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【ベタ】ベタとの出会い

私が熱帯魚のベタに出会ったのは学生時代、沖縄の石垣島へリゾートバイトをしにいったときのこと。
正社員の方が2週間ほど内地に出張に行くので預かって欲しいと言われたので預かったのだ。
そのベタは350mlもない小さなガラス瓶に入れられていて、無知ながらも「ぜったい正しい飼育方法じゃないだろ、コレ……」と思ったのを覚えている。
当時の記憶はもう朧気だけれど青色のベールテールだったと思う。
朝と夜に餌を数粒、一日に一回水を半分だけ換えてね、と言われた通りに世話を続けた。
きれいな大きなヒレを縮こませているのが可哀想で、レストランの料理長に3000mlくらい入るプラスチックケースを貰いに行ったりもした。
私の部屋に来て二日ほどは餌も食べなかったけれど、環境になれたのか朝私が起きて、ケースを覗くとごはんをくれ、とアピールしてくれるのが可愛かった。
あっという間に時間は流れてベタは飼い主である正社員の元に帰っていって、私も契約期間が終わって地元に帰った。
ホームシックになるような性格はしていないと思っていたけれど、可愛がってくれていた兄やずっと一緒に育った幼なじみと会えないということに寂しさを覚えていた頃だった。
ベタと過ごしたのはそんなときで、魚に対して可愛いだとか思ったこともない私にも癒しをくれた。
帰ったら絶対ベタ飼う、と思っていたんだけど帰ってから立て続けに起きたバタバタで忘れ去ってしまっていた。
そしてベタと再開したのは去年のこと。
フラっと立ち寄ったペットショップの小さな水槽に入れられた青と赤と白のハーフムーンの男の子。
それまで忘れていた沖縄のベタのことを思い出した。
彼に一目惚れして、目が合った瞬間に店員さんにベタを飼うのに必要なものを購入した。
当時は冬前だったこともあってヒーターなども購入したから約二万円。うちベタが五千円。
魚一匹に五千円?! と思ったけども惚れてしまったのだからしかたない。
そして半年過ぎた今、三匹のベタと暮らしている。
今一緒に暮らしている子たちについてはまた今度書きたいと思う。

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