リストカット少女が幸せを取り戻すまで 〜高校生時代 ⑥〜
久しぶりに聞いた母の声は
なんともうかれていました。
そして、電話先にでた男は
家族しか呼ばない私の呼び方で馴れ馴れしく
「お母さんと結婚するね。またいつか会いたいね。笑」
とすごく軽くはなしかけてきました。
なんて身勝手なんだろう。
私達はやっぱりいらなかったんだ。
母は母で新しい人生を歩いてるんだなぁ。
と思いながらも、
いったいどうすれば母は迎えにきてくれてのだろう。
と混乱したのを覚えています。
母に対する期待や、思いは
いつも裏切られてばかりで、
期待することをやめればいいのに
なぜかいつも、今回だけ。
お母さんは今ちょっと疲れてるだけ。
となかなか諦めることができませんでした。
そして、もっといい子に
完璧にしないと気に入られることはないんだ
とどんどん自分を追い込んでいきました。
そんな中、高校を卒業し
音楽の道に進む事を決め、
進学はしませんでした。