【毎日映画_0047/1000】8/16_『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
同じ監督の作品を連続で観てみよう企画第一弾。こないだ観て面白かった『パーマネント野ばら』の監督、吉田大八さんのデビュー作から。
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『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007)
監督:吉田大八
脚本:吉田大八
主演:佐藤江梨子
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〈ストーリー〉
体を売って上京資金を作っていた姉をモデルに「女優になりたい!」というホラー漫画を描いた妹。コンテストに入賞し雑誌に掲載されたことで、売春行為や家庭内暴力など、町中の噂になってしまう。
数年後、両親の死をきっかけに、姉が実家に帰ってきた。
事務所をクビになり借金も返せない姉は、弱みを握っている血の繋がらない兄に両親がいた頃と同等の仕送りをせびり、女優として芽が出ないのはあの漫画のせいだと不条理なことを言って、妹をいじめ続ける。
兄の弱みとはなんなのか、やりたい放題の姉を見て、妹は居ても立っても居られなくなり・・・という話。
〈感想〉
こういうぶっ飛んだキャラが出てくる映画、昔は好きで観ていた記憶があったのですが、あらためて観ると、あまり楽しめなかったなぁと感じました。
趣味嗜好が変わってきたんだとは思うんですけど、何が変わったって、どこにリアリティを求めるか、ということかなと思いました。
昔は、おもちゃがしゃべる、とか、そういう大前提でリアリティがない方が、あまり好きじゃなくて、入り口で拒絶してたんですが、
(今では『トイ・ストーリー』とか感動しちゃうくらい)
前提さえ問題なければ、性格とか行動にはリアリティなくぶっ飛んでても楽しめてたように思います。
今は、おもちゃがしゃべっても気にはならないんですが、性格とか行動とか、感情にリアリティがないとしらけちゃうようになりました。なんて、ちょっと解像度高く映画を観れるようになった気になって、悦に入っています。
あ、自己泥酔です。反省。
結局そこで思考が止まってしまっていて、いつまで経っても深く理解できないのです。。