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【毎日映画_0067/1000】9/2_『グランド・ブダペスト・ホテル』

シンメトリーな映像って美しいですよね。

『サスペリア』とか『シャイニング』とか。

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『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)

監督:ウェス・アンダーソン
脚本:ウェス・アンダーソン
主演:レイフ・ファインズ
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〈ストーリー〉
伝説のコンシェルジュ:グスタフ。宿泊マダムたちの夜の相手もこなし、多くのお客様がグスタフを目当てに訪れる。
長年懇意にしていたマダムが殺された。訃報を聞いたグスタフは、新人ベルボーイ:ゼロとお城を訪ねるが、突如貴重な絵画を相続することになり、莫大な遺産争いに巻き込まれることに。
あらぬ疑いをかけられるグスタフ。真犯人を見つけることができるのか?そして莫大な遺産の行方は?というサスペンスコメディ。

〈感想〉
犯人探しはあるものの、まずは逃げなくちゃいけない。
グスタフ、頭脳を駆使して、、、というよりは、なんか今までホテルでお世話してきた人たちに、めちゃめちゃ助けられるんです。
でも、全然計算してるわけじゃなくて、「あ、君か」みたいに、お世話したこと自体はそんなに覚えてないみたいで、なんとも当たり前に優しくできる人なんです、グスタフ。
さらには、ともに行動する新人ベルボーイ:ゼロくんも、まー純粋。
そのうちメインじゃなくなっちゃう(と思ったんですけど)犯人探しサスペンスに、コメディ要素を足しているのは2人の性格なんだなと思いました。

つまり、
面白い、笑える「コト」を発生させてこれをコメディにするんじゃなくて、サスペンスの中に優しいという「ギャップ」を入れたことがコメディなんだなと。

何かと何かの差異で感情を作るという勉強になったなーと思える映画でした。
あと、画が美しい!


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