制に引っかかって生成出来ず。そのため、文字数とプロンプトを調整してみる。

もはやゾンビとかまったく関係ない。荒廃したショッピングモールのミニチュア模型みたいなことになってるな・・・。DALL·E 3の力量がまったくわからん。もっとちゃんと使うにはどうしたらいいんだろうか。
Canva(キャンバ)
プロンプトの文字数に制限があるため、文字数を少なく調整。

基本的には、「入力した内容は、当社のポリシーに沿わないコンテンツを生成する可能性があります。」とのことで生成をブロックされるが、時々1枚ぐらい生成される。
しかし、それもリアルにはなかなか遠いイラストチックな生成結果。ヴィジュアルのクオリティも高いとは言えない。プロンプトをかなり削減したので、まあこんなものかな。
ちなみに、スタイル設定を変更することが可能で、「写真」に設定を変更して再度生成、ブロックされてなかなか生成されないけれど粘ると・・・、


まあ写真には近付いたのかもしれないが・・・、というレベルかな。
画像生成AI「ゾンビ」スタンプラリー終了、そして閉会式
「ゾンビ」スタンプラリーを終えてみて。
もう一度言うけど、主催者からの閉会の挨拶はありません。
本当はもっとたくさんいろんな画像生成AIを巡って、たくさんスタンプを集めてゴールしたかったけれど、まあ今回はこのくらいにしておこう。
固定のプロンプト縛りをルールに掲げたため、ものによってはまったく本領を発揮できていない感があったが、なかなかおもしろいスタンプラリーではあった。
今度は、固定のプロンプト縛りはやめて、同じシチュエーションをハイクオリティでどこまで表現できるのかを主眼にラリーしてみようかな。
今回はここまで。