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マグさん父に会う
どーも。
久しぶりのマグさんです。
先週、父が倒れてから初めて病院で面会をしてきました。
コロナで面会禁止だったのですがイカレた医師が5分だけとOKしてくれました。
対面
ロビーで待っていると看護師と看護助手に連れられて
車椅子に乗った父がやってきた。
久しぶりに会った父は小さくなっていた。
手足も細くなり
発語も出来なくなってずっと「あああああ」「ううううう」って言ってた。
父は会うなりずっと涙を流し、マグさんの手をつかんで離さなかった。
何か訴えているようだったけどわかってあげられない。
でも、庭に咲いた朝顔の写真を見せた時に「咲いたね」って言えた。
ちゃんと父の声だった。
車椅子に乗り、すっかり変わり果てた父。
何に対して泣いているかはわからないが
涙を流す父を見るのは初めてだった。
元気でいた頃の面影はすっかりなくなっていた。
それと同時に近いうちにいなくなるんだろうな、という思いがよぎった。
父の人生はこんな形で終わるのか。
短い面会時間はあっという間で
父は看護師と看護助手に連れられてエレベーターに乗っていった。
仕事場で見かける利用者さんと同じ。
すっかり”おじいさん”になっていた。
これから
仕事柄、老人を見ることは多いけれど、いざ自分の家族がそうなるとこんなにも気持ちがやられるのか。
何とも言えない気持ちになって家に帰った。
これは母もしんどいだろう。
もう家には戻れない。
施設巡りをするというのが家族の意見。
でも終わりがいつなのかわからない。
なんだか文字に起こしたらげんなりしてしまった。
面会した日の夜はなかなか寝付けず、窓の外は白々と空が明るくなってきてた。
あれから父には会ってない。
その後の情報は要介護度が5になったという母のLINEだけだ。
今回の出来事を体験して思ったのは「夫婦」ってすごいな、ということ。
母の献身が想像以上。
そりゃそうか。
ふたりが出会って結婚して、子供を産んで、育てて、そうやって親の責任を果たして二人の物語を紡いできたんだものね。
このマグさんの人生に起きた「父が倒れる」も最後まで見届けます(当たり前)。