午前中、ベッドに横になりながらのどうでもよい日記
横になっている。
ふとまぶたって便利よな、と思う。
使いっぱなしだと乾くという目のシンプルな不便さにまずむかつくが、まぶたがあるおかげで潤う。
そして、何かを見たくない時は閉じることもできるし、うっすらと開けるよう調整することもできる。こわいけど少しだけ見たいという、人間の繊細で貪欲な願いを叶えてくれる。まぶた。
なんもしない時間が過ぎていく。ただただどうでもいいことが頭にうかぶ。
大学生の頃のような時間をすごしてるなあ。と思ったら、そうだと言わんばかりに冷蔵庫がジーーーと鳴り始めた。
一人暮らし用の小さい冷蔵庫。同棲をやめて大きい冷蔵庫からこれに買い換えたときは、少し寂しい感じがしたものだ。
と考えていると、下の階の住人がうわあーーーーーと泣き叫び出した。
タイミング的にまるで親友が同棲解消を悲しんでくれたかのような錯覚に陥る。そんな訳はないと思い直す。
と同時に同じ階の住人が家から出ていく音がした。定期的に発狂会があるので(発表会のように言っております)、その時はすぐに家を出る、と決めている住人がいるんだと思う。
時にまあまあのストレスなので、賢明な判断だ、とエールを送る。
私はといえば、ベッドで加湿器のコポコポコポという音を聞いている。いやポコポコポコ、かも。
どっちが先だっただろう、次は始まりの音を注意深く聞いてみよう。今のところは間をとって、コポコポコポコ、という表現にしておく。