【毎日映画_0051/1000】8/20_『羊の木』
この映画のタイトルは、伝説の植物の名前だそうで、それが由来だそうです。ん?
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『羊の木』(2017)
監督:吉田大八
脚本:香川まさひと
主演:錦戸亮
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〈ストーリー〉
過疎化の進む魚深市の職員・月末一は、移住者6人を迎え入れた。月末は、彼らがどこかおかしいと思い上司に確認したところ、6人全員、元殺人犯であった。
月末は彼らがなるべく接触しないよう見守ることになった。徐々に明らかになっていく6人の過去。
そして魚深市で殺人事件が起こる。という話。
〈感想〉
こないだ『凪のお暇』にあったセリフも近しい話かなと思うんですけど、
「他人に興味ないだろ。だってお前、自分に興味持ってくれるヤツしか好きじゃないじゃん」
ボク、よく転勤族だったせいにしてたんですけど、人に興味持つとか、人を信じるとか、かなりさぼって生きてきました。
これさぼることで、深く考えることもせず、その場を取り繕うことばかり身につけて、教養もなく、なかなか空っぽな自分勝手おっさんの出来上がり感ハンパないです。
この映画、「元殺人犯」という先入観から、その人と向き合うことになるんですが、主人公の月末(つきすえ)さんは、自分が観察し、自分の感じた人となりを信じて接するわけです。
でも、見た目とか、明らかになっていく過去とか、ちょっとしたことで信じることが揺れてしまうんです。
その繊細な感情がダイナミックに変わっていくところがとても面白かったです。