情けは人の為ならず
『情けは人の為ならず』という考え方があまり好きではない。
「人に情けを掛けてやると、巡り巡って結局は自分のためになる(だから人に親切にしろ)」などと言われても今ひとつ納得がいかない。エゴイズムではないのか。偽善と何が違うというのだろう。
冒頭の言葉を「人に情けを掛けて助けてやることは、結局はそのひとのためにならない」と認識している方も多いのだとか。どうやら自立を促す意味と捉えているようだ。これもまた歪んだ解釈だと感じる。
情けは自然と沸き起こる感情であり行為である。なんの意味づけも期待もしたくないとアタシは思う。
と、ここまで書いてみて氣づいた。
『情けは人の為ならず』の考え方そのものではなく、その考え方を押し付けられるのが好きではないということか。
言葉の意味は、その通りだと思っているから。