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【コントのある人生_0003/1000】7/23_さらば青春の光
さらば青春の光『ペンション殺人事件』
面白かった。
『さらば青春の光』という1960年代のモッズカルチャーを切り取った青春映画がありますね。
中流階級の若者たちが、細身の3つボタンスーツをクールに着こなし、保守的なイギリスに抗うエネルギーのような映画でした。
お笑い(特に漫才)でスーツを着る若者が多いのも、このモッズに多大な影響を受けていて、社会の理不尽や権力に対し、飄々と笑い飛ばす反骨精神の現れです、というのはウソで、
エンタツアチャコが初めてスーツで漫才をしたらしいのですが、フォーマルだから、という理由だそうです。
2人がしゃべるだけでお客さんを笑わせる。それ以外の要素は必要ないという自信の現れですね。
でもコンビ名にするくらいなので、映画のテーマは意識しているみたいです、というのもウソで、
コンビ結成を報告するため先輩(元ピーマンズスタンダードの南川聡史)を訪ねたところ、「コンビ名は俺が付けたるわ。昨日見た映画が2本あるからどっちか選べ」と言われ、もう1本が『復讐するは我にあり』だったため、消去法でこちらにしたとのこと。
でも先輩はそういう亜流のサブカル精神を見抜いていたのかもしれません。
現に、最近主流のリアリティあるシチュエーションに、どれだけきめ細かい笑いを詰め込んでいくかというコントとは一線を画し、
「ワンアイデアで10分を成立させる」という一点突破タイプの亜流だと思うので。
これができるのは、さらばとジャルジャル2組みが抜けてるかなと思います。
あれ、この自信はエンタツアチャコっぽいな。